ジュニパーベリーの効能がすごい!美容ダイエットに効くアロマ
お手軽なリラックス&リフレッシュ方法として、人気があるのがアロマです。
リラックス&リフレッシュは大事です。ホルモンバランスがよくなり、お肌がきれいになったり、肥満も解消に向かうことにもつながります。
ちょっと迷うことがあるのが、アロマに使うオイル(精油)です。種類があり過ぎるのです。
もし、本気で美肌と肥満解消を狙うのならば、オイルにはジュニパーベリーのもの、あるいは、ジュニパーベリーが含まれているものがおすすめです。リラックスだけではなく、「デトックス効果のあるアロマ」として知られています。
しかも、うれしいことに、ジュニパーベリーには、ほかにもスパイスやハーブティーなどの使い方があります。ジュニパーベリーの名前をひとつ覚えておくだけで、自分の生活習慣に合わせて様々に利用できます。
1.ジュニパーベリーとは
「ジュニパー(Juniper)」は、日本語では「セイヨウネズ(西洋杜松)」といいます。ヒノキ科ビャクシン属の針葉樹です。北半球の寒い地域に広く自生していて、その範囲は北極圏にまで広がっています。
「ベリー」はブルーベリーやストロベリーと同じ「berry」です。やわらかみのある木の実や果物をいいます。
つまり、「ジュニパーベリー」とは、「セイヨウネズの実」ということですね。
この実は、直径が5-8ミリの球形です。色も濃い青ですので、ブルーベリーに似ています。
これを乾燥させたものがスパイスやハーブティーになります。アロマ用の精油(アロマオイル)もこの実を絞って作られます。
ジュニパーには、変種・亜種もたくさんあります。日本や朝鮮半島でも見られる「ミヤマネズ(深山杜松)」は別種と考える専門家と変種と考える専門家の両方がいるぐらい、非常に近いものです。
ただ、ミヤマネズの実をスパイスやアロマオイルにすることはありません。ジュニパーベリーはすべて輸入品です。主な産地はフランス、イタリア、カナダ、ハンガリーなどです。
2.ジュニパーベリーの効果
ジュニパーベリーに含まれる主な成分は次のとおりです。
・α-ピネン
「まるで森の中にいるような気分にさせてくれる」のは、このα-ピネンの香りです。アロマとして人気があるのも、この成分が含まれているためと考えていいでしょう。
強壮、血行促進、抗菌、免疫力向上といった作用があります。
・ミルセン
バラにもたくさん含まれていることで知られています。刺激的といってもいいぐらい、強烈な香りがします。
肝臓・腎臓の機能をアップしてくれるほか、殺菌、鎮痛などの作用があります。
・カンフェン
やはりバラなどアロマに好んで使われる原料の多くが含んでいます。また、食材では「夏バテに効く」として知られるミョウガに豊富に含まれていて、その香りの元になっています。
抗炎症、抗ウイルス、抗菌などの作用があります。
・サビネン
ヒノキ、スギ、アスナロなどの針葉樹の葉などにたくさん含まれています。ジュニパーもやはり針葉樹の一種なのです。これもα-ピネン同様に、森林浴でもしているような気分を盛り上げてくれます。
抗炎症作用があります。
・β-カリオフィレン
実は麻薬のマリフアナの主要な成分でもあります。ただし、この成分自体には依存症を招くような作用はありません。大丈夫です。
鎮痛作用があるほか、最近の研究では抗がん剤として使える可能性が考えられています。
これらの成分が合わさることで、精神面では「リフレッシュ」「集中力アップ」「不安の解消」などをもたらしてくれます。
また、肉体面では、利尿、発汗、解毒などにプラスになると考えられています。これらをひとことでいえば、「デトックス」です。
このデトックスの作用から、ジュニパーベリーは「やせるアロマ」「お肌が美しくなるアロマ」と呼ばれるわけです。
もちろん、こういった効果はアロマ以外で使っても期待できます。
3.ジュニパーベリーの使い方
3-1.アロマやオイルマッサージに
アロマに使ったときに最も期待できるのは、リラックス効果です。α-ピネンやサビネンが作り出す香りが、森林浴効果をもたらしてくれます。
ジュニパーベリーはマッサージオイルにもなります。単独で使ってもいいですし、自分でほかのオイルと混ぜてもいいです。また、最初から混ぜたものも商品としてたくさん出ています。
単独で使う場合は、薄めのほうがいいようです。少しお肌への刺激が強めなのです。
マッサージオイルにした場合、森林浴効果に加えて、いっそうデトックス効果が期待できます。部分やせしたいところ、むくみのあるところに使うのが特におすすめです。
3-2.料理に
ジュニパーベリーの香りはかなり強烈です。
蒸留酒のジンの香り付けにも使われています。ジンの原料は大麦、ライ麦、ジャガイモなどですが、その香りは主にジュニパーベリーによるものです。
口に入れると、苦み・酸み、さらにはピリッとした辛みがあるため、料理にはもっぱらスパイスとして使われます。
マリネやパイなどに少量をふりかけるだけで香りが引き立ちます。
また、ジビエ(狩猟で得られた野生動物の肉)のようにおいのきついものには、におい消しとしての抜群の効果を発揮します。もちろん、牛肉・豚肉などに使ってもOKです。
抗菌作用もありますので、料理を腐りにくくもしてくれます。
3-3.ハーブティーに
ジュニパーベリーは、ハーブティーとして売られている場合も、乾燥させた実のままのことがほとんどです。
そのため、ジャスミンなど葉っぱを蒸らすだけで淹(い)れることができる一般的なハーブティーとは使い方が少し異なります。
一杯分は10-15粒程度です。
これをカップの中に入れて、お湯を注ぐ前にスプーンのはらなどを利用し、つぶします。
そこへ沸騰したお湯を注ぎます。カップにフタをするなどして温度が下がらないようにし、6、7分したら完成です。
かすかに甘みがあって、酸味や辛みがスッキリとした風味を出してくれます。意外にフルティーさも味わえます。
強烈だけども嫌みのない香りが気分をスッキリとさせてくれます。
アルコール分がないだけで、ほとんどジンと同じ感じです。
ハーブティーで使うのが、デトックス効果は最もストレートに発揮されます。
ジュニパーベリーだけでハーブティーにしてもいいですし、自分でほかのハーブと組み合わせるのもなかなか楽しいです。
4.こんな人は注意が必要
ジュニパーベリーは腎臓の機能を助けてくれます。言い換えると、「利尿作用を強化する」です。
ただ、腎臓にトラブルのある人には、効きすぎてしまうようなことがあります。
また、妊娠中は腎臓の機能が低下していることも多いです。つい、ジュニパーベリーがよさそうに思ってしまうかもしれません。これも影響が予測しきれません。やはり使わないほうがいいでしょう。
健康な人でも、ハーブティーやスパイスとして1ヶ月以上使い続けるのはおすすめできません。「ときどき楽しむ」ぐらいにしましょう。それだけ強力な作用を持っているのです。
5.ジュニパーブランチに注意
ジュニパーベリーを買うときに注意しなければいけないことがあります。特にオイルが問題になります。
最初にご説明したように、ジュニパーベリーとは「セイヨウネズの実」のことです。
葉や枝にもそれなりの濃度の成分が含まれていて、オイルの原料にすることができます。
葉がついたままの枝を絞ったオイルは、「ジュニパーブランチ」といいます。あるいは単に「ジュニパー」とされている時もあります。
しっかりとした規格があるわけではありません。中には実(ベリー)と葉&枝(ブランチ)の両方を原料にしているものがあります。さらには、実(ベリー)は少ししか使っていない、あるいは全く使っていなくても、「ジュニパーベリーのオイル」として売られているものまであります。
一般的にはベリーのほうが品質がよく、効果も高いとされています。特に利尿作用にはっきりとした違いが出ます。値段もベリーのほうが高いのが一般的です。
わかっていてブランチを選ぶのならば、そう問題はないでしょう。ですが、ベリーのつもりでブランチを買ってしまうと、「安いのがあったので買った。使ってみたけど、体調に思ったほどの変化はなかった」といったことにもなりかねません。
オイルになってしまうと、それが実を絞ったものか、葉&枝を絞ったものか、見た目ではわかりません。しっかりとラベルなどで原料を確認するようにしなければいけません。
ラベルなどに書いていない、あるいは、書いてあってもベリーとブランチの割合がわからないならば、問題です。輸入元・販売元に確認しましょう。
もし、わからないままならば、その商品は避けたほうが無難です。
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