公務員看護師の給料はどれくらい?気になる年収はどう?

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1.公務員看護師もいろいろあります。

「公務員看護師」とは

①国立病院機構が運営する医療機関

②国立大学付属病院

③公立病院(都道府県立病院、市町村立病院)

④公立大学付属病院

などに正規職員として採用され、勤務する看護師をいいます。

これらの医療機関の多くは、今は運営の権限が国や地方自治体から、行政法人(独立行政法人)などに移されています。

その場合、正規職員であっても、厳密には「公務員」ではなく、「準公務員」といった扱いです。ただ、そうであっても慣例的に「公務員看護師」といった言い方をしています。

国公立病院に勤務しても、また、労災病院、自衛隊病院、防衛医大病院、宮内庁病院など国の各省庁管轄の病院に正規職員として勤務しても、公務員(正確には準公務員)となります。これらみんな「公務員看護師」となります。

このようにいろいろな形の「公務員看護師」があり、ひとくくりにすることは無理です

⇒地方公務員看護師と国家公務員看護師の違いは?給料はどっちがいいの?

「年収は?」「福利厚生は?」「退職金は?」といった待遇などはそのそれぞれについて調べる必要があります。

2.給料

2-1.国立病院機構が運営する医療機関

国立病院機構全国に143の医療施設があります。その給与や年収のメドとして、次の数字を出しています。(「けっこういいぞ!NHO 看護職版2105年」から)。

2-1-1.初任給(月額)

大卒看護師(支給総額)=272,000~309,000円

短大(3年課程)卒看護師(支給総額)=262,000~298,000円

2-1-2.将来の年収の見込み

「平成23年度給料実態調査」を元に、同じパンフの中で、……

看護師=520万円
副看護師長=610万円
看護師長=740万円
副看護部長=790万円
看護部長=900万円

……としています。

2-1-3.年収は高いほう?

厚生労働省の出している「看護師の平均年収」は473万円(平均年齢は38.9歳)です(平成26年)。

つまり

国立病院機構の医療機関に勤務すれば、特別な役職についていないような若い看護師でも、看護師全体の平均以上の年収がある

といえます。

2-1-4.退職金

「国家公務員退職手当法に基づき支給」となっており、平成26年度実績として

勤続35年以上(定年退職) 看護師 約1,780万円
勤続35年以上(定年退職) 看護部長 約2,410万円

定年は今のところ60歳です。

2-1-5.全国で同じ給与額

この「国立病院機構」に属する医療機関(病院・療養所)はかつては、国が直接運営しており、単純に「国立病院」などと呼ばれていました。

今は国の直接の運営ではありません。権限は、この「国立病院機構」に移されました。

経営も医療機関ごとの独立採算になっています。「もうかっているところも、そうでないところもある。それでも全体としてのお金の融通はせずに、個々の医療機関でやりくりする」ということです。

ですが、看護師の給与システムについては、運営する全国143の医療機関で同じです。違いといえば、多少の手当類ぐらいです。

2-2.国立大学付属病院

2-2-1.各病院で年収はバラバラ

同じく、かつては国の運営だったのが、②の「国立大学付属病院」です。

慣例的に「国立大学」とは呼ばれていますが、今は、大学ごとの「国立大学法人」の運営です。こちらも、厳密には「国立大学」ではないことは同じです。

付属病院はその「法人」組織の一部です。

こちらの方は付属病院に関することも含めて、大学ごとに給料システムも決められるようになりました。

そのため、給料など看護師の待遇面でも、経営状態などにより、付属病院ごとに格差が見られます。

2-2-2.年収

付属病院の年収に関しては文部科学省がデータを発表しています。

平成26年6月現在では、全国にある44の大学付属病院全体(大学としては42校)の平均年収は、473 .9 万円(35.7歳)です。

これは、先に見た看護師全体とほぼ変わりません。ただし、大学のほうが平均年齢が3歳あまり若いので、同じ年齢同士ならば、付属病院のほうが少し高くなるでしょう。

その問題の大学ごとの格差ですが、高い方と低い方を5つずつ挙げると……

大阪大学 562.9万円(平均39.9歳)
九州大学 537.7万円(39.4歳)
京都大学 529.8万円(38.0歳)
富山大学 523.1万円(43.2歳)
東北大学 517.8万円(40.1歳)

山梨大学 431.7万円(32.6歳)
群馬大学 432.3万円(34.1歳)
鳥取大学 432.5万円(33.7歳)
弘前大学 440.0万円(38.0歳)
愛媛大学 440.9万円(34.0歳)

……となっています。

2-2-3.差が大きい

平均年齢の差も影響しているとはいえ、1位の大阪大学と最下位の山梨大学では130万円もの開きがあります。

これを16で割ると、ほぼ月給の話になります。(月給12か月、ボーナスは月給2か月相当×2で計算)

平均年齢も同じ38.0歳同士の京都大学と弘前大学に注目すると、年収で90万円、月給では5万6千円ほどの差があることになります。

「歴史が古い」「都会にある」「規模が大きい」といったところほど、年収が高くなっているようです。

⇒大学病院の看護師の給料、待遇、夜勤手当はどれくらい?

2-2-4.退職金

退職金は基本給を元に計算されます。正確な額はわかりませんが、大学別の順位としてはこれら年収と大きな差はないと考えていいでしょう。

ちなみに定年は多くのところで60歳ですが、中には65歳まで働ける場合もあります。これも大学ごとに決めることができます。

2-3.公立病院(都道府県立病院、市町村立病院)

「公立病院」は全国に約4,500もあります。

一部は、県や府、市の運営から離れ、国立病院機構や現在の国立大学付属病院のように独立した運営がされています。

ですが、ほとんどが今も都道府県・市町村が運営しています。そこで働く看護師も「地方公務員」です。

2-3-1.給料

給料は、もちろん、その運営する地方自治体の給料システムが適用されます。

そのため、病院自体の経営状態だけではなく、地方自治体自体の財政状態の影響も受けます。

特に近年は財政状態の悪い地方自治体も増えてきているので、注意が必要です。

また、病院自体も経営状態が良くなかったり、患者はいても医師・看護師が確保できずに規模を縮小したり、閉鎖する場合もあります。

2-3-2.本当に安定?

よく、「公立病院に勤めれば、公務員だから将来も安心」といった言い方もします。ですが、これは過去の話と考えたほうがいいでしょう。

ただ、全体的には、「たとえ初任給が安くても、確実に昇給する。なので、若いころは民間病院より安くても、数年すると逆転する」「退職金は手厚く付く」といったことはいえます。

2-4.公立大学付属病院

「公立大学付属病院」は全国に8つあります。

公立大学も、かつては県や市が運営していました。そこに正規職員として採用された看護師も県の公務員・市の公務員でした。

給料のシステムも、基本としては、県職員・市職員、県立病院看護師・市立病院看護師と同じでした。

ですが、こちらも国立大学付属病院同様に県などからは独立して運営されるようになっています。

2-4-1.給料

待遇なども付属病院自身が決めています。ですから、給料なども個々に調べる必要があります。

ただ、「今でも公務員だったころの待遇の影響は残っている」というのが、全体的な傾向です。

3.仕事内容

公務員看護師だからと言って、一般の病院勤務の場合と業務内容が大きく変わることはありません。

大学病院なら、教育を目的とした最先端の医療をおこなっている。

国立ハンセン病療養所、がんセンターなど専門の治療機関、専門機関、研究機関なら特定の病状に関してのいろいろな業務となります。

行政保健師(公務員保健師)なら、地域包括支援センター、各地域の保健所での仕事が求められます。

⇒行政保健師(公務員保健師)の仕事内容は?

希望する勤務先や職場ごとに仕事内容を個別に調べることが必要です。入院設備があるところなら、夜勤ももちろんあります。夜勤手当を考えているなら、入院患者のいる病院を探しましょう。

4.公務員看護師に転職するには?

4-1.筆記試験は必要なの?

特別な筆記試験は必要ありません。看護師免許の資格があれが、現場での人材ということで、通常の病院で働くときと変わりはありません。転職先のニーズに合うよう履歴書、面接対策をするだけです。

4-2.公務員転職の難しさ

各医療機関から、公的に募集をかけています(官報、広報など)。非公開の求人などは基本的にはなく、募集する際には広く門戸を開いています。

しかし現状は、コネでの採用も多く、まったくの部外者が優先的に希望する好条件の勤務先に転職することは難しいです。

きちんと調べれば、民間の病院でも公務員看護師以上に好条件の求人もあります。自分のやりたいことも実現できる病院も知らないだけということも。

広くいろいろな選択肢を考えて、一番自分の満足できる転職先を選ぶことがおすすめです。その際は看護師専門の転職サイトを利用するのが一番です。転職支援サイトは無料で使えるうえ、たくさんの非公開の求人を優先的に教えてくれます。

また、公務員看護師の採用の情報なども教えてくれるので、転職コンサルタントに自分の希望をきちんと伝えておくのがポイントです。

 

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