医務室で働く為に必要な看護技術はどれくらい?スキルに自信がないけれど大丈夫?
医務室で働く看護師に求められる知識やスキルも、「どういった業種の職場か」「ほかのスタッフはどうなっているか」によって大きく変わってきます。
目次
1.医務室の役割
まず、医務室に期待されるのは
①急病やケガなどの応急の対応
②保健・衛生面の指導や管理
③健康相談の相手役
といったことです。
もし、医師や保健師なども医務室に常勤していれば、医師のサポート役に徹していればいいでしょう。
ですが、もし、看護師しかいないようなところであれば、本来は医師や保健師がやるような知識やスキルも要求されることになります。
2.業種の違い
2-1.製造業
たとえば、新日鉄や神戸製鋼といった製鉄所や住友化学や旭化成といった化学薬品工場などの製造業であれば、けが人、病人などの急患が出ることが予想されます。
医師がいないのならば、応急手当ても当然、看護師だけでやります。当然、救急病棟などの勤務経験があれば心強いでしょう。
2-2.食品業
また、キリン、日本ハム、森永乳業といった食品業であれば、今度は保健・衛生面の知識やスキルが重視されます。
これも保健師が別にいれば、その人に任せておけばいいでしょう。ですが、いなければ、「その次に分かっている人」ということで、看護師に任されることが多くなります。
3.メンタル面のケア
3-1.メンタルケア
近年では、特にメンタル面のケアを抜きに医務室を考えることができなくなっています。これは製造業、サービス業を問わず、あるいは工場であろうと事務所であろうと同じです。
となると、精神科医や心理カウンセラーに近いような知識やスキルも不可欠です。
3-2.資格
その企業や職場独自の特定の資格を要求されることもあります。
たとえば、「禁煙支援認定看護師」「感染管理認定看護師」「海外勤務健康管理指導者」などです。
また、特に条件になっていなくても有利になるはずです。
「感染管理認定看護師」の場合はホテルオークラやプリンスホテルといったホテル業、「海外勤務健康管理指導者」ならば住友商事や三井物産などの商社などの医務室が考えられます。
参考 ⇒ 認定看護師になるにはどうしたらいい?給料アップしたい看護師さんの人気資格
4.データ管理
また、どういった職場であろうと、健康診断のデータの管理やそれを元にした指導、ほかの部署との連絡、社内向けの書類作成など事務仕事もあります。
これらは一般病院の看護師と比べると、格段に多くなるでしょう。
ですから、最低でもパソコン・パソコンソフトの基本的な操作ぐらいはこなす必要があります。
5.向いている性格
5-1.コミュニケーション能力が高い
医務室の看護師に求められる性格は、とにもかくにも「コミュニケーション能力が高いこと」です。
これは仕事の内容を考えると納得がいくでしょう。
・健康診断
まず、最も重要なのが、健康診断に関する一連の仕事です。
「健康診断を企画し、計画を立て、実行する」という時点で、その会社内のほかの部署と話を調整し、進めなければなりません。
多くのところは医務室にそれほど多くの人数は勤務していません。看護師自身が担当することになります。
この健康診断が実際に行われてからが、さらにコミュニケーション能力の発揮のしどころです。
健康診断で出た結果を元に、従業員らの指導をすることになります。
「血糖値が高いですね」「体脂肪率がまずいですよ」といったことを元に、生活の改善など対策を実行するように、その従業員を仕向けなければなりません。
これが話ベタだったり、相手に「あまり頼りになりそうにない」なんて思わせる雰囲気だったりすると、いうことを聞いてくれないでしょう。人間性も採用の場ではみられるので、明るい、はきはきしている、会話がしやすいといった極当たり前のことですがこれがきちんとできている!と伝わるように意識しましょう。
・カウンセリング
また、最近では医務室に従業員のメンタル面でのケアを期待する企業が増えています。
というのは、ストレスやうつ病など、メンタル面でのトラブルを抱えている従業員が増えているのです。
となると、「仕事内容へ不満」「職場の人間関係のトラブル」など、その人の心の中にまで入っていく必要も出てきます。
これもコミュニケーション能力が低くてはできないことです。
5-2.勉強熱心な人
また、新しいことを勉強するのが苦にならない人が向いています。
これはその医務室のほかのスタッフにもよりますし、その会社がどのように期待しているかでも違ってきます。
ですが、一般的に医師や保健師などの分野まで看護師がカバーする必要があることがほとんどです。
「えー、そんなの看護学部で習っていない」「看護師がそんなことまで知ってないといけなの?」では通用しません。
6.医療知識以外に必要なもの
看護師専門知識以外で求められるスキルとは?
6-1.PCスキル
まず、「パソコン操作」です。
どこでも医務室にはそう多くの人数はいません。中には、医師も保健師もおらず、看護師も自分一人ということさえあります。となると、医務室に関係する事務仕事も看護師がこなさなければなりません。
さらには社内への配布物の制作もこなす必要が出てくるでしょう。「健康診断のお知らせ」や「健康上、夏場に注意するべきこと」といったパンフレット類です。
また、最近は従業員との連絡もメールなどで済ませることが多くなっています。
社内への資料配布や、従業員個人の健康上の相談なども、パソコンを通してやることが当たり前になっています。となると、資料も紙のものだけではなく、パソコンデータになっているものが必要です。
文章を作るためのワード、表などを作るためのエクセルといった、基本的なワープロソフトは使えないと話になりません。
もし、競争の激しいような企業の医務室を考えるのならば、先にこれらの資格をとっておけば、転職には有利になるでしょう。
6-2.ビジネスマナー
「ビジネスマナー」とは、社内外との電話の応対や、来訪者の応接といったことです。
具体的には、「失礼のないものの言い方」、「名刺交換の仕方」といったことですね。「その社の社員として恥ずかしくないマナー」を求められます。
6-3.英語力
英会話能力が問われことが多いのは、当然、外資系企業です。また、日本企業でも社員に外国人が多いところは同様です。
前者の例ならば、日本IBM、マイクロソフト、インテルなどがあります。後者ならば、日立、ソニー、トヨタなどです。
日産やマツダのように日本で始まった会社でも、すでに内容としては外資系になってしまっているようなところもあります。
といっても、特別高い英会話力が条件になるわけではありません。TOEICで400点前後といったところです。「片言でいいから、英会話にもしり込みしない」といった程度です。
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