糖尿病看護認定看護師について

1.背景

糖尿病看護認定看護師は全国で772人しかいません。
(2016年1月、日本看護協会)

といっても、認定看護師の21の全ジャンル(看護分野)をあわせても、まだ14,172人です。

参考までにいうと、多いのは「皮膚・排泄ケア」や「感染管理」などで、2,000人を超えています。少ない方は「不妊症看護」の137人、「透析看護」の182人などです。

「糖尿病看護」が始まったのは、2002年の8月です。21あるジャンル(看護分野)の中では比較的古いほうです。

2.糖尿病看護認定看護師の内容

この認定看護師の制度を作った日本看護協会の説明では、この「糖尿病看護認定看護師」の「知識と技術」は次のように説明されています。

血糖パターンマネジメント、フットケア等の疾病管理および療養生活支援

3.認定のためのテストを受ける条件

3-1.授業

例は福岡県立看護実践教育センターの場合です。これもよそもほぼ同様と考えていいです。いずれも、日本看護協会の規定通りにやっているはずですから。

全認定看護分野に共通する科目

1.看護管理
2 .リーダーシップ
3 .文献検索・文献購読
4.情報管理
5.看護倫理
6.指導
7.相談
8.対人関係
9.医療安全管理

専門基礎科目
10.糖尿病ケア概論
11.疾病及び治療方法の理解
12.患者及び家族・重要他者などの対象理解
13.援助方法

専門科目
14.ライフステージに応じた生活調整・療養支援
15 .治療法と生活調整・療養支援
16.合併症の病期に応じた生活調整・療養支援

学内演習・臨地実習
17.糖尿病ケアシステム立案技術(院内・地域等)
18.血糖パターンマネジメント技術
19.フットケア技術
20.ケースレポート
21.臨地実習

「期待される能力」として

①病態・症状に応じて、症状んおマネジメントや療養支援を実践できる。

②糖尿病患者の病態生理や臨床薬理を習得し、疾病管理とケアができる。

③役割モデルを示し、リーダーシップを発揮し、看護職者への指導・相談を行うことができる。

……といったことも挙げられています。これこそが、最も分かりやすい、一般の看護師と認定看護師の違いでしょう。この「リーダーシップ」などの授業としては、
「全認定看護分野に共通する科目」で用意されています。

3-2.実務経験

認定のためのテストを受けるには、「実務研修が通算5年以上あること(うち3年以上は認定看護分野の実務研修)」と言うのは、もちろん同じです。

この「実務研修」というのはどういうものを具体的にいうのかは、日本看護協会では次のように示しています。

①通算 3 年以上、糖尿病患者の多い病棟、または外来での看護実績を有すること。

②インスリン療法を行っている糖尿病患者または合併症のある糖尿病患者の看護を、合わせて5 例以上担当した実績を有すること。

③現在、糖尿病患者の多い病棟・外来・在宅ケア領域で勤務していることが望ましい。

もちろん、「認定看護師教育機関で6か月以上の課程を受ける」というのも、ほかの認定看護師と同じです。

4.糖尿病看護認定看護師のためのコースがある学校

ハッキリいって、この課程をおいている教育機関は少ないです。2015年の場合、開講されたのは3か所だけです。「休講中」をあわせても5か所しかありません。「授業を受けられる人は限られている」というしかないでしょう。

東京都
日本看護協会・看護研修学校 定員30名

岡山県
岡山県立大学・認定看護師教育センター 24名

福岡県
福岡県立大学・看護実践教育センター 18名

休講中(2015年)は次の2つです。

千葉県
地域医療機能推進機構本部研修センター・認定看護師教育課程

東京都
日本赤十字看護大学・看護実践・教育・研究フロンティアセンター

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