DHCのサプリって危険なの?気になる不安なサプリおまとめ
サプリメントのシェア・知名度でトップクラスなのがDHCです。人気の理由はその豊富な品ぞろえと、値段が安いことです。
広告・宣伝も非常に力を入れています。なにか新しくサプリを使い始めようというときは、必ず目に入ってくるでしょう。
ただ、DHCに限りませんし、サプリだけの話でもないのですが、安いものの多くは、安いなりの理由があるようです。
1.安いサプリメントって大丈夫なの?
中には、値段が高くても、全く気にならない人もいるでしょう。ですが、現実には値段と品質の微妙な兼ね合いを考える人がほとんどです。
特にサプリメントの場合、毎日、しかも長い期間使い続けるものです。安いというのは、サプリメントを選ぶ大きな要素なのです。
また、「値段が高いほど品質がいい」ともならないのも悩ましいところです。理由もなく高かったり、不要な部分にコストがかかっている場合もあるのです。ひょっとしたら、自分の使い方ならば、安いDHCの商品で十分すぎるような場合もあるでしょう。
ただ、多くの場合、DHCを選ぶのならば、「コストを下げた分、こういった面が犠牲になっている」といった納得をして買ったほうがいいでしょう。
そういうことに気がついていれば、「あまり効果がなかった」「トラブルが出たかもしれない」といった時に、ほかのメーカーのものに切り替えるなどの判断もすぐにできるはずです。
2.DHCの葉酸サプリ
葉酸には、「赤血球を作り貧血を防ぐ」「細胞の再生を促す」「動脈硬化を防ぎ、高血圧や心臓疾患を防ぐ」「月経前のいらいらを防ぐ」といった効果があります。
特に妊娠を望んでいる人・妊娠中の人は、「子宮を強化し、着床しやすくする」「胎児の発育を助ける」として、葉酸を配合したサプリメントは見逃せません。
この葉酸サプリがよく、「DHCの製品は大丈夫か」と話題に挙げられます。葉酸サプリは、自分自身だけではなく、胎児までかかわります。たくさん種類のあるサプリの中で、みなさんが特にこの葉酸サプリの安全性に敏感になるのも無理のないところです。
ただ、「DHCの葉酸サプリには問題があるのかどうか」も簡単に結論は出せません。なので、ほかのメーカーの製品となにが違うかだけ、ピックアップしておきます。
「安心できる葉酸サプリかどうか」として、チェック項目になるのは、次のようなものです。
(1)配合されている葉酸は天然由来か化学合成か
配合される葉酸には、「野菜、果物、酵母などから抽出し、吸収率を高めるように加工したもの」と「石油などを原材料にして化学的に合成したもの」の2種類があります。
化学合成のものは安く作ることができます。ただし、消化・吸収、分解・排出などの時に、腸や肝臓、腎臓などの内蔵に負担をかけます。
もし、妊娠中ならば、胎児の内蔵にも負担が増えます。「生まれた後のぜんそくやアトピーの可能性が高まる」と考えている専門家もいます。
(2)ほかの配合成分
妊娠のためや、妊娠中の栄養素補給、美容のためがほとんどでしょう。
それらのための効果を強化するために、多くの葉酸サプリメントには、各種のビタミン、酵母、鉄分、カルシウムなどが配合されています。
葉酸サプリということで出ていても、これらの組み合わせや量も大事なのです。
(3)添加物
メーカーによっては、保存料、甘味料、香料などの添加物を使っている場合があります。もちろん、「安全性には問題がない」とされている量です。また、使うことはマイナスばかりではなく、品質の劣化を防ぐなどのプラス面もあります。
ですが、安全・安心のためにはできるだけ使っていないのが理想です。葉酸そのもの同様に、特に化学合成の添加物は特に避けたほうがいいでしょう。
(4)放射能検査
2011年の福島第一原発事故のせいで、決して狭くない範囲が放射能に汚染されてしまいました。そこでとれる農産物も、放射能に汚染されている危険性があります。また、農産物自体はほかの産地のものでも、福島県周辺のものが材料になった肥料や飼料(エサ)を使うなどの形で汚染されている場合もあります。
そのため、野菜、米、肉などの農産物の多くは、放射能検査をし、安全性を確認するようになってきています。
野菜などを原料にしているサプリメントも同様に扱う必要があります。サプリメントに形を変えても、原料が持っていた放射能は消えないのです。
安全性に気を配るメーカーは原料やサプリメントの放射能検査をし、安全な数値のものだけを出すようにしています。
(5)葉酸の過剰摂取への対応
葉酸に限りませんが、ほとんどの栄養素やミネラルは少々取り過ぎても、余分は体が排出します。
ですが、それも限度があります。あまりに多いと体も対応できません。葉酸をとり過ぎた時の副作用としては、食欲不振・吐き気・不眠症・皮膚のかゆみ・むくみ・亜鉛などのミネラルの吸収率低下が知られています。
特にサプリメントにように特定の栄養素などを詰め込んだものは、製品が定める1日の摂取量を守っていても、とりすぎる場合があります。「たくさん入っている」というのがセールスポイントになりますので、こういったことをやるメーカーがあるのです。
厚生労働省は「妊娠中、サプリメントなど食事以外でとったほうがいい量」を、1日あたり400マイクログラムとしています。通常時ならばこの量は200マイクログラムです。
また、「サプリメントで毎日1,000マイクログラム以上の葉酸を取ると、副作用の可能性が高まる」という研究結果もあります。
ですから、妊娠中の場合でも、「1日あたりの摂取量が400マイクログラムか、それをいくらか超える程度」が適正な配合量ということになります。
(6)ビタミンA過剰摂取への対応
葉酸サプリの多くがほかの美容や妊娠に必要な栄養素やミネラルを配合しています。
これらの中で特に問題になるのは、ビタミンAです。これも葉酸同様に副作用を心配しなければいけないほど配合している製品があります。
前置きが長くなりましたが、これらの視点からDHCの葉酸サプリをチェックしてみます。
(1)の「天然由来or化学合成」に関しては、化学合成です。
(2)の「ほかの配合成分」については、ビタミンB2・ビタミンB6・ビタミンB12ぐらいでほかはありません。1日分の摂取量としてはそれぞれ、1.3ミリグラム、1.7ミリグラム、2.5マイクログラム(0.0025ミリグラム)です。
できれば鉄分やカルシウムなどのミネラルも欲しいところです。
(3)の「添加物」は、DHCの葉酸サプリについて、最も問題視する人が多いポイントです。
麦芽糖、デキストリン、結晶セルロース、ショ糖脂肪酸エステルが使われています。
1錠の重さ150ミリグラムから、葉酸(0.4ミリグラム)やビタミンB類(3.0025ミリグラム)を引くと、これらの量がわかります。146.5975ミリグラムです。
つまり、重量でいえば、有効成分は約2パーセント、添加物が約98パーセントということになります。
(4)の「放射能検査」については、検査はされていません。
葉酸は化学合成でも、麦芽糖などの添加物に天然原料を使っているでしょうから、検査したほうがいいのは間違いないです。
(5)の「葉酸の過剰摂取への対応」は問題ありません。1日あたりの摂取量である1錠(150ミリグラム)には、400マイクログラム(0.4ミリグラム)配合されています。これはちょうど厚生労働省が妊娠中の人に必要とする量です。
(6)の「ビタミンA過剰摂取への対応」については、そもそもビタミンAを配合していませんので、この項目自体が関係ありません。
つまり6つの項目のうち、OKは1つ、NGは4つ、ノーカウントが1つ、ということになってしまいます。
ほかの商品をチェックしてみると、これら6つ全部がOKのものもあります。それらの商品名と定価(通常価格)は次のとおりです。いずれも1か月分(30日分)の内容量になっています。
・ベルタ葉酸サプリ=3,980円(120粒)
・はぐくみ葉酸=6,980円(90粒)
・ママニック 葉酸サプリ=5,000円(120粒)
・ララリパブリック=3,980円(120粒)
・美的ヌーボ=8,640円(30包)
これらも実売では、もう少し安くなります。
一方、DHCの葉酸サプリは30日分(30粒)で実売は250円前後です。上に挙げたものと比べると一ケタ違います。
3.DHCのサプリによる過去のトラブル
ネット上では、「どのサプリメントが危ない」「あれは期待はずれだった」などの話が飛び交っています。これはDHCの製品に限りません。
ただ、どんな人が発信しているかがわからないこともあって、信頼していいものかどうかもはっきりしません。
そういった中で、悪い評判があって、しかも比較的、話の出どころがはっきりしているDHCのサプリメントは、「フォースコリー」と「メリロート」です。
3-1.フォースコリー
これは週刊ダイヤモンドが記事で採り上げました(2012年11月24日号)。
フォースコリーは、お笑い芸人の山里 亮太さん(南海キャンデーズ)と、同じくQ太郎さん(ハイキングウォーキング)をCMに使っていたことで記憶に残っている人も多いでしょう。
どちらのCMも、「おなかがボテッとして、お世辞にもかっこいいとはいえない体だった。だけど、フォースコリーダイエットとプロテインダイエットを使い、またトレーニングをした。体が引き締まり、理想的な筋肉を手に入れた」といった映像が流されました。
週刊ダイヤモンドは、
・このサプリを飲んだその日に、妙な動悸と熱っぽさを覚えた。翌日には激しい嘔吐と下痢。さらにはじんましんが出て、3日間寝込んだ(30代女性)
・下痢、めまい、立ちくらみが起き、やはり寝込んだ(中年男性)
の2例を紹介しています。
3-2.メリロート
これは2003年、厚生労働省に実際に副作用2例が報告されました。
メリロートを使った人の中から、肝機能障害(肝機能値の上昇)などがおきたのです。これを受け、厚生労働省や日本医師会では、「健康被害事例」として公表し、注意を呼びかけました。
メリロートもまた、これもまたダイエット(痩身)を期待して使うものです。
問題になっている可能性があるのは、配合成分の中のクマリンです。血行改善の作用があるとされ、むくみや体脂肪の解消にもつながります。
ただ、「メリロートと症状の因果関係ははっきりしていない」とされ、販売中止などの処置は取られないまま、今日まで来ています。
DHC コラーゲンってうそってほんと?サプリ、ドリンクおまとめ。
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