大学病院の看護師の離職率はどれくらい?
1.看護師の離職率
1-1.大学病院
看護師の離職率については、公益社団法人「日本看護協会」が毎年調査を行っています。「設置主体別」のデータもあります。これによると
国立大学法人(回答病院数37)
・常勤看護師職員 10.0パーセント
・新卒看護職員 5.6パーセント
私立学校法人(回答病院数75)
・常勤看護職員 12.5パーセント
・新卒看護職員 7.8パーセント
となっています。(2013年3月発表)
「国立大学法人」は、「国立大学病院」、また「私立学校法人」は「私立大学病院」、「看護職員」はほぼ「看護師」とみていいでしょう。
1-2.他の病院は?
比較のため、大学病院以外のほかの病院(設置主体)を挙げておくと……
個人(回答病院数42)
・常勤看護職員 15.4パーセント
・新卒看護職員 19.6パーセント
医療法人(回答病院数1,470)
・常勤看護職員 13.5パーセント
・新卒看護職員 9.3パーセント
……となっています。これらは、ほぼ「民間病院」と考えていいと思います。
2.大学病院の離職率は意外と低い?!
2-1.新卒
大学病院の場合、特に新卒看護師の離職率の低さが特徴になっています。一般的に大学病院は新卒で入ると、3~5年は続ける人が多いといわれています。
これを裏付けるような数字になっています。
理由としては「教育システムが充実している」「雇用条件がしっかりしている」ということが挙げられます。
2-2.3年目以降
ただし3~5年を過ぎると、急に離職率がアップします。
この原因は、実は民間病院側にあります。
「教育環境を充実させて、自分のところで育てるよりも、一人前になった看護師を中途採用する」という方針のところが少なくありません。
そういったところには、大学病院出身の看護師は、とても魅力的な人材です。ねらいを定めて、好条件の求人を出します。
それに応じて転職する人が出てくるのです。
2-3.30代
ただし、30代に入るとまた、よそよりも大学病院の離職率は低くなります。
ちょうど「家庭との両立」「子育てしながらの勤務」といった状況の看護師が増えてきます。この
年代の看護師には、福利厚生がしっかりしている大学病院で働くほうが非常にメリットが大きいです。
産休や育休なども、組織がしっかりしている大学病院の方がとりやすくなっています。福利厚生も充実しているからです。
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