内科看護師で働く!仕事内容・役割・給料。転職前にわかる業界おまとめ

     

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看護師さんが転職先・復職先を考えるときの、最初に決めておくのは、「病棟にするか・外来にするか」と「内科にするか・外科にするか」あたりでしょう。

「内科」「外科」の分け方はかなりざっくりとしたものです。

このまま、単に「内科」で選んでしまう人は少ないとは思います。万が一にも、そうしたら失敗の可能性は高いです。

「特に興味がある」「やってみたい」という看護分野があるのならば、「どんな内科か」をしっかり意識しなければなりません。

「内科」といっても、いろいろあるのです。

1.内科看護師の仕事内容

1-1.改めて内科とは

内科とはもちろん、「手術を用いない」「診察や薬などで治療する」という診療科です。

「◯◯内科」と細かく分けている診療科も多いです。この場合は特に「専門内科」と呼びます。

「リウマチ科」や「小児科」、「精神科」のように名前に「内科」と入っておらず、あまり内科とは意識されないものも、「外科か、内科か」という分け方では「内科」です。

「手術を用いない」などの定義はそのまま当てはまりますから。

厚生労働省が統計を取るときに使っている名前でリストアップすると、次のような診療科が「広い意味での内科」です。

内科 61,177人
呼吸器内科 5,337人
循環器内科 1,1541人
消化器内科(胃腸内科) 13,080人
腎臓内科 3,493人
神経内科 4,361人
糖尿病内科(代謝内科) 3,967人
血液内科 2,353人
皮膚科 8,686人
アレルギー科 203人
リウマチ科 1,228人
感染症内科 367人
小児科 16,340人
精神科 14,733人
心療内科 847人

数字は平成24(2012)年12月現在の医師の数です。

看護師の数としての資料はありません。代わりにこの数を見れば、おおよそのところの「どの診療科に看護師がたくさんいるか」もわかるでしょう。

最初の「内科」の61,177人は「特に専門を意識していない」か「内科系の診療科が細分化されすぎているので、あえて内科全般を幅広くカバーする」というお医者さんたち

と考えていいでしょう。

医療機関でいえば、掛かり付け医になるような町の身近なクリニックや、総合病院の中の「内科初診外来」「内科総合外来」などです。

「アレルギー科」が203人、「感染症内科」は367人と極端に少ないです。転職先として興味がある人も、「通えるような範囲で、この診療科があったり、この専門医がいる病院やクリニックは、数えるほどしかない」と見ておきましょう。

1-2.実は専門が変わっても、仕事内容には大きな差はない

専門内科ではもちろん、その専門ごとに疾病に対する知識を、総合内科では幅広い疾病への知識を持つ必要があります。

ただし、あくまで外科系の診療科との比較ですが、実際の看護でやることといえば、あまり専門ごとの違いはありません

1-2-1.内科系

内科系の診療科の場合、最も主な診療方法は投薬(内服、注射、点滴)です。

この補助は看護師の仕事です。看護師は医師の指示に基づいて採血や注射、検査機器の操作をし、患者さんに薬を飲ませます。

入院病棟であれば、これに食事・排便、褥瘡ケアなどの患者さんの日常生活への介助が加わります。

1-2-2.外科系

一方、外科系の診療科は、これら内科でやる仕事内容もこなした上で、傷口の洗浄・消毒、包帯・ギプスの処理などもやることになります。

特に手術を受けた直後の患者さんは、経過観察も重要です。中には合併症を起こしたり、症状が急変する患者さんもいます。

慢性的な病気の患者さんが多い内科系に対し、外科系の方は刻一刻と症状が変わっていく患者さんが多いのです。

さらには、リハビリの介助などもあります。

外科系の診療科の看護師さんからはしばしば「内科はやることが少なくていいなぁ」といったため息も聞こえてきます。

配属先にしても、外科ならば、外来、入院病棟のほかに手術室もあります。それぞれにやる仕事内容が大きく変わります。

内科系にも急性期病棟のように緊張度の高い職場もあれば、精神科のように高度な専門性が求められる診療科もありますが、「やや例外」といえます。

2.内科看護師の給料

ここまでに紹介したように、普段は内科であることを忘れているような診療科まで、実は内科です。

それぞれにお給料(月給・ボーナス・年収)のいい、悪いがあります。

また、外来か入院病棟かでお給料が違ってくるのは、外科も内科も変わりありません。

もし高い給料を期待するのであれば、診療科の別でいえば、「総合内科」「一般内科」よりも、「専門内科」が狙い目です。

理由はいくつもあります。

「総合内科」や「あまり専門を意識しておらず、広く内科全般を診る」という医療機関は小さなクリニックや、総合病院でも中規模・小規模なところが大半です。

一方、大きな病院ほど専門内科が充実しています。「小児科」「循環器科」といった形だけではなく、さらにそれらを細かく分けもします。

「大きい病院のほうが基本給が高め」です。

こういったところは、働いている看護師の数も多い分、看護師長・看護部長といった役職もたくさんあります。

役職に就けば、基本給が上がるだけではなく、役職手当も付きます。

役職に就く看護師は、全体の中の一部です。ですが、小さいクリニックではその役職すらありません。

ほかにも「看護分野のエキスパートになる」というのも、大病院の専門内科ならではのコースです。

「認定看護師」「専門看護師」というのが、そのエキスパートしてのキャリアアップの方法のひとつです。

これらに対しても、お給料に反映されることが期待できます。

 

また、見落としてはいけないのが、福利厚生です。

福利厚生とは、「家賃補助」「寮・社宅」「育児手当」「保養所」「クラブ活動」などをいいます。

「職員用の食堂が安くて、おいしい。昼食は外に出る必要がない」といったことも福利厚生の一種です。

福利厚生が充実していると、実際にお金として給料にプラスされたり、出費を抑えることができます。

その分、給料が高いのと同じです。

この福利厚生は、一般的に大病院ほど充実しています。一方、小さなクリニックではほとんど期待できません。

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3.内科看護師に必要なスキル

よくいわれているのは、「外科と違って、患部が目に見えないので、観察力が大事」「外科よりも長期入院の人が多いので、その分、患者さんとのコミュニケーション能力が問われる」などです。

「内科は穿刺(注射、点滴、採血)をする機会は多い。基本的な手技はこなせないといけない」というのもよく使われる説明です。

ただ、内科系の診療科の中だけでも、こういったことはかなり違いがあります。

たとえば、精神科の特に外来ともなると、診療補助らしい診療補助はほとんどありません。手技も出番はありません。

なにしろ、診察の大半は医師と患者で話をしている状態ですから。

ただ、「内科か、外科か」という分け方でいえば、「スキルアップを狙うのならば、内科よりは外科」というのが一般的な意見のようです。

外科のほうが専門性の高い仕事が多いのです。

4.内科看護師の資格

看護師がスキルアップするための資格・認定として最もよく知られているのは、財団法人・日本看護協会が出しているものです。

「認定看護師」と、その上級の認定(資格)である「専門看護師」があります。

それぞれ、21、11の看護分野で用意されています。

このうち内科系の診療科にかかわりのあるもの、あるいは外科系・内科系どちらにもかかわりのあるものは、

認定看護師でいえば、

救急看護認定看護師」「皮膚・排泄ケア認定看護師」「緩和ケア認定看護師」「糖尿病看護認定看護師」「認知症看護認定看護師」などです。

専門看護師ならば、

がん看護専門看護師」「精神看護専門看護師」「老人看護専門看護師」「慢性疾患看護専門看護師」などがあります。

また、日本看護協会のもの以外では、社団法人・日本精神科看護協会の「精神科認定看護師制度」、日本腎不全看護学会の「透析療法指導看護師」などもあります。

これらは試験制になっていて、それぞれ受験資格が決められています。

日本看護協会を例にすると、いずれもその看護分野での一定年数の実務経験のほか、認定看護師の場合は「指定する教育コース(半年、615時間以上)を修了」、専門看護師の場合は「指定する大学院修士課程を修了」などの条件があります。

これら教育コース・大学院には夜間のものはありません。休職するか、いったん退職する必要があります。

そこまで苦労して取っても、実は、この認定や資格に対する医療機関側の評価は様々です。というよりも、「あまり反応がよくない」というのが正直なところです。

日本看護協会のアンケートによると、認定看護師の約3分の2が「認定看護師になる前となった後で、役職も給料も変わらなかった」と答えています。

資格を取ることに全く協力してくれない勤務先も珍しくありません。

ただ、少数派とはいえ、「認定看護師の資格を持っている」というだけで、特別な手当を付けてくれたり、専門の役職を用意してくれるところもあります。

資格を取るために教育コースに通っている間も、「休職扱いにしてくれるだけではなく、『それも仕事のうち』として、勤務もしていないのにお給料も出る」というところまであります。

このような状況ですから、資格・認定を使ってのスキルアップ・キャリアアップを考えるのならば、「自分の勤務先はどうか」と考えてみる必要があります。

もし、「資格を取ることに協力的ではない」「資格の価値があまりわかっていないみたい」と思えるのならば、準備をしている段階でも、実際に取った後でも、転職も同時に考えたほうがいいでしょう。

5.内科で働くメリット・デメリット

一般内科か、専門内科か。クリニックか、総合病医院か。外来か、入院病棟か……で、それぞれ異なりますので、全体をまとめて、メリット、デメリットを考えてもあまり意味がありません。

あくまで「外科全般と比べて、内科全般は」ということでは、次のようなメリット・デメリットが挙げられます。

5-1.メリット

・外科ほどには忙しくない

・長期の治療の人も多いので、じっくりと患者さんと付き合うことができる

5-2.デメリット

・バイタルチェックや注射などやることがだいたい決まっているので、あまり刺激がない

・同じ理由から、スキルアップにはつながりにくい

6.内科への転職の注意

①高い給料を期待するのであれば、

「総合内科」「一般内科」よりも、「専門内科」が狙い目です。

②一方、「総合内科」「一般内科」にもメリットはあります。

長い目で考えると、つぶしがいろいろと効き、選択肢が広がります。

たとえば、訪問看護ステーションの募集では、一般内科の経験者は歓迎されます。

医療機関以外の、企業・大学の保健室も同様です。

こういったところでは、専門性を極めた人よりも、一人で幅広い疾病に対応できる人が役に立つのです。

これらの職場は、ママさんナースの復職・転職先として人気があります。そこまで見越して、あえて一般内科を選ぶような手もあります。

③また、何度も申し上げていますが、内科といってもいろいろあります。

それだけに、「どこが自分の望んでいるような職場か」「自分に合っているところはどこか」はしっかりと考えなければいけません。

情報収集が大事です。

④そこで役に立つのが、看護師転職サポートです。

病院の内部事情や、どんな点に力を入れているかなど細かな情報を教えてくれます。自分一人でたくさんの病院を調べるのは無理です。また、ハローワークでは細かな情報は持っていないので教えてくれません。

登録しておけば、非公開の求人情報を教えてくれますし、担当者がいろいろな転職サポートもしてくれます。しかも無料で利用できるのでメリットがいっぱいです。

信頼できるところを3、4社登録してたくさんの求人に触れることが、看護師転職サポート利用のコツです。

サイトごとに扱っている病院やクリニックが違います。「A社を使っていれば、◯◯病院の求人の話も聞けたのに……。B社だけだったので逃してしまった」ということが起きてしまいます。

また、どこの看護師転職サポートでもいいわけではありません。中には、あまり情報を持っていなかったり、あなたの希望は無視して、無理やりでも話を進めようという業者もいます。

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