精神科の看護師の給料は高いって本当?危険手当はいくら?
目次
1.危険手当
1-1.金額
精神科の看護師の場合、「危険手当」という名目で給料がプラスされていることがよくあります。
金額としては3,000円程度のこともあれば、30,000円にもなることもあります。
また、「危険手当」という名目はないものの、はじめからそれふくみで基本給が高めに設定されている場合もあります。
さらには、全く手当がつかない精神科もあります。
危険手当が高くなったり、それふくみで基本給が高くなるのが多いところは、総合病院の中の精神科よりも、精神科の専門病院のことのほうが多い傾向にあります。
1-2.専門病院のほうが手当、給料はいいけど大変
専門病院のほうが難しい患者、症状が重い患者が来ます。“危険性”も高くなります。「それに応じて、金額が高くなる」という面も確かにあります。
参考 ⇒ 統合失調症
また、こういった専門病院の多くは、都市の中心部を外れたところにあり、通うには不便です。
そのため、働く看護師の中にも精神科勤務を敬遠する人もいます。
「求人に苦労する分、給料をアップして人を集めている」というのも、危険手当が高くなる理由のひとつです。
1-3.危険の内容
この場合の「危険」とは、様々な種類のものが考えられます。
たとえば、患者が突然暴れだし、看護師に向かってくることもあります。あるいは、患者が自分自身を傷つけようとし始めたならば、それを止めなければなりません。その巻き添えを食う可能性もあるのです。
あるいは、薬を与えたり、注射をする必要があるときに、どうしてもいうことを聞かないこともあるでしょう。となると、患者のためには抑えこんででもやらなければならないこともあります。これもどうしても、力づくになってしまいます。看護師にも危険が伴います。
打撲、ねんざ、擦り傷などの可能性がつきまといます。
2.精神科には2タイプある
精神科の看護師の給与を考える際、大きく2つのケースに分けられます。
①一般病院の中の精神科に勤務 (普通)
②精神科専門病院や精神科救急に勤務 (高給)
と分けることができます。危険手当がついたり、基本給も高いのは、後者の病院で勤務した場合です。
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2-1.一般病院の中の精神科に勤務
この場合、月収・年収・ボーナス・退職金など、特にほかの診療科の看護師と変わるところはありません。むしろ、安くなってしまうことが多いようです。
「精神科の看護師は、危険性も高く、その分の手当も付いているはず。なぜ?」と思う人もいるでしょう。
入院があるか
もし精神科での入院を受け付けていなければ、夜勤はありません。残業も少なめです。夜勤代・残業代がない分、ほかの診療科に比べても手取りは少なくなります。
危険手当のプラスがついても、他の手当がつかないので、トータルで見ると高給とは言えません。
2-2.精神科専門病院や精神科救急に勤務
この場合、危険手当も高めで、基本給自体も高いことが多くなります。
・体力を使うような仕事内容が多い
・患者の症状も重く、危険度も高い
・病院を人の少ない、交通の便の悪いところに作ることが多い
といったところから、その埋め合わせや、人を集めるために、給料を魅力的にしてあるのです。
また、職員のための福利厚生も充実させてある病院も珍しくありません。この場合、出費を抑えることができます。月給がプラスされているのと同じ効果があります。
3.給料を上げるには?
また、①と②のどちらであっても、給料をアップさせる方法があります。
たとえば、「精神専門看護師の資格を取る」というのもそのひとつです。
精神科の看護師は元々専門性の高い業種です。それに裏付けがある形にしておけば、この資格に対して、手当を付けるような病院さえあります。
また、条件のいい病院を求めて転職する際にも、有利になります。
4.まとめ
精神科は高給なイメージですが、必ずしもそうとは言えない場合もあります。
つまり、危険手当があるからといって、必ずしもほかの診療科の看護師よりも給料が高くなるものではありません。
夜勤や残業がほとんどないような精神科も珍しくありません。となると、この分は一般的な診療科の看護師と比べると、マイナスになります。
給料を比較するのならば、各種手当や労力に見合った金額かなどトータルで考える必要があります。
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