美容皮膚科看護師で働く!仕事内容・役割・給料。転職前にわかる業界おまとめ

     

Two nurses
「女性の職業としては給料は決して悪くない」といわれる看護師さんですが、「さらに高給を」となると、なかなか難しいです。

 

高収入の仕事として美容皮膚科の看護師も人気が高いです。

ただし、向き・不向きがあります。また、クリニックなどから求められる資質も一般的な看護師と違います。

さらには、自分の方でも「一般的な病院や診療所とは違う世界」というのを受け入れる必要もあります。

1.美容皮膚科看護師の仕事内容

1-1.美容皮膚科とは

仕事内容を考える前に、「美容皮膚科とは何をやっているところか」を押さえておきましょう。

一般的な診療科といくつも違いがあります。①「相手は“患者さん”というよりも、“お客さん”」、②「自由診療である」はしっかりと意識しておきましょう。

患者さん(お客さん)が、美容皮膚科に来るのは「お肌を白くしたい」「ニキビ跡をなくしたい」「ムダ毛をなくしたい」などの美容が目的です。

「病気を治す」のように差し迫ったものではありません。もうひとつ踏み込んでいってしまえば、「やってもやらなくてもいいこと」です。

本人にしたら、いろいろな思いはあるはずですが、少なくとも厚生労働省はそういった扱いにしています。

なので、①の「患者さんというよりも、お客さん」です。

「治療」ではないので、健康保険は適用されません。診察費、施術費などは全額患者さんが支払います。それらの金額は美容皮膚科側が自由に決めることができます。

このことを、一言でいえば、②の「自由診療」です。

実はこの自由診療が看護師のお給料も高くなる理由です。

中にはものすごい経営能力を発揮している美容皮膚科があるのです。「うまくやれば、普通の病院よりももっともうかる」ということですね。

このもうけの恩恵が看護師にまで来ます。月給やボーナスがたっぷり出るところがあるのです。

また、経営をいっそううまくいかせるために、看護師にもほかとは違う資質を求めたり、違う仕事を分担してもらいます。

それが給料にも反映され、高い金額になるのです。

1-2.美容皮膚科と美容外科の違い

美容皮膚科に興味を持った人は、美容外科も気になるところでしょう。

このふたつの違いは、「手術がある・ない」です。

美容皮膚科がカバーするのは、「美肌」「脱毛」などです。一方の美容外科の場合は、「豊胸手術」「脂肪吸引」といったように外科手術までやることなります。

ただし、この境目はかなりあいまいです。美容皮膚科と美容内科の両方をやるところもあれば、美容皮膚科でも、「二重マブタ」などの“プチ整形”ぐらいならばカバーしているような場合もあります。

また、掲げている看板にしても、「美容クリニック」のように、どちらかわからないことも当たり前にあります。

もし、どちらかにこだわりがあるのならば、求人ごとに「実際にはどこまでやっているか」はちゃんとチェックしましょう。

1-3.看護師とエステティシャンの間のような仕事内容

もし、美容皮膚科の範囲だけに限っているところであれば、もちろん手術に関する仕事はありません。

あとの看護師的な仕事は「医師の診察の補助」ぐらいです。

といっても「医師の指示のもとに、脱毛機器を操作する」といったイメージで考えていればいいでしょう。

問題になりそうなのが、「看護師的な仕事」以外の部分です。

「受付業務」ぐらいならば、内科や外科といった一般的なクリニックなどでもあるでしょう。

それ以外に、「カウンセリング」「物販」なども担当するのが、美容皮膚科の特徴です。

この場合の「カウンセリング」とは、「契約前の説明」のことです。

病気の治療とは違いますから、患者さん(お客さん)にすると必ずやらなければならないことではありません。また、施術を受けるにしても、よその美容皮膚科でもいいわけです。

こういった人に対し、施術の効果を納得してもらい、自分の美容皮膚科を選んでもらわなければなりません。

また、通ってくるようになったお客さんに、自分のところで扱っている化粧品、美容機器などもおすすめして、買ってもらうようなこともやります。

このふたつをまとめて、「営業」といった言い方もします。このあたりは、エステサロンのエステティシャンが日ごろやっているのと同じようなものです。

看護師さんの中には「営業」という言葉に拒絶反応を示す人もいるかもしれません。

ですが、これは「お客さんが美しくなるお手伝いをし、その結果、お金を出していただく」という仕事です。

この理屈が納得いくかどうかは、おそらくは向き・不向きのひとつの分かれ目でしょう。

2.美容皮膚科看護師の給料

この営業成績が給料と連動していることが多いです。

カンセリングで自分が担当した人が契約してくれたり、化粧品などがたくさん売れると、その分給料がアップするようなシステムです。「歩合制」ということです。

これは月給まるまるそうなっていることは、まずはありません。

まずは、基本給・残業手当などがあって、それに上乗せされるのが一般的です。

「契約を1件取るごとにいくら」「物販での売上金額の◯パーセント」といった形もあれば、「1か月あたりの目標の契約件数をクリアしたら、一定額をプラス」といった形があります。

また、全体的な傾向として、ボーナス(賞与)はかなりたっぷり出ます。

一般的な診療科の場合、「春に月給の2か月分、秋に2か月分。年間で4か月分」というのを標準と考えていいでしょう。

美容皮膚科の場合は、1回で3~4か月分出るようなところもあります。

ただし、最も経営状態の影響を受けるのが、このボーナスです。

お客さんが増え、利益も出ていれば、バンと出ますし、その逆もあります。また、経営者の考えひとつでアップしたり、ダウンしたりもします。

「転職直後はたくさんもらえても、この後までそうかどうかはわからない」ということです。

3.美容皮膚科看護師に必要なスキル

手術までカバーする美容外科であれば、「手術室の勤務経験があること」というのが採用の条件になっていたり、それで有利になることがあります。

ただし、この場合でも経営者の考え方ひとつです。

「採用してから覚えてもらえばいい」ということで、未経験者や新卒者を採用するようなところもあります。

手術もない美容皮膚科になると、さらに前職での経験は問題にされません。

もちろん、看護師としての基本的なスキルや知識は必要とされます。ですが、スキルや資質として必要になるのは、むしろ看護師として以外の部分です。

「接客術」といったものをマスターする必要があります。

「美容皮膚科は、医療機関が半分。残りの半分はサービス業」と思っていて、大きな間違いにはなりません。

4.美容皮膚科看護師の資格

ここまでの話からは、「美容皮膚科の看護師としてスキルアップ」はあまり必要がないように思われる人もいるかもしれません。

確かに「医療機関の看護師としての役割」からはそうです。

ですが、残りの半分の「美容のためのサービス業」としては、持っていると採用に有利になる資格、自分自身が働きやすくなる資格はあります。

具体的に候補を挙げると、「エステティシャン」「ネイリスト」「アロマセラピスト」「リフレクソロジー(足裏マッサージ)」「サプリメントアドバイザー」などです。

これらに共通するのは、「お客さんが美しくなったり、リラックスするのに役に立つノウハウ」です。

これらのノウハウがあると、接客の際に、話の種にもできます。カウンセリングでの契約の成功率がアップしたり、物販の成績も伸びることが期待できます。

多くの美容皮膚科ではこれら次第で自分自身のお給料の額が大きく変わってきますので、決して軽視はできません。

具体的に資格という形で持っていなくても、話題の種として、これらに関する知識は仕入れておく必要はあります。

5.美容皮膚科で働くメリット・デメリット

5-1.メリット

メリットとしては次のようなものが挙げられます。

①夜勤・残業が少なく、勤務時間も短め

②夜勤がない職場としては、お給料は高い。頑張り次第でさらにアップする

③排せつの介助などの汚れ仕事がない

④人の生死に直面することがないので、ストレスが少ない

⑤勤務中の化粧やアクセサリーも可能

ただし、①の勤務については、少し注意が必要です。

勤務先によっては、土日は休みにはなりません。最近は利用者のことを考えて、あえて土日に開けているところも増えているのです。

また、同じ理由から、夜まで開業しているところもあります。

5-2.デメリット

デメリットは次のようなものです。

①看護師としてのもの以外の仕事が多い

②ノルマが負担になることがある

③接客に対応しきれない人もいる

④職場の人間関係が難しいことがある

①に関していえば、先に申し上げたように「美容皮膚科は医療機関半分、サービス業半分」です。

特に「契約を取る」「ものを売る」というのは、病院などでは全く経験していなかったことでしょう。

こういった面で、一般的な診療科の間での転職とは全く違ったものです。

②は「何件の契約を取れば給料がアップする」「もっと化粧品類を売ってほしいと圧力を掛けられる」という場合はストレートなノルマです。

また、そうでなくても、「契約を取る件数が少ないと肩身の狭い思いをする」という雰囲気のところもあります。

ただし、①も②もなく、「看護師本来の仕事だけに集中させてくれる」というところも全くないわけではありません。

選択肢は本当に少なくなりますが、どうしてもノルマなどを受け入れることができない人は、十分時間をかけて探すようにしましょう。

④に関していえば、看護師同士互いにノルマを抱えていて、それがプレッシャーでギクシャクするようなことも考えられます。

また、経営規模は比較的小さいところが多く、自由診療のせいもあって、ワンマン経営のところも珍しくありません。

これがいい方に出る場合もありますが、院長やその家族への気配りで苦労しているような看護師さんの話も聞かれます。

6.美容皮膚科への転職の注意

美容皮膚科への採用で、忘れてはいけないのが、「容姿や年齢も重要視される」という点です。

「容姿」に関していえば、特別な美人である必要はありません。ですが、「自身の美容のことはほったらかし」といった印象を与えるようでは、採用の可能性はありません。

特に太っているのは致命傷です。

いったん働き始めても、そのまま続けられるのは、少々甘めに考えても、40歳前後までです。

採用となると、「30~35歳あたりが限度」と考えておきましょう。

美容皮膚科でやっているのは、「若さ・美しさを取り戻すための仕事」です。クリニック側も営業上、若くてきれいなスタッフをそろえようとするのは、無理のないところです。

また、実際の話、美容皮膚科の看護師の仕事として、最も多いのは、「脱毛機器の操作」です。

「レーザー光線をお客さんの皮膚に当てる」ということです。

自分自身も美容に興味のある人は、お客さんがきれいになって喜ぶ姿を見ると、自分も一緒に喜ぶこともできるでしょう。

一方、「病気で苦しむ人を助けたい」「人の命を救いたい」と思って看護師を続けている人には物足りないかもしれません。

いくら「がんばればすごい高給も手にできる」とはいえ、やはり向き・不向きがあります。

また、クリニックごとの経営方針に大きな違いがあるのも美容皮膚科の特徴です。

自由診療なので、違いを出すのも容易なのです。また、そうしないと競争を勝ち抜いていけません。

その分、当たり外れや、自分に向いているところ・そうでないところの違いも大きいです。

応募する前の情報収集は大事です。十分に手間も時間も掛けましょう。

といっても、一般的な診療科の看護師として過ごしてきた人には、美容皮膚科の世界は見当もつかないことも多いと思います。

できれば業界によく通じた人にアドバイスしてもらったり、代わりに情報収集してもらったほうがいいでしょう。

そういった目的で利用するのが、看護師転職サポートです。

お金の心配はいりません。料金はあなたの就職が決まった後で、クリニック側が支払います。看護師側はタダです。

ただし、どこの業者でもいいわけではありません。中には、直接応募先に電話でもすればわかる程度のことしか情報収集できないところもあります。

実際に登録し、担当者にも会ってみて、「ここはあまり良くない」と判断できたら、その業者は以後は使わないようにします。

看護師転職サポートも選んだほうがいいのです。

ただし、あまり絞り込みすぎないようにしましょう。

業者ごとに、扱っている求人案件が違います。いくら頼りになりそうだからといって、1社だけにしていると、気が付かないままの求人も出てきます。

信頼できそうな業者を3、4社確保しておくのが、看護師転職サポート業者を利用するコツです。

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