小児科の看護師の給料、待遇ってどう?

もし、勤務先が普通の小児科で、自分自身も特別な資格もない普通の看護師ならば、給料も普通です。

「ならば、可もなく不可もなくか」といえば、そうではありません。

実は、小児科の看護師からは「給料が安い。賞与ももっとほしい」といった不満がけっこう出ています。「ほかの診療科よりも仕事が大変なのに、給料が変わらない」というのです。

1.小児科は忙しい

どう「仕事が大変」なのかを、ここでサクッと見ておきましょう。

①診療の対象が0~15歳というくくり方なので、あらゆる診療科の病気を扱わなければならない。その上、乳児・幼児独特の病気もある。

②乳児・幼児は免疫力が低いので、大人ならば何でもない病気も慎重に扱わないといけない。

③血管が細いなど、注射や点滴も難しい。副作用にも弱いので、使う医薬品なども特に慎重になる必要がある。

④幼い子供は言葉が不十分なので、自分の体調もちゃんと説明できない。こちらからの話も言葉をわかりやすくしないといけない。しかもクズって、注射を嫌がる、薬をのみたがらない……なんてこともある。

⑤本人だけではなく、連れてきている親にも病気や症状について理解してもらう必要がある。

つまり、小児科の看護師は、カバーする診療内容もほかの診療科の数個分にもなる上に、特別な知識やスキルが必要になるのです。

これで、月給は同じです。夜勤手当や残業手当も特別な上乗せは……まあ、ないでしょうね。

2.病院も大変

「これだけ大変なのだから、給料もたくさん出してくれればいいのに」と考える人も多いかもしれません。

ですが、実はそれも難しいのです。というのは、小児科って、もうかっていないところが多いのです。

①~⑤でみたように、乳児・幼児の診察には手間がかかります。「患者一人あたりの時間でいうと、大人の3倍かかる」なんていっている病院関係者もいます。

一人あたりの診察時間が長引けば、当然その分、診察できる人数も病院の収入も下がってしまいます。

3.給料を上げるには?

このように給料の面では不利にできている小児科ですが、工夫と看護師本人の割り切り方で、給料をアップする方法はあります。このお話の一番初めに「もし、勤務先が普通の小児科で……」といってあったのは、「普通でない」ものがあるからです。

3-1.資格をとる

「認定看護師や専門看護師になるが、そのひとつです。「ある看護分野のスペシャリストとしての資格をとる」ということです。

小児科関連関連は比較的多く、「小児看護専門看護師」「小児救急看護認定看護師」「新生児集中ケア認定看護師」があります。

これになれば勤務先の病院によっては、役職が上に進んだり、そのスキルや知識を生かせる特別なポストを用意してくれます。当然、その分のお手当がつくなど給料もアップします。

3-2.夜勤をこなす

ほかの手としては、「バリバリ夜勤をこなす」があります。

看護師の世界には「72時間ルール」というのがあります。簡単にいうと「月当りの夜勤の回数の制限」です。

ですが、例外扱いになる職場があります。小児科内によく作られている「NICU(新生児集中治療室)」や「GCU(継続保育室、回復治療室)」のその例外扱いです。

夜勤をこなせば、たとえ基本給は同じでも、夜勤手当や残業手当が上乗せされます。

ただし、これは「体力に自身がある」という人限定ですね。

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