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MRIのレールガン効果とは? 検査中に酸素ボンベが時速200キロで吹っ飛ぶ!?

   

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未だに解明されないMRIの危険性と安全性

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人体への影響が判明していない現時点では、CTを凌ぐMRIの解像度は十分な利用価値があるものです。CTの安全性を繰り返し訴えてきた医療機関でしたが、CTの被曝がリアルタイムで遺伝子にダメージを与えていることが判明したため、今後はCTスキャンが敬遠されてMRIが使われていくのかもしれません。

とはいえ、CTスキャンでも、PET-CTSPECTヘリカルCTマルチスライスCTなどは、まだまだ利用価値のあるもので、単純CT撮影の早さも便利なものです。はっきり言ってどうなるのか分かりません。

MRI(Magnetic Resonanse Imaging)のImaging(イメージング)を行って3D画像にする処理に1時間ほど時間がかかっていました。最近では3D画像にする必要がなくなり、輪切りの画像だけで診断しています。Imagingを行うのは極めて稀なので「MR」と呼ばれています。

MRの閉塞感は耐え難いものがありますね。閉所恐怖症ではなくても寝起きのMRはちょっとした恐怖感を味わえます。動けない、入り口が見えない、やかましい、何かが飛んできたらどうしよう?などと余計な心配までしてしまいます。

被曝はなくても、何かが飛んでくるMR

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MRIは被曝しないというだけで、人体にどのような悪影響があるのか全く不明な状態で検査が行われています。

とはいえ、悪影響が明確でない場合はそれほど心配する必要はないかもしれません。現在の一般的な磁場は1.5テスラ(磁束密度の単位)で、実績があるだけに問題点はある程度わかっています。

しかし、専門家でも3~4テスラの人体への影響は不明と言われています。磁場と電磁波だけでも相当なものですが、10トンもの磁場コイルの電流のオン・オフを高速で繰り返すと人体にどのような影響があるのか、それさえも不明です。ボールペンを入れると行ったり来たりするのは視覚的に分かりやすいです。

「人体に何が起きるか不明なので磁場を高めることはしたくない」というのが検査技師の話です。しかし、4テスラでも数をこなすと、当然のように使うようになるのが人間の怖いところです。

過去に起きた人身事故

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小さな事故としては、技師が持っているクリップやボールペン、キーホルダー、その他いろんなものが飛んでくる危険性はあります。技師といっても人間なので、ポケットに刺したままのボールペンが吹っ飛んでくる可能性もあります。国内では死亡事故は1件ですが、小さい事故を含めると70件以上になります。

世界中では過去15年間に死傷事故が5件起きています。酸素ボンベが顔面直撃で重症、脳の動脈瘤の手術で埋め込んだクリップがMRIの磁力で動いて死亡。清掃員の掃除機が吸い寄せられて手首骨折。旧型のペースメーカーの損傷により死亡。最近の埋め込み型除細動機能付きペースメーカー(ICD)では支障はありません。

有名な事故ではニューヨークの westchester Medical center で6歳の子供が脳腫瘍の術後の検査を受けている最中に、MRIの入り口付近に置かれていた酸素ボンベが磁力で吸い込まれてMRIの狭い空洞で加速した結果、検査中の子供に直撃したという死亡事故が起きています。

MRI室向けのボンベがあるのですが、それを使わずになんと通常の酸素ボンベを置いていたことが原因です。この医療事故の詳細ですが、消化器サイズの鉄製の酸素ボンベがMRIの入り口付近に置かれていたことと、ボンベが鉄製であったことが原因で徐々に吸いこまれていき、入り口直前で急加速をしたというものです。

MRIレールガンの加速性能

わずか2メートルの間で40km/hまで加速するという恐ろしい兵器、ではなくて鉄製の酸素ボンベが6歳の子供の頭部を直撃、頭蓋骨骨折と脳出血で2日後に死亡。他の病院でも酸素ボンベが引き寄せられてレールガンのように発射するという事故が5件ありました。

下の動画のように、小型の酸素ボンベが吸い寄せられると、反対側の壁を突き抜けてMRIが破壊されます。動画では1.5テスラですが、現在最高の解像度を誇るMRIでは8テスラも存在します。8テスラの場合、非常に単純すぎる計算では200km/hを超える可能性もあります。

考えられる危険性を挙げれば、コイルを冷却しているヘリウムガスが噴き出すクエンチもリスクの一つになります。ボンベがぶっ飛んできたり、ヘリウムガスで凍えたり、安全そうに見える検査にも色々なリスクはあるものです。

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