認定看護師になるにはどうしたらいい?給料アップしたい看護師さんの人気資格
「看護師としてのスペシャリスト」「ポスト(役職)も上がることがある」のが認定看護師です。
かっこいいし、仕事のやりがいも一段上です。給料のアップも期待できます。
でも、結構ハードルが高いのが現実です。
また、勤める病院によっては、きちんと評価してくれず、ポストや給料などの待遇も、普通の看護師と同じという病院もあります。
なるのがそんなに大変ななら、損か得かと、しっかりと“天びん”にかけてみましょう。
目次
1.必要な資格
1-1.保健師、助産師、看護師のいずれかの免許を持っていること
看護師だけではないんですね。認定看護師に興味を持つ前に、ほとんどの人は看護師になっているでしょうから、これは問題ないでしょう。
1-2.看護師免許取得後、実務研修が通算5年以上あること(うち3年以上は認定看護分野の実務研修)
「実務研修が5年以上」というのは、「看護師として実際に5年以上働いている」と言い直していいでしょう。「まだ若い」とか「新卒でしばらく働いて、後はブランク」というのでもない限り、これも大丈夫でしょう。
問題は「うち3年以上は認定看護分野」の方です。
認定看護分野は「救急看護」「皮膚・排泄ケア」「不妊症看護」「がん化学療法看護」「小児救急看護」など21に決まっています。
これは「実際にその分野で働いていて、自然と興味を持つようになった」ならばいいでしょう。自分では気にしていなくても、「気がついていたら3年以上たっていた」なんて場合もあるでしょう。
でも、自分の担当した病棟や診療科と、認定看護師にない分野がずれていると大変です。3年未満ならば、病院内でその診療科などに異動させてもらう必要があります。場合によってはそのために、ほかの病院へ転勤する必要もあるでしょう。
1-3.認定看護師教育機関(課程)修了(6か月以上・615時間以上)
これは……
認定看護師の資格を主催している公益社団法人「日本看護協会」が決めてある学校に半年以上通わなければならない
……ということです。
この学校は現在、全国で50余りあります。だいたい看護大学が多いです。
問題は、授業に通わなければならないことです。しかも日中しかやっていません。
また、50余りあっても、それぞれは特定の看護分野しかやっていません。「通える範囲にお目当ての看護分野を用意しているところがない」とことで悩む人もたくさんいます。
どう考えても、「今現在働きながら、認定看護師の資格もとる」というのであれば、今の職場の協力が欠かせません。「授業があるから、その日は勤務を外してくれ」なんてことが、常にあるでしょうから。
1-4.認定審査(筆記試験)
①~③をクリアして、それで認定証がもらえるわけではありません。筆記試験を受ける資格ができるだけです。
試験は年に1回で、5月に行われます。合格率は例年90パーセント以上と高いので、これはちょっとホッとします。まじめにやっていればまずは大丈夫でしょう。
もし、落ちても翌年以降に再受験はできます。
1-5.更新審査
「認定看護師になれた」といって油断していていはいけません。5年に1度、チェックがあるのです。
・看護実践時間が2,000時間以上に達していること。
・制度委員会で定めた学会及び研究会等への参加や発表、または雑誌発表等自己研鑽の実績が規定の内容で50点以上に達していること。
……が、認定が更新される条件です。つまり、「実際に認定看護師としてしっかり働いていて」「勉強を続けている」という必要があるのです。
これがクリアできなければ、認定は取り上げです。
逆にいえば……
だからこそ、認定看護師であるというだけで、高いレベルを保っている保証にもなる
……ということがいえるのです。
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