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ゴルフが語源の「サドンデス(突然死)」の原因とは?

   

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ゴルフはストレスを溜めるスポーツである

ゴルフをスポーツとして考えると最初の運動量は大きいですが、次第に運動量が少なくなっていくという変なスポーツです。最後のパターでは芝目を読んでカップを狙ってちょんと打ちます。

最後のパターの瞬間に小さい運動量と大きなストレスがのしかかります。ころころころ・・・と転がってカップに入らなかったときのストレスは大きいものです。そして同点の場合の延長戦(サドンデス)が続くと、プレッシャーが大きくなり、ストレスも半端なものではありません。

サドンデスでは再度、次第に運動量の小さくなる運動を行います。ドライバーで豪快に飛ばしたあとに、アイアンでバンカーを避けながらまたまた最後のパターが訪れます。これを入れたら勝ち、外したら負けという状況下で「ちょん」と打って外した時にそれが訪れます。恐怖の突然死です。

※実は他のスポーツであっても、勝った時でも突然死は起こります。

高齢者の多いゴルフ場での突然死は急性心膜炎から始まる

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元々、心臓疾患も何もない健康な人間でもストレスホルモンが大量に分泌されて、急性心膜炎に引き続いて急性心筋炎を起こすと心筋が壊死して急死します。

最終的な死因は心室細動が多くなっています。

特にゴルフの同点決勝で起こりやすい突然死なので、サドンデス(sudden death. to die suddenly)と呼ばれるようになり、突然死=サドンデスが広まっていきました。サドンデスという言葉は延長戦という意味で他のスポーツでも使われていましたが、大きなストレスを感じるスポーツとして、年配の者でも行うゴルフの用語として残っています。
「くそー、また突然死か・・・」という使い方はしませんが、同じ意味のサドンデスが使われています。

ゴルフ場でのその他の高齢者の死因とは?

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ゴルフは朝にプレーすることが多いため、部屋からコースに出た時の温度差や、日中の温度変化が大きい時の寒暖差が10℃を超えると危険性が増します。温かい場所から10℃以上の寒暖差がある場所に移動すると、体を温めるために脈拍上昇と血管が収縮して血圧上昇(ヒートショック)が起こりやすくなります。

その結果、血栓が脳や心筋に飛んで、脳梗塞や心筋梗塞、脳卒中が起きて死に至ります。高齢者の動脈硬化が原因になり、年間の死者数は1万人を超えています。

脳卒中とは脳血管障害のことで、脳の血流が悪くなる脳血栓や血流が止まる脳梗塞と、くも膜下出血などを含む脳出血の2種類に分かれます。手足の麻痺があれば血栓系で、意識障害があると脳出血の可能性が高くなります。

例外として肺小動脈の塞栓でも意識障害は起こります。この場合は呼吸困難と全身の浮腫みがあるので区別できます。くも膜下出血で激痛を訴えていれば救急車の要請とAEDを準備しておきましょう。

高齢者の突発的な脳血管疾患を救うために

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現在では年配の犠牲者を増やさないためにも、全てのコースにAEDを設置するゴルフ場が増えてきました。AEDの心電図計で心室細動を初めとする頻拍性不整脈を検知すると、勝手にチャージしてカウンターショックをバシッと決めてくれます。

この時に躊躇しやすいのが「脳出血のようだからAEDは使わない方がいいかも知れない」という勘違いです。脳出血があるのにAEDで血流改善をすれば出血は酷くなりますが、AEDを使わなければ死亡します。どちらにしても心肺停止にはAEDを使います。

この時に確認することは呼吸と心拍だけです。脳出血などはCTを撮らないと分かりません。治療を行うのも病院です。意識や反射の確認を行って119番とAEDを頼んだ後は心肺蘇生です。

「心肺停止から5分以内にAEDを使うと助かる」というのが一般的な認識ですが、AEDを待っている間に何もしない場合が多いので死亡するケースが増えています。結果的にAEDの導入によって救命率は減少しています。昔のように心肺停止が起きればすぐにCPR(心肺蘇生)を行いましょう。

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