夜勤の看護師の実情は?体調管理、待遇改善について
夜勤というと、まだ経験したことのない人は、漠然と「夜中にずっと仕事をしている」ぐらいにしか思っていないでしょう。確認のためにお話しておきますね。
まず、看護師が夜勤をする場合、①二交代と②三交代のパターンがあります。
1.二交代の場合
最もよくあるのは「日勤は8:30~17:30。夜勤は16:30~9:00」といった形です。
日勤は短くて済みますが、夜勤は16時間や17時間の勤務になります。この間に2時間ぐらいの仮眠があるのが一般的です。でも、この仮眠の間にもナースコールがあると、患者さんの元に駆けつけなければなりません。
この場合、夜勤は月に4回までと法律で決まっています。
2.三交代の場合
「日勤が8:30~17:30、準夜勤が16:30~25:30、深夜勤が0:30~9:00」といったかたちです。
二交代と比べて、夜勤の時間が半分程度になります。そのかわり、回数が多くなります。「8時間勤務して、次の勤務まで8時間しかないので、もう家に帰らずにそのまま病院で仮眠する」といった看護師さんもいるようです。
法律では準夜勤・深夜勤は合わせて月に9回までとなっています。
3.どっちが楽なの?
「①の二交代と②の三交代のどちらが楽か」はいろいろ意見があって、簡単に答えが出せないところです。
入院設備のないクリニックなどに勤務するか、入院対応をしていても「日勤専門」とか特別な扱いをしてもらわない限り、避けて通れないのがこの夜勤です。
ベテランの看護師さんも「いくらやっても夜勤だけは体がなれない」なんてよくこぼします。
体調管理が難しい
体調管理が難しいのは確かです。元々人間が持っている体のリズムは、「昼間働いて、夜寝る」です。それに逆らうようなことをしているのです。
しかも、日勤と夜勤が交互に入ることで、常に「時差ボケ」のような状態にもなります。睡眠障害は当然のこと、疲労はたまりますし、免疫力が落ちたり、循環器系の病気にもなりやすいことがわかっています。
人手不足
また、もうひとつ問題があるのは、「人手不足」です。今の時代、多くの病院が少ない人数で夜勤を回しています。「目の回る忙しさ。仮眠も休憩も取れない」というところも珍しくありません。
「1人辞めたせいで、さらに忙しくなる。それでまた辞める看護師が出る」といった悪循環だって聞かれます。
救急病院
一般的に大変なのは救急病院です。逆が慢性期病棟や介護施設です。
夜勤手当
ただ、夜勤をすると、当然夜勤手当が出ます。また16時間、17時間働くと、残業手当も出ます。これを魅力に感じている人がいるのも事実です。
これらの手当ては「夜勤手当は最低でも通常の給料に25パーセント増し」など法律でも決まっています。ですが、それ以上の分は病院ごとの判断です。
実際に働き始めた後に、アップしてもらうなど、待遇を改善してもらうことは困難です。ですから、転職の際に、「しっかりと夜勤手当、残業手当が出るところ」と病院を選んでおくほうが現実的です。
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