泌尿器科の看護師の仕事内容、役割は?求人見つけ前の業界おまとめ!

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まず、大きく泌尿器科の看護師の特徴を挙げると、

①実は多くの性病までカバーしていて、患者さんには男性が多い
②総合病院の求人は少なく、クリニックが中心

という点です。

ほかにもいくつも特徴がありますが、この二つの大きな特徴が元になっていて、そこから派生するものです。

1.男性患者や性病の患者が多い

「泌尿器科」という言葉からは、腎臓や膀胱の病気をまずは思い浮かべるでしょう。

ですが、実際には性器も診察の対象にしています。

具体的に病名を挙げると、淋病、クラミジア、梅毒、毛じらみ、トリコモナス、尖圭コンジローム、性器カンジタ症、性器ヘルペス、軟性下疳、非淋菌性尿道炎 、精巣上体炎 などの性病や性感染症も含まれます。

当然、女性も腎臓や膀胱の病気や、性病にもなります。ですが、患者さんの数でいうと、男性の方が圧倒的に多いです。

診てもらうところが性器です。男性の患者らは、たとえ相手が看護師であっても、女性だとどうしても気を使ってしまいます。

なので、多くの医療機関で、募集は男性看護師を中心にしています。

といっても、少ないながら女性の看護師の求人もあります。いくら少数派とはいえ、女性患者のことを考えてのことです。

ただ、そういうように募集していても、「男性患者には男性の看護師、女性の患者には女性看護師」としているかは、その医療機関の方針次第です。

一般的には、女性看護師でも男性患者のケアがあると考えておいたほうがいいでしょう。

そこで特に問題になるのが、やはり性器に対するケアです。治療のための剃り毛なども看護師の仕事になります。

いちいち顔を赤らめているようでは仕事になりません。また、そんな様子を見てセクハラを仕掛けてくるような意地の悪い男性患者だっています。

ですから、女性看護師を募集している場合、若い人よりも、ベテランを歓迎する傾向があります。

2.求人はクリニックが中心

泌尿器科で扱う病気は入院にまで至ることはそれほど多くありません。

そのため、入院施設まであるような総合病院で泌尿器科をおいているところもそうは多くありません。街のクリニックや診療所が中心になります。

勤務状況や待遇の特徴としては、ほか診療科のクリニックや診療所と違いはありません。

夜勤はなく、残業も少なめです。多くのところで土日祝日は休みです。

メリットとしては、体が楽なことと、家庭との両立がしやすい点があります。

デメリットとしては、夜勤手当などがないために給料が安いことが挙げられます。

3.ベテランナース、ママさんナースにおすすめ

これらの特徴から女性看護師ならば、泌尿器科は若い人よりも、ベテランナースやママさんナースにおすすめです。

また、「男性看護師の比率が高いおかげで、人間関係が難しくない」というのも、見逃せないメリットです。

看護師さんの中には、退職や転職の理由を表向きは結婚や出産にしていても、本音では「今いるところが、女ばかりの職場なので、人間関係が難しい」という人もいるでしょう。

そういった場合にも一度検討するのもおススメです。

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4.泌尿器科の現場

女性の看護師さんたちからは、どうしても敬遠されてしまいがちなのが泌尿器科です。これは否定しようがありません。

その最大の理由が、患者さんのほとんどが中高年の男性。しかも、その人たちの性器を見る(診る)ことも多いという点です。

泌尿器科で診療の対象となる臓器は、尿路(腎臓、尿管、膀胱、尿道、腎瘻)、内分泌器(副腎)、男性生殖器(睾丸、副睾丸、精索、陰茎、前立腺)などです。

尿路などに関する疾病には女性患者もおり、泌尿器科にも来ます。

腎瘻に関する基礎知識、2分でわかるおまとめ。

生殖器については、女性の場合は、産科や婦人科がカバーします。それで、男性の患者さんが多くなってしまうのです。

ですが、デメリットらしいデメリットは、その男性&性器ぐらいです。

ほかの診療科にはないメリットもあります。

5.泌尿器科看護師の仕事内容(詳しく)

5-1.求人はクリニックと総合病院外来がほとんど

泌尿器科の看護師さんの求人が実際にあるのは、クリニック(診療所、医院)で内科的な治療をするところ、総合病院の外来で外科的な治療をするところのふたつです。これら以外は、ぐっと数が減ります。

これは泌尿器科がたどってきた歴史も影響しています。

泌尿器科は外科の一部が独立する形で始まっています。今でも、内科・外科というグループ分けをするときには、外科に入ります。

また、主に性病関連で、皮膚科と同じ疾病を扱うことも多くありました。そのため、少し前までは「皮膚泌尿器科」も一般的でした。

これらのことから、次のような特徴があります。

A.総合病院でも、専門の病棟を持っているところは少ない。ほとんどがほかの診療科との混合病棟

B.泌尿器科の外来がある総合病院も、規模の大きい所に限られる。一方、泌尿器科のクリニックは数が多く、患者さんの診察件数も多い

C.もともと外科なので、手術もカバーする。ただし、実際には「クリニックは内科的な治療。手術など外科的な治療は総合病院」といったように役割分担されている

総合病院の手術をやるところであっても、「泌尿器科手術室」といったものもまずはありません。ほかの診療科とも共通の手術室が担当します。

こういった状況なので、募集の多くがクリニックになります。その次がぐっと数が減って、総合病院の外来です。入院病棟などでの募集は、ほとんどないのも仕方のないところです。

5-2.泌尿器科の診察補助

内科的なクリニックでも、外科的な総合病院外来でも、看護師の仕事のメーンは、医師の診察補助です。

また、クリニックであれば、受付や会計などの看護師とは直接関係のないような仕事内容まで任されるでしょう。

ただし、これらはどんな診療科でも同じです。

泌尿器科ならではということでは、その診療補助で、男性の性器を目の前にすることが多く、性器の回りの剃毛もあります。

剃毛はほかの診療科でも全くないわけではありません。虫垂炎の手術でもやるぐらいです。ただし、泌尿器科になると、その機会が増えます。

これに抵抗を感じるかどうかが、泌尿器科看護師に魅力を感じるかどうかの分かれ目になることが多いようです。

5-3.人工透析について

もともと、泌尿器科でカバーすることで、今はいろいろな形になっているのが、人工透析です。

5-3-1.人工透析の仕事は退屈

人工透析での看護師の仕事は、「血液を出す側と、戻す側の針を挿す」「透析のための機械を操作する」ぐらいです。

「やることが決まっているので、仕事に慣れるのにも時間がかからない」と考えると、これはメリットです。一方、「あまりに単調すぎて、仕事の上での刺激がない」と不満に感じる人もいます。

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5-3-2.透析室は泌尿器科との兼務が多い

「人工透析室」として、泌尿器科の中に設けている場合もあります。「人工透析科」や「人工透析センター」などとして、別の診療科や部門にするところも増えています。

ですが、別の診療科などにしていても、多くのところで、医師や看護師は両方の兼務になっています。「実態としては、同じ診療科」ということです。

5-3-3.応募の際は、人工透析の担当かどうかの確認を

人工透析専門の担当になると、この単調ともいえる作業を繰り返すことになります。医師の診療補助といえるようなものもほとんどありません。

普通に泌尿器科の看護師としての仕事をするのと、どちらがいいのかは人それぞれです。覚えておかなければならないのは、「泌尿器科の看護師」でイメージするものとはかけ離れている点です。

「人工透析の担当でもいい」「興味がある」という人以外は、求人に「泌尿器科看護師募集」と書いてあっても、「自分も人工透析の担当になる可能性があるのか」は、しっかり確認しなければいけません。

6.泌尿器科看護師の給料

先に申し上げたように、実際の求人のほとんどが、内科的な治療をやるクリニックか、外科的な治療をやる総合病院の外来です。

給料(月給・ボーナス・年収)もこのふたつのパターンを押さえておきましょう。

内科的な治療をやるクリニックの場合、経営状態の違いが大きく、「平均してこのくらい」とはいえないのですが、ほかの診療科よりも給料は高めなのが普通です。人工透析のあるところとないところでは、あるところのほうが高くなります。

これは「なかなか来てくれる看護師さんがいないので、高い給料を用意することで、少しでも応募者を増やしたい」ということです。

「中高年男性の患者が多い。性器を扱うこともある」ということさえ割り切ってしまえば、メリットが大きいです。

ほかの診療科と比べて、特に難しいことを任されるわけではありません。また、採用の競争も激しくありません。それでいて、給料が高めになるわけです。

一方、総合病院の外来の場合、同じ院内のほかの診療科と同じ給料体系にするのが普通です。基本給なども同じレベルになり、泌尿器科だけにあるような種類の手当もありません。

こちらの方は、給料の面での特別なメリットはないと考えていいでしょう。

7.泌尿器科看護師に必要なスキル

クリニックであっても、総合病院の外来であっても、経験者からは「ほかの診療科と比べても、特別なスキルは要求されない。看護師としての基本的なスキルがあればいい」という声が多いです。

もちろん、泌尿器科独特の疾病に対する知識は必要です。これもどこの診療科でも同じことです。

ただ、下半身、特に性器を扱うことでの難しさがあるのも間違いありません。

患者さんは微妙な心境になっていることが多いです。

特に男性患者の場合、「女性の看護師さんがいると、パンツが脱ぎにくい」といったことはあります。看護師さんの方でもいちいちためらったり恥ずかしがったりしていては、仕事になりません。

また、性病の多くも泌尿器科の診察の対象です。これもまた、患者さんの扱いには、繊細さが必要になります。

これらのことから、「ほかの診療科よりも、高いコミュニケーション能力がないと、仕事がスムーズにいかない」と承知しておきましょう。

8.泌尿器科看護師の資格

8-1.認定看護師・専門看護師

看護師のスキルアップ・キャリアアップのための資格としては、どの診療科でも、「認定看護師」と「専門看護師」がその代表的なものです。

これらは財団法人・日本看護協会が認定団体になっています。それぞれ、21、11の看護分野で設定されています。

泌尿器科の看護師さんが注目しそうなのは、①「感染管理認定看護師」、②「透析看護認定看護師」、③「感染症看護専門看護師」あたりでしょう。

少し注意が必要です。いずれも「その看護分野での3年以上の経験」などが認定試験受験のための条件になっています。

8-1-1.感染管理認定看護師

「感染」と名前がついていますが、「感染症患者の看護」というよりも、「病院など施設内での感染症対策」といった面が強いです。

これはどことも、特定の看護師だけが担当するようなことです。また、診療科も泌尿器科に限られるようなものではありません。

8-1-2.透析看護認定看護師

透析看護については、先程申し上げたように、泌尿器科の看護師さんでも、そればかりやっているような人もいれば、まったく触れないままの人もいます。

感染管理認定看護師も透析看護認定看護師も、泌尿器科の看護師として経験を積んだだけでは、受験資格をクリアできない可能性が高いのです。

8-1-3.感染症看護専門看護師

「感染症患者の看護」と「病院など施設内での感染症対策」の両方が対象になっています。看護分野については、泌尿器科の看護師さんでさえあれば、ほぼ大丈夫でしょう。。

受験のためのほかの条件として、認定看護師は「日本看護協会が指定する教育コース(半年、615時間以上)を修了」、専門看護師は「同じく指定する大学院修士課程を修了」があります。

これらの教育コース・大学院修士課程には通信制や夜間制はありません。休職するか、いったん退職して通うことになります。

そこまでして、これらの資格をとっても、実は医療機関側の評価は様々です。というよりも、あまりパッとしたものではありません。

日本看護協会が認定看護師を対象にアンケートを取ったところ、約3分の2が、「認定看護師になっても、それ以前と役職も給料も変わらなかった」と回答しているのです。

その一方で、少数派ではありますが、「特別な役職を用意してくれて、給料もアップ」「準備段階から病院も協力的。教育コースの授業料は病院が出してくれた。休職中も、『学校に通うのも仕事のうち』として、勤務もしていないのに給料まででた」というところもあります。

資格を意識している人は、準備を始める時点でも、実際に取った後でも、「資格の価値が分かるところを探して、そこに転職する」ということも考えたほうがいいでしょう。

8-2.排尿機能検査士

認定看護師・専門看護師ほどの本格的なものではありませんが、「排尿機能検査士」も、仕事の上で役に立つ資格です。

排尿障害のある患者さんを対象に、尿の量や膀胱内の圧力を測定するスペシャリストです。

これらの検査は従来は医師が行ってきました。それが看護師に任されることが多くなってきています。この資格がなくてもできることですが、一層安心して任されることになるでしょう。

・排尿機能検査に関する活動実績のあること
・講習会に参加していること(年に1回、5~6月に開催)
・日本泌尿器科学会専門医からの推薦があること

以上のようなものが条件です。試験制度ではなく、書類審査の結果で認定されます。

9.泌尿器科で働くメリット・デメリット

9-1.メリット

実は、泌尿器科はママさんナースに向いた条件がそろっています。

9-1-1.クリニックの募集が多い

これらの多くは、駅前など交通の便のいいところにあります。通勤に時間を掛けずに済みます。

一部のほかの診療科と違い、土日に開けていたり、診察時間を遅くしたりといったところはほとんどありません。家族と過ごす時間が確保しやすいでしょう。

9-1-2.必要なスキルは一般的

特別に必要になるようなものはありません。ほかの診療科でやっていたようなことばかりです。あまり不安がなく、転職・復職ができます。

それでいて、先程申し上げたように、給料は高めです。応募者が少ないので、採用もされやすいです。

9-1-3.職場の人間関係もシンプル

これはママさんナースにも、若い看護師さんにもメリットで、また勤務先がクリニックでも、総合病院の外来でもいえることなのですが、人間関係が難しくないというのもあります。

いくら呼び方が「看護婦」から変わったとはいえ、看護師さんは女性の世界です。「上司も女性、同僚も女性」ということでのやりにくさを感じている人も少なくありません。

泌尿器科は、精神科に次いで、男性看護師の多い診療科です。

男性が入リ、その目があることで、冷静さを持てる女性看護師も多いようです。また、医師の多くは男性です。男性看護師がいれば、女性看護師と男性医師の間の橋渡し役にもなってくれます。

結婚・出産を理由に退職した人の中には、それは建前で、本音では人間関係が原因になっていることもしばしばあります。

もし、今いる職場、退職する前にいた職場で、人間関係で嫌な思いをした人は、ぜひ泌尿器科への転職・復職を検討してみましょう。

9-2.デメリット

「男性患者、それも中高年が多い」というのをデメリットに感じる看護師さんは多いようです。

しかも、扱うのは膀胱や性器などにかかわる疾病です。性病も対象に含まれます。

女性の看護師の転職先・復職先としては、敬遠してしまいがちなのは仕方のないところでしょう。

勤務先にもよりますが、「女性患者は2割程度、残りは男性患者」というところが多いようです。

10.泌尿器科への転職の注意

泌尿器科はクリニックが多いことから、「家庭との両立重視」というママさんナースに向いた職場です。

ですが、中には「バリバリ仕事をしたい」「泌尿器科看護師としてのエキスパートになりたい」という人もいるでしょう。

そういった場合は、求人は少ないのですが、やはり、入院病棟のあるところを考えるべきです。

大学付属病院など地域の中核医療機関になるような大規模なところと、泌尿器科の専門病院が考えられます。

地域の中核医療機関の場合は、「ほかの診療科もたくさんあり、採用されても希望通りに泌尿器科病棟に配属されるかどうかわからない」、専門病院の場合は、「常に募集があるとは限らない」といった問題があります。

10-1.看護師転職サポート

こういった時に役に立つのが、看護師転職サポートです。

「希望通りに配属されるかどうか」といったことをあなたに代わって調べてくれます。自分の希望の条件に合う募集が出た時点で、すぐに対応もしてくれます。

面接の受け方・履歴書の書き方といったことも、サポートがあり、一緒に取り組んでくれます。

自分からは言い出しにくい、給料など雇用条件の交渉もおまかせです。面接には、担当者が一緒に立ち会ってくれます。

クリニックや総合病院の外来を転職先・復職先に考えている時も、この看護師転職サポートは役に立ちます。

泌尿器科の特徴としてクリニックならば、ほかの診療科と一緒になっていることが多いです。

「皮膚泌尿器科」、「内科・泌尿器科」「消化器科・泌尿器科」などです。

「どちらのほうが主なのか」「仕事内容はどうなるのか」などはなかなかわかりにくいです。

また、総合病院の外来であれば、特に人工透析科、人工透析センターとの役割分担が気になるところです。

兼務なのかどうかは最低でも知っておかなければいけません。

これらの情報も、看護師転職サイトでは教えてくれます。

また、好条件の非公開求人も登録者だけが見ることができます。少しでもたくさんの非公開求人をみるため、3つか4つの会社に登録するのがオススメです。同じ求人でも条件は会社ごとに異なることも多いので、一番好条件のところを見つけることができます。登録も利用も無料でできます。

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