臨床開発モニター(CRA)の仕事って将来性はあるの?
実はCRAも、そのCRAを雇っている「医薬品開発支援会社(CRO)」もそれほど歴史はありません。まだまだこの先を正確に読み解くことは難しいとも言えます。
臨床開発モニター(CRA)の将来性を考えるには、治験業界全体の将来性と、CRAに就いた場合の自分自身の将来性の2つに分けて考えてみましょう。
「臨床開発モニター(CRA)」の業界や職業全体の将来性
日本の製薬会社が盛んに新薬開発を始めたのは、1990年代に入ってからです。その手助けをする存在として、CRAやCROが注目されるようになりました。
最初の10年ぐらいは試行錯誤状態です。つまり、本格的な歴史としては、ここ10年ぐらいしかありません。
歴史が浅い分、先を見通すのは難しいです。ですが、業界からは将来への不安の声はほとんどありません。
実際、業界団体である「日本CRO協会」の数値を見ると、加盟社全体で……
・2008年 総売り上げ1,025億円 従業員数9,027人
・2014年 総売り上げ1,435億円 従業員数12,757人
……と、右肩上がりです。
また、この状態でも欧米に比べると、CRAやCROの活躍の状況は低いようです。つまり、「まだまだ伸びる余地がある」ということです。
また、厚生労働省が「治験活性化5ケ年計画」をかかげて国を挙げて新薬開発に力を入れています。これは「体制整備」「人材育成と確保」「普及 啓発と参加の促進」「企業負担の軽減」「その他」の5つを柱としたもので、随時見直しをしているので、さらに新薬への期待度は高まり、市場も拡大していくと思われます。
こうした観点からも新薬開発、⇒治験が増える⇒CRAの需要が増える という流れが期待できます。
看護師から転職した場合の将来性
CRAの仕事は、治験現場のモニタリングなので、看護師経験が活かせるといってもかなり毛色の違う職場、と感じると思います。
ですので、転職直後は慣れるのに苦労するというのは覚悟しておきましょう。
あたらしく覚えることもたくさんあります。
ビジネスマナー、医薬品や治験に関する法律、英語、エクセルやワードといったパソコンソフト……などなど、です。
また、収入面でも、はじめの2、3年は「病院勤務の時に比べて、給料がガクッと減った」という人もいるようです。ただ、経験を積み、仕事もしっかりとできるようになると、各種の手当もつくようになります。結果的に病院勤務時代の給料を追い越すようになる、というケースが一般的です。
それをさらに続けると、「厚労省への新薬認可の手続き」「治験を担当する病院の新規開拓」といった難しい仕事も任されるようになります。
あるいは、「ほかのCRAの人たちのマネジメント」という方向に進む人もいます。「役職がついて出世する」ということですね。
つまり、CRAの中でキャリアアップしていく道が準備されているということです。
もちろん、こういったことは就職する先の会社(CRO)次第で変わってきます。
ですから求人情報を見るときには、「この会社には将来性があるか。その中での自分にもキャリアアップの道が用意されているか」といった視点を持つようにする必要があります。
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