精神科の看護師の仕事はぶっちゃけどう?辛いところ、大変なことはどこ?

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精神科で働く看護師が挙げる「辛いところ・大変なところ」でよくあるのは、

①世間が病院自体を偏見の目で見る
②患者から暴力を受けることもあれば、暴言を浴びせられることもある
③患者の言動に予測がつかない。意思の疎通が難しい

という点です。

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これらはもちろん、同じ精神科でも、どんな病院に勤務しているかで変わってきます。

1.勤務先

1-1.楽なところ

「内科や外科などの一般的な診療科よりも体が楽。ストレスも少ない」といわれるのは、総合病院の一部門として設けられている精神科の場合が多いです。精神科救急や入院施設がなければ、夜勤はなく、残業も少なめです。

また、「心療クリニック」「メンタルクリニック」「メンタルヘルス科」など規模の小さいところも。確かに通ってくる患者は精神的なトラブルを抱えている人です。ですが、重症ではない、軽いものが中心で、この場合は、医師の診察の補助だけでほぼ業務は終わってしまうでしょう。

1-2.大変なところ

偏見などがあるのは、主に入院施設があるような病院です。重度の精神病を患っている人を受け入れる病院です。

2.入院施設のある病院

2-1.世間が病院自体を偏見の目で見る

これは入院施設があり、重症患者を扱うような病院の多くが、人口密集地から離れたところにあることからも分かります。病院を建てようとすると、住民の反対運動が起きたのです。ただ、今は精神病への理解もいくらかは進んできました。

また、こうした病院では、看護師はその患者の生活全般にかかわることになります。

洗顔、入浴、洗濯、私物の管理、お金の管理、買い物の付き添いなどなどです。さらには、運動会、カラオケ大会、音楽会などの娯楽まで病院や看護師が提供することもあります。

2-2.患者の暴力

そこまで深くかかわり苦労をしても、患者の側が感謝してくれるとは限りません。何しろ、相手は精神を病んでいるのです。悲しい一面もありますが、重い症状の患者さんが通う心療内科や精神科救急病院などではみられます。患者から暴力を受けることもあれば、暴言を浴びせられることもある

2-3.意思の疎通が難しい。

「意思の疎通が大変」というのも精神のトラブルゆえです。いくらしんどい思いをして看護に励んでも、改善の兆しもみられないようなこともあります。

また、こういったところにいる患者の中には自殺願望があるような人もいます。それを食い止めるのにヘトヘトになり、「疲れた」「辞めたい」「自分にはこの仕事は合わない」とつい愚痴をいいたくなることも。

不安に思う看護師さんも確かにいますが、使命感をもって看護をやりきるという意識が高い方が精神科には多いです。

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3.精神科の看護師の仕事内容

談笑する医師と看護師

精神科の看護師には、他の診療科と違う、独特の業務内容や、特に比重の高くなる業務内容があります。

①薬物療法の医薬品の管理と患者への使用
②洗顔・入浴などのセルフケアの援助
③バイタルチェック(呼吸・心拍・体温・血圧・瞳孔反応などのチェック)

といったものが代表的です。

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3-1.薬物療法の医薬品の管理と患者への使用

薬物療法は精神科では一般的に使われる治療方法です。

幻覚や妄想を抑えるための「抗精神病薬」、認知症に使う「向精神薬」、うつ病を軽減する「抗うつ薬」や「気分調整薬」、不安やイライラを抑える「抗不安薬」、鎮静や睡眠を促す「睡眠導入薬」など、様々な薬を使います。

これらを管理し、医師の監督の下、飲ませたり、注射をしたりするのも、看護師の役割になります。

この「飲ませたり」「注射をしたり」などは、一般の病棟ではほとんど問題になることではないでしょう。ですが、精神科の患者の場合、一筋縄ではいかないことがしばしばあります。

患者は精神的に不安定になっているために、ごまかしたり、拒否したりもします。時には強制的にやる場面も出てきます。

3-2.洗顔・入浴などのセルフケアの援助

セルフケアとは、「顔を洗う」「ひげをそる」「体を洗う」といった、身の回りの世話のことを指しています。自分では出来なくなっている患者も多いのです。

こういったことはやがて退院して日常生活を送ったり、社会復帰した時に必要となることです。

3-3.バイタルチェック(呼吸・心拍・体温・血圧・瞳孔反応などのチェック)

血圧や体温を計るといったことは、一般診療科の病棟でも当たり前にやっていることです。

それが精神科ではさらに重要性を増すのは、精神科の患者は自分で異常を察知できない、あるいは察知しても適切に伝えることができないからです。

また、かなりの確率で、生活習慣病などを併発しています。

看護師の方で変化を常に見守っている必要があるのです。

3-4.医師のサポート

ほかの診療科の看護師と共通するのは、「医師の治療の介助」です。

こうやって見ていくとわかるように、ほかの診療科よりも、看護師に任される仕事内容の比重が高いのが分かるでしょう。

もちろん、こういった業務内容は、勤務先が外来かデイケアかあるいは入院施設か。また、入院施設でも開放病棟か閉鎖病棟かといったことで変わってきます。

当然、その業務内容に従って、忙しいかどうか、夜勤や残業があるかないかも変わってきます。

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