保育園の看護師の年収はどのくらい?待遇、給料はいいの?残業は?
保育園看護師の年収や月収について考えるには、
①公立の認可保育園、②私立の認可保育園、③私立の認可外保育園に分けて考える必要があります。
目次
1.年収
1-1.公立の認可保育園
どこにいってもそう大きな違いがないのが、公立の認可保育園です。
「公立」とは、市町村が運営しているといううことです。看護師も公務員となり、月給、ボーナス、退職金はその市町村の規定通りになります。
「市町村ごとの違いはそう大きくないので、看護師も例外にはならない」ということです。
月収で20~25万円、賞与込みの年収が300~400万円がひとつのめどでしょう。
病院勤務なども含めて、看護師全体では、月収32万円、年収470万円が平均です。やはり、夜勤手当がなく、残業代もほとんどない分、保育園では安くなります。
ちなみに、いずれの数値も、手取りで考えるならば、これらの8割程度です。
また、昇給もあまり多くは望めません。
というのは、多くの保育園で配属されている看護師は1人だけです。
部下を持ったり、役職についたりということも、まずはありません。なのでその分の手当もつかないのです。
また、だんだんに仕事の難度が上がっていくようなものでもありません。
ただ、これも将来はどうなるかはまだ分かりません。なんといっても、2007年に始められたばかりの制度です。ひょっとしたら、看護師出身の保育園長が出るようならば、変わってくるかもしれません。
1-2.私立の認可保育園
私立の認可保育園の場合は、その経営する団体の経営状態や方針次第です。「保育園看護師だから、初任給や平均年収、賞与はいくら」とまとめて考えることはできません。
また、任される仕事の範囲も、こちらのほうが個々の違いが大きくなります。
つまり、「給与は安いのに、仕事が忙しい」というところもあれば、「高収入だけど、その分仕事が大変」とか、「仕事も楽で、給料もいい」というところも出てきます。
1-3.私立の認可外保育園
認可外保育園とは、国や市町村の基準を満たしておらず、届け出だけで開業できるものをいいます。企業内の保育所などに多くある形です。
これも個別に考える必要があるでしょう。
1-4.パート・アルバイト、派遣
また、最近はどの形の保育園でも、パート・アルバイト、派遣での看護師が増えています。
これらは基本的に時給で計算されます。だいたいは1,200~1,500円のことが多いようです。ただし、私立の中には、それ以上の時給のものも見つかります。
この場合もしっかりと、仕事内容や任される園児の数などをチェックしておくことが必要です。
2.待遇
保育園看護師の待遇は、その勤務先の保育園の経営形態によって大きく変わります。また、その同じ経営形態の中でも、違いが出てきます。
まず、承知しておかなければならないのが、①公立の認可保育園、②私立の認可保育園、③私立の認可外保育園の3つがあるということです。
認可保育園
認可保育園とは国や自治体が定めた一定の基準を満たし、チェックをパスしている保育園をいいます。
2-1.公立認可保育園
公立の保育園に勤めた場合、公務員の扱いになります。月給、ボーナス、定年、年金、有給などはその運営している市町村の規定通りになります。
もちろん、年齢や経歴にもよりますが、おおよそのめどとしては、月給は20万円前後、年収は300万円かそれよりも少し多いぐらいと考えておいていいでしょう。
手取りでいえばこの8割ぐらいです。
勤務時間は8時~17時とか、8時半から17時半といったようになります。病院勤務ならばつきものの夜勤がなく、残業も少なめのなので、給料はどうしても安くなってしまいます。
ただし、仕事内容は決して激務にはなりません。休みもしっかりと取れます。「割はそう悪くない」といったところでしょう。
また、給料が安めになってしまう理由のもうひとつが、「ポストが上がっていかない」ということがあります。
病院で、しかも規模の大きいところであれば、主任、看護師長、看護部長などの役職につくこともあるでしょう。当然、ポストの重さや部下の人数に応じて役職手当がつくことになります
ですが、保育園では、看護師以外を含めての全体の職員でさえ数は知れています。しかも、看護師は多くのところで1人です。となると、部下を持ちようがありません。
また、可能性としては、数年に一度、転勤があると思っていたほうがいいでしょう。これも公務員であるためです。
ただし、市立だったらその市内、町立だったらその町内に限られます。あまり遠方にはなりません。
2-2.私立の認可保育園
私立の場合、待遇は様々です。経営母体も、学校法人だったり、社会福祉法人だったり、企業だったりします。なかには、NPO法人(特定非営利活動法人)というところもあります。
月給、ボーナスなどの規定はそれぞれ個別にチェックする必要があります。また、定年や年金の有無や内容も同様です。
延長保育をやっているところが多いのも、私立の特徴です。この場合は、1日の時間帯を2つか3つに分けて、早番、遅番といったようになります。
もし、同じところが複数の保育園を経営している場合、それらの間での転勤や異動があることもあります。
2-3.認可外保育園
認可外保育園は届け出だけで運営できるものをいいます。
もう少し具体的に言えば、企業などが各自に備えている社内保育園、駅型保育園、ベビーホテルなどです。
待遇がそれぞれ違うのは、私立の認可保育園と同様です。
また、こういったところの中には、24時間体制になっているところがあります。
深夜の勤務になれば、当然、夜勤手当がつきます。また、長時間勤務になれば残業手当もつきます。
法律では、夜勤手当については、「午後10時~午前5時までの賃金は通常の2割5分以上増し」といった具合です。
それ以上にするかどうかは、経営者側の判断です。
また、最近ではパート・アルバイト、派遣などの看護師も増えてきました。
これらの場合、多くは給料は時給制になります。1,200円~1,500円と言ったところが相場になるようです。
「主婦の副業」としては成り立つでしょう。ですが、「それで生活費を全部まかなう」というのであれば、やはり正規での就職をする必要があります。
3.残業・勤務形態
一般的に保育園看護師の勤務は、
「夜勤はなく、残業も少なめ」と言われることが多いです。
確かに大半のところはそうです。ですが、例外もあります。
求人に応募するときはしっかりとチェックしておきたいポイントをご紹介します。
保育園には「認可保育園」と「認可外保育園」の2つがあり、それぞれで残業は大きく変わります。
3-1.認可保育園
認可保育園とは、市などが定めた設置基準を満たし、許可を得た保育園です。看護師の求人があるのは、多くはこの認可保育園です。
こういったところでは、朝は8時や8時半に出勤します。帰りは17時や17時半です。8時間勤務が基本です。
同じ保育園に勤務している看護師は、よほど大規模なところでない限り、自分一人だけと考えていいでしょう。
自分一人で、看護に関する仕事や、ほとんど保健師と変わらないようなことまでカバーし、事務仕事まで入ってきます。
なので、頼りになる先輩もいません。もし、「看護師本来の仕事以外はやりたくない、苦手」というのならば、保育園への転職はあまりおすすめできません。
一部には「延長保育」をやっているところもあります。
朝は7時に始まって、終わりは21時といったようになります。ただ、この場合でも、交代勤務などになって、「8時間勤務」の基本は守られるのが一般的です。
たとえば、①7~16時、②8~17時、③15~21時といった勤務をローテーションで回します。
残業はないことがほとんど。
休日もカレンダー通りです。土日祝日は休みです。お盆や正月も世間一般と同じです。
これまで病院勤務で、長期の休みや、ほかの仕事をしている人との旅行などをあきらめていた人も、問題がなくなるはずです。
3-2.認可外保育園
もう一方の認可外保育園は、届け出だけで開園できるものをいいます。
この中には、24時間体制になっているところもあります。そこでは、
夜勤や宿直での勤務があります。
中には、「当初は日勤だけという条件で始めた。なのに、夜勤の人が足りなくなって、段々と断れなくて自分も入るようになった・・・」というケースもあるようです。
こういった可能性は頭に入れておきましょう。
3-3.パート採用は勤務時間もいろいろ
また、最近は認可保育園であれ、認可外保育園であれ、パートでの採用が増えています。
この場合は、どんな勤務体系になるかは、その保育園次第です。
週に2、3日のところもあれば、パートと名ばかりで、ほとんどフルタイムで働くようなところもあります。
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