精神科と心療内科の違いって?心療内科と精神科は区別がつきにくい本当の理由。

看護師さんはともかくとして、一般の人には、「心療内科」と「精神科」の違いはわかりにくいです。

実際に対象としている疾病をチェックすれば、イメージがわくはずです。

心療内科

=消化器疾患(胃潰瘍、十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎、神経性下痢、糖尿病)、循環器疾患(狭心症、高血圧)、呼吸器疾患(気管支ぜんそく)、過呼吸症候群、皮膚疾患(円形性脱毛症)……

精神科

=統合失調症、うつ病、躁鬱病、神経症(不安神経症、強迫神経症、抑うつ神経症、離人神経神経症)、人格障害(境界性人格障害、反社会性人格障害、分裂病質人格障害)、摂食障害……

1.心療内科で診るもの

心療内科は、「心の問題が原因となって、体にトラブルが出た病気」を扱います。

これらの病名を見てわかるように、いずれもほかの内科系の診療科でも扱うようなものばかりです。

ほかの内科系との違いは、「これら病気の原因が心の問題にある」というものに対象を絞っていることです。「イライラが募って、胃に穴が開いた」あたりが典型です。

2.精神科で診るもの

一方、精神科で扱うのは、心のトラブルそのものです。

「脳には器質的に問題はないのに、精神に異常がある」という言い方もされます。

「器質的に問題はない」とは、「ものとして壊れていない。変形や変質もしていない」ということです。

ですから、脳を解剖しようが、顕微鏡で見ようが、目で見える患部も見つかりません。

器質的に問題がある場合は、「神経内科」や「神経外科」がカバーする範囲になります。

心療内科と精神科の違いがわかりにくくなっているのは、おそらくは「これらのふたつには共通点がある」という理由ではありません。また、こうやって並べてみるとわかるように、ほとんど共通点もありません。

3.わざとわかりにくくしている?!

3-1.あいまいにする理由

実は「病院・診療所・クリニック側でわざとあいまいにしている」という事情があります。

そうするのは、精神病や精神病患者に対する偏見が根強いからです。

本当は精神病にもいろいろなものがあり、深刻に考える必要がなかったり、すぐに医者に行っておけば、重症化することもなかったはずのものもたくさんあります。

なのに、「精神病の疑いがある」「精神病にかかった」というのは、本人や家族も必要以上に落ち込んでしまいがちです。

ストレートにいってしまうと……「精神科にかかる」イコール「頭がおかしくなった」……と考えてしまうのです。

「今抱えている症状は、どうやら精神科で診てもらうようなものだ」と思っても、「精神病と診断されたらどうしよう」「精神科に通っていると知られたら、周囲から敬遠される」といったことが心に浮かんでしまいます。

ところが、「心療内科」と看板に書いてあれば、「『頭がおかしくなったから医者に行く』というわけではない」と考えることができます。

この理由から、医療機関側で、「精神科」をわざと避けて、「心療内科」と名乗ることがあるわけです。

3-2.メンタルクリニック

「心療クリニック」「メンタルクリニック」「メンタルヘルス科」など、「どんな病気を扱っているクリニック・診療科なのか分かりにくい」という名前のところがあるのも、同じ理由です。

患者さんは気軽に、診察に足を運べます。病院やクリニック側にしても、患者さんを逃さずに済みます。

もちろん、本当に心療内科のところもあります。

ですから、「心療内科」やこれに近い名前になっている病院・クリニックを見たら、次の3つのパターンを考えてみるようにしましょう。

①本当に心療内科

②担当医も精神科の専門医で、設備もそれに合わせている。だけども、便宜上『心療内科』などと名乗っているところ。

③心療内科も精神科もどちらもカバーしている、メインはどちらかの一方だけども、特定の分野に関しては、もう一方もカバーできるというところ。

4.看護師の仕事内容も変わる?

もちろん、看護師としての仕事内容もそれぞれ異なります。

クリニックを例にすると、精神科の内容だけをやっているのであれば、医師の診察は、見た目にはほとんど患者さんと話をしているだけです。

看護師に任される「診察の補助」もあまりやることがありません。

心療内科だけのクリニックであれば、ほかの内科系の診療科同様に、注射・点滴・採血など「看護師の手技」と呼ばれるものが必要になります。

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