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遺伝子検査で肥満チェック!ダイエットの味方になる?

   

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健康のためにも、美容のためにも、肥満は避けなければいけません。

そうわかっていて、一生懸命努力しても、なかなか結果の出せない人がいます。

周りをみていると、「同じぐらいの年齢で、食事やエクササイズも同じようにやっている。なのに、あの人はすんなりやせて、私は太ったまま」ということはありませんか。ひょっとしたら、それ、遺伝子の違いのせいかもしれません。

この遺伝子の中には、肥満遺伝子と呼ばれるようなものまであります。それがあるだけで太りやすくなっているのです。

今では比較的簡単に検査できます。

もし、自分が肥満遺伝子を持っていることがわかったら、その遺伝子に合った対策をとるようにしましょう。そうすることで、今までとは全く違う効果が出せるはずです。

1.遺伝子とは

顔の形、髪の毛の色、清朝が高い・低いなどなど、体の特徴などが親から子へと遺伝するのは、周りの人たちを見ていてもよくわかるでしょう。

この遺伝の情報を伝えているのが、遺伝子です。

ただ、遺伝子については、間違っていたり、省略して覚えている人も多いので、一回整理しておきましょう。

1-1.すべての細胞がDNAを持っている

まず、体は細胞からできています。この細胞の中心にあるのが核(細胞核)です。その中には染色体が入っています。

染色体は2本が1組になっていて、体中の細胞核に23組46本入っています。

この染色体のうちの片方の23本は精子を通して父親から、もう片方の23本は卵子を通して母親から受け継ぎます。受精することで、23組46本になるのです。

DNAは、細長い糸状の物質で、この染色体に巻き付くような形になっています。このDNAも父母から受け継ぎます。

生き物はスタートが受精卵という1個だけの細胞です。ほかの細胞はこれが分裂してできます。DNAもトラブルがなければ、分裂のたびにそのままコピーされます。そのため、体の中のどの細胞も同じ内容のDNAを持っています。

1-2.遺伝子とは、DNAの中の情報伝達部分のこと

DNAには、塩基と呼ばれる化合物の集まりが鎖状に並んでいます。塩基のひとつひとつは、「アデニン(A)」「グアニン(G)」「シトシン(C)」「チミン(T)」の組み合わせでできています(塩基配列)。この鎖状の中身は、これらアデニンなどが一対になっていて、しかもらせん状になっています。これを「DNAの2重らせん」と呼びます。

このアデニンなどの並び方こそが、その細胞がどのように作られるかを司令する情報です。細胞はこの情報をもとにして、酵素、ホルモン、筋肉などなどのたんぱく質を作ります。

どの細胞も同じ内容のDNAなのに、それぞれの細胞が筋肉になったり、ホルモンを作ったり、酵素を作ったり、あるいは、同じ筋肉でも足の部分になったり、腕になったりするのは、このDNAがそのような役割分担を司令しているからです。

このDNA次第で、髪の毛の色や、ひとみの色、特定の病気になりやすいかどうか、といったことも決まります。このため、DNAのことを「体の設計図」と呼ぶ人もいます。

DNAの長さは約2メートルにもなります。ただし、すべての塩基配列が細胞に対して司令する機能があるわけではありません。DNAの長さのほんの数パーセントにしかなりません。

つまり、遺伝子とは、「細胞核の中にあるDNAの中で、細胞に対して司令情報を出す塩基配列部分」ということになります。また、この塩基配列のワンセット分がひとつの遺伝子になります。

2.肥満遺伝子とは

この遺伝子は、生き物によって数が異なります。人間の場合の確認されたものだけでも、約2万2千あります。おそらくは、あと数千-1万程度あると考えられています。

この2万2千のうち、約50種類の遺伝子が、「それを持っていると太りやすい」とされ肥満遺伝子です。もっている肥満遺伝子はひとつとは限りません。複数を持っていることも普通にあります。

中でも日本人によく見られるのが、β2アドレナリン受容体遺伝子、β3アドレナリン受容体遺伝子、脱共役たんぱく質1(UCP1)遺伝子の3種類です。それぞれ順に日本人の16パーセント、34パーセント、25パーセントが持っているとされています。

2-1.β2アドレナリン受容体遺伝子

この遺伝子があると、筋肉・たんぱく質ともに、盛んに代謝します。基礎代謝も1日あたり、300キロカロリーほど増えます。

となると、一見「やせやすい遺伝子」と見えそうです。

ですが、この状態が進むと、筋肉がやせ衰えます。その結果、基礎代謝も少なくなります。「同じ分量食べてtも、余るカロリー量が大きい」ということですので、今度は肥満へと向かいます。

こうやっていったん太ってしまうと、カロリーを消費する筋肉もなくなっていますから、簡単にはやせない体質になってしまいます。

見た目には、それほど太くはありません。ただ、ボディーにメリハリがなく、脂肪もたっぷりついています。隠れ肥満の状態になりやすいのです。その体形から、バナナ型肥満との言い方もします。

心臓病、うつ病、低血圧にもかかりやすいのも特徴です。

2-2.β3アドレナリン受容体遺伝子

脂肪を消費し、熱に変える司令を出すホルモン・ノルアドレナリンによる信号が伝わりにくくなります。

そのため、基礎代謝も一日あたり、200キロカロリーほど減ります。特に糖質の糖質が苦手なのです。その結果、「食べ過ぎてもいないのに、太りやすい」となります。

特におなか周りが太い、リンゴ型肥満になりがちです。内臓の周りにこってりと脂肪がつきます。また、糖尿病、高脂血症、脂肪肝などもかかりやすいです。

2-3.脱共役たんぱく質1(UCP1)遺伝子

脂肪を燃焼する働きが弱くなります。正常な場合に比べて、約100キロカロリーほど基礎代謝が下がります。

皮下脂肪が厚くなり、おしりや太ももが太る、洋ナシ形になりがちなのがこの遺伝子です。

がんや、とくに女性の場合は、子宮にトラブルが出がちです。

3.肥満遺伝子の検査方法

肥満しやすい遺伝子を持っているかどうかを検査するには、A.病院に行く、B.自分で検査キットを使う、の2つの方法があります。

3-1.検査内容

病院に行っても、検査キットを買って自分でやっても、やることの内容は大きくは変わりません。

口に中の粘膜を綿棒でこすり、それについてきた細胞をチェックするのが一般的です。

また、遺伝子検査の結果は、一生変わることはありません。1回確実なデータを取れば、それで済みます。

3-2.病院

肥満遺伝子の検査ができる医療機関は、肥満外来、ダイエット外来と行った診療科がある病院や、美容クリニックです。

費用はまちまちです。大雑把なめどとしては、2万円前後を見ておくようにしましょう。この半分のところもあれば、倍以上のところもあります。

中にはより細かいデータをとるために、血液検査をするところもあります。

その場では結果が出ることはなく、数日から1週間程度かかることが多いようです。

自分でやる場合と比べてのメリットは、その検査結果を元にして、そのまま肥満治療に移ることができる点です。

3-3.検査キット

やはり綿棒を使うのが一般的ですが、中には切ったつめを使う場合もあります。

多くの種類がありますが、大体は同じ手順です。

採取した口の中の粘膜、あるいはつめを、郵便で送ります。専門の検査機関で処理され、その結果が1-2週間程度で帰ってきます。

また、キットの中には、食事内容、生活習慣などにかんする質問用紙が入っていているものがおおいようです。その回答と肥満遺伝子検査の結果を合わせて、「一日あたり○キロカロリー減らすようにしましょう」「エクササイズが必要です」といったアドバイスがくるものが多いです。

費用は6千円-8千円ぐらいが一般的です。

こちらのメリットは、もちろん、料金が安いこととお手軽なことです。

4.肥満遺伝子を持っていた場合の対策

肥満遺伝子を持っているからといって、必ず太るわけではありません。また、りんご型・洋ナシ形・バナナ型といった太り方をしていても、必ずしもそれぞれに合った遺伝子を持っているわけでもありません。

ですが、やみくもに肥満対策をやるよりも、「太っているのは、この遺伝子のせいかも」と仮説を立てたほうが、自分に合った対策を見つけられる可能性が高くなります。

4-1.β2アドレナリン受容体遺伝子による肥満(バナナ型)の対策

間違っても単純な食事制限(ダイエット)をしてはいけません。もともとつきにくい筋肉がさらに減ってしまいます。

食べ物の面での注意としては、質のいいたんぱく質をたくさんとるようにしましょう。これが筋肉の材料になります。

また、肥満対策の定番となっている有酸素運動も必要です。これで体についた脂肪を消費します。

ですが、これだけでは不十分です。激しい運動を短時間やる有酸素運動も同時に採り入れましょう。バナナ型に大切なのは、なんといっても筋肉をつけることなのです。

4-2.β3アドレナリン受容体遺伝子による肥満(リンゴ型)の対策

糖質の代謝が苦手なのがこのタイプです。糖質は言い換えると、炭水化物です。なので、お菓子類、ジュースなどはもちろん、ご飯やめん類なども控えめにします。

豚肉、カツオ、落花生、大豆食品など、ビタミンB1を含むものは積極的にとるようにしましょう。ビタミンB1は糖質の代謝を促してくれます。

もちろん、体についてしまった脂肪解消には、有酸素運動が有効です。

4-3.脱共役たんぱく質1遺伝子(洋ナシ形)による肥満の対策

脂(油)の代謝が苦手です。なので、あぶらっこい食材は避けなければいけません。

肉類を食べるにしても、脂身は避け、赤身を中心にします。ショウガやトウガラシなど体が暖かくなるようなものは、体についた脂肪を解消するのにプラスになります。

有酸素運動も必要ですが、体についている脂肪はリンゴ型よりも手ごわいです。ウオーキングやジョギングなどに根気強く取り組まなければいけません。

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