訪問看護師の仕事の看取りとは。看護師なら避けられない一面。
看取りは訪問看護の現場では避けられません。この役割について理解するために、必要なポイントをここでまとめました。
1.在宅治療のケース
1-1.4ケース
在宅での治療をしている人には、様々なケースがあります。
大きく分けると、次の4つです。
①心筋梗塞、脳梗塞、重度の糖尿病など、様々な病気のせい、あるいは、それらの後遺症のために寝たきりになっている
②難治性疾患(治りにくい病気)にかかっている
③認知症
④末期がん
訪問看護師はこういった患者さんたちを相手に看護をすることになります。
訪問看護ステーションの中には、これらのうちのどれかに特に重点を置いて、そういう患者さんだけを扱っているところもあります。
1-2.看取りはどの職場が多い?
ですが、いずれの場合であっても、「看取り」があるものと考えていいでしょう。
2.看取りの真の意味
患者さんが亡くなるのは、一般的な病院に勤務していてもあることです。
ですが、「看取り」の場合、単に「患者さんの最後に立ち会う・かかわる」ということではありません。
「病気からの回復を目指すのではなく、死期が迫っていることを前提に看護・治療をする」ということです。
ですから、「患者さんが病気などから回復して、治療や看護の必要がなくなる」で終わることはありません。奇跡でも起きない限り、「患者さんが亡くなる」で終わります。
3.自宅看護
3-1.希望者が増えている。
特に最近は、「最後は自分の家で死にたい」と余命が限られた患者さんが在宅での治療を希望することが増えています。訪問看護師に人生の最後を任させることも増えているわけです。
3-2.在宅ケアの仕事内容
しかもこれを、設備も整っていなければ、常時の医療スタッフがいるわけでもない自宅で行わなければなりません。
となると、病院勤務の時と全く違う作業やケアも必要になってきます。
たとえば、「症状の急変時にはどうするか」があります。いくら「在宅治療を選んだ」といっても、場合によっては病院に搬送する必要も出てくるのです。
最末期を過ごしているわけですから、症状の進行も特に注意をしなければなりませんし、苦痛も激しい患者さんもいます。
家族に対しても、苦しむ患者さんがそばにいることの精神的な負担を和らげ、また、死を受け止められるように心の準備をしてもらわなければなりません。
4.まとめ
「看取りは何度やっても慣れることはない。辛い」という訪問看護師がいる一方で、「人の死に立ち会うという貴重な機会を与えてもらっている。死を見つめることで生きることとも向かい合うことができる。看護師としても成長できる」とポジティブに考える訪問看護師もいます。
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