保健師の給料はどれくらい?就職先で年収・待遇は大きく変わる?

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保健師の給料は、勤務先で変わってきます。一概にこれくらいと考えず、希望の職種先毎に判断しましょう。

その「勤務先」には①行政保健師(保健所などの役所)、②学校保健師(学校の医務室)、③産業保健師(企業の医務室)、④病院保健師などがあります。

保健所ならば、保健師も公務員のひとりです。企業の医務室ならば会社員のひとりです。それぞれ、公務員、会社員としての給料が出ます。基本給、残業手当などに分けて考えても同じです。

ですから、保健師の全般の話として、「平均の月給はいくら」「年収の平均はこのくらい」とか、「ボーナスはこれぐらいを期待していい」といったことはいえません。

1.給料

1-1.行政保健師

これは地域の保健所、あるいは県庁や市役所などの保健に関係のある部署で働きます。

当然、公務員です。県庁ならば県の職員、市役所ならば市の職員です。

公務員の給料の特徴としては、初任給などは安めです。ですが、着実に上がっていきます。最初は民間に勤めた仲間と比べ安くても、いずれ逆転するでしょう。

1-2.産業保健師

企業の中にある医務室で働きます。本社や支社など事務所の中でも大きなところや、工場などにあります。

当然、その会社の経営状態が給料に響きます。もうかっている会社はたくさんくれるし、その逆もあります。

特に大きな差がつくのは、基本給よりもボーナスです。1回分だけで月給の三カ月分も出るようなところもあれば、申し訳程度のところもあります。

また、非正規雇用が増えているのには、注意が必要です。パート・アルバイト、人材派遣などですね。

正社員ならば普通は月給制ですが、非正規は時間給が一般的です。手取りは少なくなるでしょう。

また、会社が用意している福利厚生(家賃補助、保養所、産休・育休など)もほとんど利用できません。

1-3.学校保健師

この学校保健師は、給料に関しては行政保健師と同じかたちになっているところもあれば、産業保健師と同じ所もあります。

県立高校に勤めれば、当然県職員です。市立の小学校、中学校ならば市職員です。行政保健師と同じく公務員です。

これが、私立の小学校~高校、大学になると、それぞれに違います。これだと、産業保健師と同じ状況です。

私立の場合は、経営のいいところと悪いところにわかれます。特に最近は少子化のせいで、経営が危ないところも増えています。

国公立大学は以前は、そこの医務室に勤める保健師も公務員でした。ですが、今は大学自体が国や県から経営が独立しています。保健師の給料の計算も私立大学に近くなっています。

2.待遇

待遇を考えるときも同様に、まずは、どこで働いているかという点で区別して考えましょう

2-1.行政保健師

この場合は、採用された県や市町村の規定通りになります。

公務員一般の傾向として、民間の大手企業などと比べると、初任給はあまり高くないでしょう。

ただし、昇給などは順調なことが多いです。長く勤めていると、給料も民間企業を逆転するようなこともあります。また、不況の影響を受けにくいのも魅力です。

定年後は、年金もしっかりとつきます。

保健師だからということで、昇進しやすいかどうかは、その勤める先次第です。

「専門職」として扱われて、部下も少なく、ポストも上がらないようなところもあります。そうかと思うと、一般の職員(総合職)と同じように課長・部長・所長などと上がっていく道が用意されているところもあります。

2-2.産業保健師

産業保健師の待遇は、その勤める先によってかなり大きな違いが出るでしょう。

月給、ボーナス(賞与)、また残業などの各種手当は、「もうかっているところはたくさん出してくれる。だけど、逆もある」といったところです。

このうち一番差がつくのは、ボーナスです。もうかっていないところは、ほとんど申し訳程度、なんてこともあります。

今はボーナスがたくさん出ていても、経営上のトラブルがあって、急に減ることだってあります。

また、待遇を考える上で、「福利厚生」は要チェックです。福利厚生とは、社員食堂、保養施設、家賃補助・社宅・社員寮、育休・産休などのことをいいます。

これらが充実していると、出費が少なくて済みます。事実上給料がたくさん出ているのと同じになります。

保健師を雇うような企業は、一流や大手が多いです。事務所にせよ工場にせよ、医務室を作ることができるのは、そういったところに限られるからです。

全体的には「福利厚生のいいところが多い」と考えていいでしょう。

これらの企業の場合、昇進ということでは期待薄です。産業保健師に、任される仕事は医務室の中のことばかりです。部下もほとんどいませんし、上がっていくポストもありません。

「役職らしい役職がないのだから、役職手当も期待できない」ということです。

また、産業保健師の場合、最近は正社員ではなく、バイト・パート、契約社員などの非正規雇用が増えています。大まかに全体の4分の1程度といわれています。

非正規雇用の場合、福利厚生はほとんど利用できないほか、給料も割安になります。このうちバイト・パートの場合、給料は月給ではなく、時間給が一般的です。

ただし、「勤務を午前だけにする」「週に2日だけ出勤」といったように自分の都合にあわせた働き方も可能です。

2-3.学校保健師

この場合、公立の小~高校に勤める場合と、私立の小~高校に勤める場合に分けて考えましょう。

また、大学にも国公立と私立があります。

公立の小~高校に勤める場合は、身分は公務員です。待遇も①の行政保健師と同じと考えていいでしょう。

国公立大学は以前はそこに勤める保健師も公務員の扱いでした。ですが今は、大学の経営が国や県からは切り離されています(独立法人化)。ですから、②の産業保健師に近くなっています。

私立の小~高校と私立大学の場合は、②の産業保健師と変わりません。つまり、学校ごとの違いが大きいです。特に最近は少子化のせいで、経営が悪化しているところもあります。要注意です。

3.あいまいな年収データには注意

たまにネット上に「平均年収は530万円」「月給は25万円ぐらい」なんて話も出ています。

ですが、国(厚生労働省)も、一般社団法人「日本産業保健師会」などの準公的な機関も、保健師だけのデータは公表していません。

「平均年収いくら」というのは、ほぼ根拠がありません。調査ともいえないぐらいのデータ数で出しているか、全くの当てずっぽうと考えましょう。

ですから、これから保健師として就職・転職する人で、お給料が最優先の人は一つ一つ、それぞれの募集内容を見ないといけません。

では、その職場(雇い主)ごとの給料の特徴を見ましょう。

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