男性看護師のメリットってなに?仕事現場での役割

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「看護の現場での男性看護師のメリット」は2通りの面から考える必要があります。

「現場にとってメリットがあるのか?」と「男性看護師側にメリットがあるのか?」です。

1.現場にとってのメリット

まず、現場にとってのメリットです。これはかなりクローズアップされるようになってきています。

かつてのように精神科のような一部の限られたところではなく、様々な診療科や部署にも必ず1人は男性看護師を交ぜておくような病院が増えています。

①女性ばかりの職場特有の人間関係の難しさを解消する

「男性看護師がいるだけで、ナースセンターの空気が和む」なんて声まであります。

女性同士だと感情的になりがちな場面もあるでしょう。男性が加わっているだけで、女性看護師らがその人の目を気にしたり、その男性が違う視線からの意見を出してくれたりといったことで、物事がスムーズに運ぶようです。

②力仕事や機器の操作など女性が苦手の役割をカバーする

これは患者の体位転換や移乗が典型です。「女性看護師ならば2人がかりになることも多い。でも男性看護師なら1人で済むからすぐ終わる」といったことです。

「機器の操作」は医療関係のものだけではなく、パソコンまで頼りにされていることも多いようです。「機械と数字が大好きなので大助かり」といわれている男性看護師はたくさんいます。

ただ、これらも行き過ぎると、当の男性看護師の側からは、「力仕事と雑用ばかり回ってくる」なんて嘆きになってしまうようです。

2.男性看護師側のメリット

もちろん、男性看護師の側にもメリットがあります。

この不況でも男性看護師は就職に困ることはありません。

男女を問わず看護師は人手不足の上、意図的に男性看護師を増やそうという病院がたくさんあります。

また、「昇進のための条件が男性にはそろっている」ともいいます。

というのは、周りの女性たちは、結婚や出産・育児などでどうしても休職や退職をしてしまいがちです。

男性はそれらが勤務に影響を与えることはほとんどありません。勤続年数は長くなります。また、雇っている側からは、将来を見すえた人事の計画を立てやすいです。

自然と重要なポストにつくことが増えます。当然、それに従って月給・ボーナス・年収・退職金も増えます。

さらには、「周囲は女性ばかりなので、恋愛や結婚の相手には困らない」というのも、冗談や冷やかしではないようです。

これは特に若い男性看護師には重要なことでしょう。

参考
なぜ精神科に男性看護師が多いの?男手が必要とされる現場
泌尿器科の看護師の仕事内容、役割は?求人見つけ前の業界おまとめ!

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マイナビ看護師

男性看護師は、どんな仕事のスタイルが現場で求められている?

男性看護師に期待する役割のひとつに……

医師と看護師の橋渡し役

……を挙げる医療関係者がたくさんいます。

「橋渡し役」ではなく、「緩衝材」といった言い方をすることもあります。どちらも同じことを指しているようです。

今現在も少しずつ状況は変化しつつあります。ですが、医師の大半は男性です。看護師の圧倒的多数は女性です。

「男性だから」「女性だから」ということで、両者の間に仕事の上でのやりとりが難しくなっていけないことです。とはいえ、現実にはあります。

「医師にすると、女性看護師ばかりならば、ストレートな言い方を控えていた。今はまずは男性看護師に伝える。互いに助言や意見も言いやすい」ということがあります。

「橋渡し役」というのはこれです。

また、特に看護師側は、従来は女性ばかりの職場でした。それゆえの人間関係の難しさは、よく聞こえてくるところです。

「出産、結婚、転職などで退職する看護師も、それは単なる口実。実際には看護師同士の人間関係が問題になっている」なんて話もあります。

たとえ少数であっても、“女の園”に男性が入ることで、ギスギスした空気が変わることも期待できます。

このばあいは、「男性看護師が職場の中和剤の役割を果たす」といった言い方もします。

また、病院などの経営者側は違う期待もしていることがあります。

男性看護師は、結婚、育児などでの仕事の中断や退職はほとんど考えなくていいでしょう。出産はもちろんありません。

女性看護師に比べ、戦力としての計算がやりやすくなります。

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男性看護師の悩みってどんなこと?男性ならではの不安や不満は?

男性看護師の悩みとして挙げられることが多いのは……

①上司や同僚との人間関係

②一部に受け入れてくれない患者がいる

……といった点です。

人間関係

①の人間関係は「女性ばかりの職場だからやりにくいだろう」とは、簡単に想像がつくでしょう。

精神科のように男性看護師が当たり前にいるところはまだまだ例外です。

いくら「男性看護師が増えてきた」といっても、「ひとつの診療科や部署に1人だけ」というのが一般的です。

となると、同僚との中で1人浮いてしまうことだってありえます。悩みを共有するような同じ男性の仲間だって身近にはいません。

また、この状況では当然、上司もほとんどが女性です。

となると、頭では分かっているはずなのに、「女に指示されるなんて」といったことで、プライドが傷つくようなこともあるようです。

「ああ、女の考え方は分かりにくい」なんて嘆きも聞こえてきます。

さらには、実は男性同士でもやりにくい人間関係があります。医師を相手にする時です。

今の医療現場では、医師が中心になって動いています。看護師はそれを手伝う立場です。ハッキリとした上下関係があるのです。

となると、男性看護師の中には、医療現場の経験の浅い若手医師に従わざるを得ないような人だって出てきます。

年配の女性看護師が、若い男性医師から指示されても、当人らはなかなかそれで問題に感じることは少ないでしょう。

ですが、これが男性同士で、看護師の方が年長ならば、複雑な心境になることがあります。

患者に拒否される

②もまだまだ、改善の途上のようです。患者さんの中には「男の看護師なんて」と受け入れてくれない人もいるのです。

特に問題になるのは、女性患者の清拭、入浴などの介助の時です。

「それは仕方ない。女性看護師と男性患者の間でもあること」という声もあります。ですが、同じ場面同士で比べたら、男性看護師&女性患者の方がはるかに高い確率で拒否されます。

「こういった時は、自分は悪くないと知っていても、気分がめげる」もののようです。

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