治験コーディネーター(CRC)の看護師は、年収・待遇はどれくらい?
治験コーディネーター(CRC)の給料は、全体的に言えば、夜勤・残業もフルにこなしているような病院勤務に比べると少なくなる!といえます。
初年度は350万〜400万円、業務経験を積めば約550万円が平均的な目安です。会社によっては転職時から看護師時代の年収を下げないですむ場合もあれば、一旦は年収が下がるけれど、数年後に看護師のとき以上に年収をもらえるなど、会社ごとに多少の違いはあります。
ただし、次の3つは注目です。
①土日休み。夜勤なし・残業も少なめ……なので決して「割が悪い」というわけではない。
②治験コーディネーターを雇っている会社ごとの違いも大きい。病院勤務よりも高い給料を出しているところもある。
③プラスアルファのスキルや資格があると、それを評価して、給料アップにつながりやすい。
目次
土日休み。夜勤なし・残業も少なめ
「お給料が安め」といっても、病院勤務に比べて、基本給が見劣りするわけではありません。夜勤手当がなく、残業代も少なめなのが違いの原因です。
仕事は朝9時や10時に始まり、基本的には定時に終わります。急な呼び出しも、まずはないでしょう。
基本的には土日が休みです。
こういったところから、「病院勤務の激務で体調が悪くなった。意欲はあるけども、体がついていかない」「家庭生活との両立を考えたい」という人にはj働きやすい職種です。
CRCを雇っている会社で差が大きい
治験コーディネーターを雇うところは会社(SMO)であるという点を考えると納得がいくと思います。
大手のところもあれば、中小もあります。もうかっているところ、もうかっていないところの違いもあります。それが給料の違いとなってきます。
それに、病院勤務の給料以上に、地域差が大きいのも特徴です。大都市にある会社ほど月給やボーナスが高くなります。
ただし、全国の病院で治験を受け持っているような大手の企業では、出張も多くなります。この出張の負担が大きいために給料が高く設定されている会社もあります。各地に事業所があるようなところよりも規模がやや小さい会社のほうがかえって出張は多くなる傾向にあります。
収入が高い求人を見つけても、出張の頻度や負担の大きさもきちんと確認してから応募するかを決めましょう。
スキルや資格があると給料アップに有利
「プラスアルファのスキルや資格」の具体例としては、「日本SMO協会 CRC公認試験」や「日本臨床薬理学会認定CRC試験」などがあります。
⇒ 治験コーディネーターに必要な資格(スキル)はどんなもの?
こうした資格を持っていないと、治験コーディネーターとして働けないわけではありません。ですが、持っていると、自分のレベルの証明となります。昇進や、さらに同業の他社に転職する場合にアピールポイントにできます。
英語も武器になる
また、「英語ができる」ということで、待遇がアップする場合もよくあります。
というのは、治験を必要としている医薬品会社や医薬機器メーカーの中には、外資系も多いからです。打ち合わせや書類作りにも英語が必要になってきます。
それに、どうしても医療や医薬品の最新の情報も必要です。英文の情報が日本語に翻訳されるのを待っている余裕はありません。英語ができれば、即座に情報に接することができます。
このように、「英語ができる」というのは、英会話と読み書きの両方の能力があったほうがいいでしょう。
もちろん、「英語は全く必要がない」という会社もたくさんあります。英語ができないだけで、治験コーディネーターを諦める必要はありません。
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★待遇
治験コーディネーター(CRC)の働き方は主に3通りあります。
①病院に勤める・・・院内CRC
②SMO(治験施設支援機関)の社員となる・・・派遣型CRC
③人材派遣会社の社員となって、SMOに派遣される・・・人材派遣のCRC
雇用主がそれぞれ違います。なので、待遇もそれぞれで違ってくるので、個別に見ることが大切です。
参考 ⇒ 治験コーディネーター(CRC)は2タイプあります。
院内CRC
この場合、
あなたの雇用主は病院(医療機関)です。
ですから、給料や待遇は、看護師として病院で働いていた時とほとんど同じと考えていいでしょう。
ただし、月給やボーナスは、夜勤がなくなる分安くなるのが一般的です。中には看護師と掛け持ちでCRC業務を任されるところもあります。その場合の待遇も今までと大きくは変わらないでしょう。
SMO(治験施設支援機関)の社員となる
職場は病院内で、仕事のやり取りをするのも病院関係者ばかりです。でも、あなたの雇用主はSMOです。
この場合は、お給料もSMOから出ます。ですから、月給、ボーナス、残業手当といった待遇はSMOが決めます。会社が大手か中小かで待遇は変わってきますが、給料がいい、というよりは休みが取れる、残業がないという勤務条件のメリットが大きいです。
SMOの隠れた実態
実はSMOは、そういう名前では呼んではいませんが、「人材派遣(労働者派遣)」の一種です。当然、「労働者派遣法」に定められた雇用関係・働き方になっていなければなりません。
労働者派遣法では、派遣での医療・看護行為は“原則的”に禁止されています。CRCも事務仕事ばかりならば問題はありません。ですが、実際には採血などを、CRCが自分でやることがあります。これは医療行為で、間違いなく法律違反です。
なので、病院とSMOとの間で例外扱いになるような雇用契約にしていることがよくあります。具体的には「紹介予定派遣」です。
ポイントとなるのは2つです。
a.派遣の期限は半年。
b.派遣終了時に本人と派遣先(病院)が同意すれば、直接雇用(正社員、パート、アルバイト)に切り替えることができる。
この紹介予定派遣ならば、CRCの医療行為もOKなのです。
これは単に書類上そうしている場合と、本当に紹介予定派遣の場合があります。注意しておきましょう。
人材派遣会社の社員となって、SMOに派遣される
これはややこしい雇用関係となります。
「あなた」=「人材派遣会社」⇒「SMO」⇒「医療機関」という関係になります。
このケースでの直接の雇用主は人材派遣会社となります。
先にお話ししましたが、SMOも人材派遣会社の一種です。ということは、2つも人材派遣会社が間に入っていることになります。
これは「二重派遣」といって、労働者派遣法で禁止されています。
なのでこれも、法律に触れないような契約に変えているのが一般的です。「SMO」と「医療機関」との関係を、「人材派遣」ではなく、「業務委託」にしています。
「業務委託」は……
病院の中でやっている治験はまるごと、SMOでやっている。こちらの方からいった人(CRC)も、そちらの手伝いをさせているわけではない
……という形と理解すればいいでしょう。
以上のように、CRCで働くには、法律とのかなり難しい関係をクリアする必要があります。
具体的には、自分でどうするというような問題ではありません。ただし、基本的な法律ぐらいは目を通し、「おかしいことになっていないか」ぐらいは判断できるようにしておきましょう。
待遇はバイト、パートと同様に非正規雇用となります。給与以外の手当もほとんどつかないので、一般の派遣と同じです。
まとめ
また、SMOや人材派遣会社を利用するときには、情報をしっかりと集めて、評判のいい信頼できるところを選ぶ必要があります。トラブルを避けるには、それが最も現実的な手段です。
自分で調べていくには限界もありますので、医療現場の求人転職サイトを利用するのが安心です。安全な人材派遣会社やSMOを紹介してくれるし、転職のサポート全般をしてくれるので希望の転職先を見つけやすくなります。
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