公務員看護師ってなに?安定した人気の看護師職の基礎知識

「公務員」は「待遇がいい」「身分が安定している」として、看護師の間でも、就職先・転職先として人気があります。これは看護師に限らず、ほかの職種でもあることでしょう。

ただ、知っておかないといけないのが、看護師以外も含め公務員には、本当の公務員・準公務員・みなし公務員の3つの種類がある点です。

①本当の公務員
②準公務員
③みなし公務員

特に看護師の場合に、このふたつの違いを意識せずに、どちらも公務員看護師と呼ばれていることが多いようですがきちんと区別しておきましょう。

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1.本当の公務員

国や地方自治体(都道府県・市町村)などが、その組織(看護師の場合は、医療機関)を直接運営している。そこで正規職員として働く人たちも、その国や地方自治体が直接雇っている

具体的に医療機関でいえば、国のもの(国家公務員)で、これに当たるのが、自衛隊病院、防衛医科大学病院、医療刑務所、宮内庁病院、国立印刷局東京病院などです。それほど多くありません。

一方、地方自治体(地方公務員)の場合、全国に約4,500の医療機関があり、そのほとんどが今もこの本物の公務員のままです。

2.準公務員

かつては国や地方自治体が直接運営していた。今はそこから切り離され、外部の組織(独立行政法人、国立大学法人など)になっている。そこの正規職員も正確には公務員ではない。だけども職員の雇用条件・待遇などは公務員だったころと大きな変化はない

以前からの民間の病院と区別するため、わざわざ準公務員と呼ぶことがあります。「独立行政法人に勤める準公務員の看護師」といった具合です。

国のもので、準公務員は、国立病院機構、国立大学付属病院、労災病院、国立高度専門医療研究センターなどがあります。

地方自治体の準公務員は、45法人80病院(平成27年5月現在)です。

大規模な病院がやや多いです。ですが、準公務員にするかどうかはその地方自治体自身の判断です。町立病院など、そうは規模の大きくないものも含まれています。

公立大学付属病院は、その本体である大学自体が公立大学法人に移行しました。今は全部がそうです。そこで働く看護師は準公務員です。

3.みなし公務員

組織は国が運営しているわけではないけれど、そこの正規職員は国家公務員として全く同じ扱いを受ける

というものです。「公務員とみなす」ということで、みなし公務員と呼ぶこともあります。

以前はみなし公務員には国立病院機構などがありました。ですが、変更され、2015年度からは、準公務員になっています。

今もみなし公務員自体はあります。ただ、医療機関に限っていえば、国、地方自治体ともこの扱いになっているものはありません。

4.準公務員は、公務員ではない

準公務員の場合、注意が必要です。本当は公務員ではないのです。

「公務員だったころと大きな変化はない」といっても、個々の条件を見ていくと、やはり違いもあります。

実は「失業手当が出る・出ない」「育休手当がどこから出るのか。その計算方法は」などは本物の公務員と準公務員で違います。

ふたつの違いを区別していないと、もらえると思っていた手当、給与がもらえなかったり、予想していたよりも少なくなることもあります。もちろん、その逆もあります。

公務員看護師を大まかにしか理解していなかったり、公務員と準公務員の違いがわかっていないと、転職、出産・育児や、それらを計画するのに影響を与える可能性があります。

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