その吐き気、ひょっとしてストレスのせいでは?知らない間に心と体を蝕むストレスの怖さ。
2016/07/19
吐き気は突然やってくるもの。思い当たる原因がなければ、実は知らない間にためてしまっているストレスが原因かもしれません。長引くとストレスは思いもよらないダメージを体に与えていきます。
目次
1.吐き気の原因
1-1.腹痛がある場合に考えられる原因
・みぞおち辺りが痛い=胃炎(急性・慢性)、胃がん、胃潰瘍、十二指潰瘍
・右上腹部=胆のう炎、胆石、急性肝炎
・左上腹部=すい炎(急性・慢性)
・下腹部=食中毒、感染性腸炎、虫垂炎、月経困難症、
1-2.頭痛やめまいがある場合に考えられる原因
・脳梗塞・脳出血
・突発性難聴・メニエール病
1-3.そのほかの原因
・食べ過ぎ・飲み過ぎ
・乗り物酔い
・風邪
・薬や放射線治療の副作用
これら以外にストレスからくる吐き気があります。ほかの吐き気と見分けやすいものもあれば、ほとんど見分けがつかないものもあります。
2.ストレスからくる吐き気の見分け方
・もし、腹痛や頭痛の自覚症状がないようならば、ストレスを疑ってみましょう。
・頭痛を伴うものもあります。その場合は、「ズキズキ」ではなく、「ドヨ~ン」と重い感じがすることが多いです。
・不快感がある場所は、ノドから胃のあたりと、比較的上の部分のことが多いです。
・いきなり吐くことは少ないです。場合によっては、吐き気だけがずっと続くこともあります。
3.ストレスで何が起きているか
・このストレスは自律神経のうちの交感神経を刺激します。この作用で筋肉が緊張します。特に首や肩が凝り固まります。そのせいで、頭にも血液が回ってきません。
・胃の中の圧力が高くなり、内容物が上まで押し戻されてしまっています。
・あるいは胃酸過多の場合もあります。
4.吐き気の対処方法
4-1.その場でできる応急処置
・ストレスになっている原因を見極めます。「この吐き気はストレスのせいだ」と納得するだけでも、症状が軽くなります。
・ストレッチ、マッサージ、体を温めるなど血行を良くします。体の筋肉をほぐすと、同時に血行も良くなっています。
・ツボ押しも有効です。いくつかありますが、特に知られているのは「内関(ないかん)」です。手首内側のシワの部分から、体側に5センチほどのところにあります。
・薬に頼るのも仕方がない時があります。吐き気止めとしては「ナウゼリン」が代表的なものです。また、乗り物酔い用の薬を転用することも可能です。
4-2.根本的な対処方法
・もちろん、吐き気の原因となっているストレスを取り除くのが一番です。
・それが無理ならば、思いっきり体を動かしたり、趣味に打ち込んだりと、ストレス解消方法を見つけておくようにしましょう。
・漢方薬などによる体質改善も有効です。「半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)」や「安中散(あんちゅうさん)」「黄連湯(おうれんとう)」などが代表的なものです。
「自分では手に負えない」と思ったら、すぐに病院に行きましょう。この場合の診療科はベストが「心療内科」です。
でも、なかなか心療内科を置いている病院は多くありません。なければ、「内科」でいいでしょう。
5.吐き気による悪影響
・ストレスによる吐き気で、セットになって出てくることの多い症状は、じんま疹です。「この吐き気はストレスのせいだ」と気がついた途端に出たりします。
・実際に吐いてしまうと、水分を失います。
・それと同時に、ナトリウム・カリウム・塩素などの電解質も失います。体内のアルカリ濃度のバランスが崩れたり、神経や筋肉の働きが悪くなります。
・もちろん、体内に入る食物の量が減ります。また、消化・吸収の働きも低下します。このように二重にとれるカロリーや栄養素が減ってしまいます。
・吐いたものが気道に入ることがあります。肺炎になったり、最悪は窒息もします。
・精神的なダメージも大きいです。これがいっそうストレスを増大させてしまうことも少なくありません。
最初はストレス&吐き気だけであっても、はっきりとした病気にまで進んでしまうことがあります。『胃潰瘍』や『十二指腸潰瘍』、『自律神経失調症』、あるいは『うつ病』、『不眠症』なども考えられます。
この場合の胃潰瘍などならば、やはり診療科としてのベストは心療内科です。うつ病などならば、精神科も考えなければいけません。
6.そもそもストレスとは
「ストレス(stress)」を無理に日本語に直すと「負荷」です。
もともとは精神に関することで使う言葉ではありません。物を圧縮したり、引き伸ばしたりした時にでるひずみのことです。
「精神も同じように、圧力を受けたり、ひずんだりする」と考えるようになり、その原因となるものを「ストレス」と呼ぶようになりました。
そのストレスを引き起こすものとしては、暑い・寒い、騒音、化学物質などの「物理的・化学的なもの」、飢え、睡眠不足、妊娠による負担など「生物学的なもの」精神的緊張、恐怖、興奮などの「社会的なもの」の3つに分けて考えます。
もちろん、この3つのどれによるストレスも、吐き気を起こさせることがあります。
ストレスを受けると、人間の体は次のような三段階の反応を示します。
①警告反応期
血圧が低下する、体温が低下する、尿の出が悪くなる、血糖値が低下、する、アドレナリンが分泌されるなどが見られます。これらは、ストレスに対する防衛の準備です。
胃や十二指腸などが潰瘍になりやすいのも、この段階で起こる症状です。
これに続いて、副腎皮質刺激ホルモン、副腎皮質ホルモンの分泌が増えます。これで抵抗力を増します。
②抵抗期
ストレスに対して、適応した状態を保っている時期です。
③疲憊(ひはい)期
抵抗期も何時までも続けることはできません。あまりに長いと、抵抗している状態が崩れてしまいます。
これらのそれぞれの段階で、体は変化を見せたり、さらにはストレスが原因となっての病気にもなってしまうのです。
7.まとめ
ストレスはためやすい人は想像以上に自分の体にダメージを貯めていきます。ストレスを感じていても気にならない、流していけるかは性格的な要素が大きいのですが、どうしてもイライラがたまってしまう、気になってしまう・・・という人は意識してストレスをためない、流していくことが必要です。
小さなことでも自分の精神状態を日常から客観視して、先手先手でコントロールする習慣を意識しましょう。
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