クリニカルコーディネーターという職業は、将来性はどうなの?

就職・転職するときに、将来性を考えるには、「その業界や職業自体に将来性があるか」と「その中で自分はこの先、ずっとうまくやっていけるか」といった両方から判断する必要があります。

クリニカルコーディネーター(CC)であろうと、どんな職業であろうと同じです。

 

医療機器業界の将来性

日本で医療機器業界が大きく発展したのは、1980年代とされています。比較的若い業界です。

これには医療全体の進歩も影響しています。この時代あたりから、高度医療・先端医療が広まりました。それに連れて、医療機器も、より高い性能のもの・新しい種類のものが必要とされるようになりました。

また、今現在、高齢化社会が進行中です。病気の治療だけではなく、予防や早期発見などにも力を入れるようになってきています。

それらをバックアップするのが医療機器です。どれも先になるほど必要性が増すことばかりです。

また、こういったハイテクは日本の得意とするところです。国際競争力も高く、海外への進出にも力が入れられています。

将来を見通すのはとても困難です。ですが、ほかのどの産業に比べても、今後を期待する声は大きいです。

異業種からの新規参入も相次いでいる

この業界全体の将来性はほかの業種からも見逃せないようです。特に精密機器・ハイテクの分野からの新規参入が目立っています。

たとえば、もともとオリンパスは内視鏡では世界的なメーカーです。そこへソニーが資本参加しています。「ソニーが持つ映像技術を内視鏡に利用しよう」としています。

また、キヤノンもデジタルカメラのノウハウを使って、がんの早期発見のための画像診断装置を開発しました。

「ソニーやキヤノンも医療機器の部門を持つようになっている」ということです。もちろん、こういった新規参入の企業もCCを必要としています。

国内企業と外資系企業

自分の就職先として考えるときには、「その医療機器メーカーが国内企業であるか、外資系か」は気にしたほうがいいでしょう。

日本にはたくさんの外資系医療機器メーカーも進出しています。それらも盛んにCCの募集を出しています。

全部が全部そうではありません。ですが、全体的には国内企業に比べて、次のような傾向があります。

・成果主義
・人間関係がドライなことがある
・上司の入れ替わりが激しい
・昇進に制限がある場合がある
・福利厚生は少なめ
・急に日本から撤退することもある

これらはすべて、その外資系企業にとっては、日本が出先であることから来ています。本国のシステムの影響を受けているのです。

「成果主義」とは「仕事上の成績がいいと、給料がすっと上がったり、役職がつく。だけど、逆もある」ということです。これはメリットともデメリットともいえます。

将来性ということで、最も警戒が必要なのは、「日本からの撤退」でしょう。「業績が悪化したり、経営方針の変更で、急に日本からはいなくなってしまうかもしれない」ということです。

CCの将来性はその企業次第

CCになるということは、「その医療機器メーカーの社員になる」ということです。

ですから、自分の将来性も「どの医療機器メーカーを選ぶか」にかかっています。「順調に給料が上がっていくか」「将来は出世ができるか」なども例外ではありません。

また、条件のいい求人は数も少なく、なかなか表に出てきません。転職サポート業者などが「非公開情報」としているためです。「これは」という人にだけ声をかけることも多いようです。

そのため、「転職サポート業者に登録しておいて、満足できそうな求人が出てくるまで時間をかけて待つ」といったことも必要になってきます。

 

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