機能強化型訪問看護とは?

1.生まれた背景

訪問看護が、国の政策としてもはっきりと形になったのは、平成3(1991)年の老人保健法からです。

翌年から「老人訪問看護制度」が始まりました。その名前にあるように、訪問看護の対象は老人だけでした。

その2年後には、乳幼児も対象となりました。

平成12(2000)年には「介護保険法」が定められました。さらにそれが2006年に改正されました。その度に、訪問看護の役割もどんどん広がっています。

このようにあまり歴史がないこともあって、まだまだ試行錯誤の段階です。

平成26(2014)年の診療報酬改定の際に、国が新しく打ち出したのが「機能強化型訪問看護」です。

ごくごく簡単にいってしまうと……

パワーアップした訪問看護ステーションであれば、診療報酬を有利にする。それで、そういったステーションを増やしていく

……ということです。

2.2つのタイプがある。

この「機能強化型訪問看護ステーション」として認められるには、2つのパターンがあります。

2-1.機能強化型1

①常勤看護職員7人以上
②訪問看護ターミナルケア療養費又はターミナルケア加算の算定数が年に合計20回以上
③特掲診療料の施設基準等の別表第7に該当する利用者が月に10人以上
④24時間対応体制加算の届出を行っていること
⑤指定訪問看護事業所と居宅介護支援事業所が同一敷地内に設置され、かつ、当該訪問看護事業所の介護サービス計画が必要な利用者のうち、当該居宅介護支援事業所により介護サービス計画を作成されている者が一定程度以上であること
⑥地域住民等に対する情報提供や相談、人材育成のための研修を実施していることが望ましい

2-2.機能強化型2

①常勤看護職員5人以上
②訪問看護ターミナルケア療養費又はターミナルケア加算の算定数が年に合計 15 回以上
③特掲診療料の施設基準等の別表第7※に該当する利用者が月に7人以上
④~⑥は同じ。

ここに出てくる「別表第7※に該当する」とは、末期の悪性腫瘍、多発性硬化症、重症筋無力症、スモン、筋萎縮性側索硬化症、脊髄小脳変性症、ハンチントン病といった重症や難病のことを意味しています。

2-3.これまでのと違い

これまでは訪問看護ステーションを始めるには、たとえば「看護職員」ならば、「常勤換算で2.5人以上」でした。「機能強化型」ならば、2倍かそれ以上必要なわけです。

といっても今まである訪問看護ステーションがなくなるわけではありません。

それらのうちから、「経営規模が大きい」「24時間対応している」「難しい疾病の患者さんも対象にしている」というところが、より経営をしやすくなる・国から優遇してもらえる……ということです。

一例を挙げると、月ごとの初日の訪問看護料金は……

従来型=7,400円

機能強化型1=12,400円

機能強化型2=9,400円

……といったように差がつけられています。

これを見ても、「できることならば、うちも機能強化型訪問看護ステーションに」と思うところが多いはずです。

ですが実際には、平成26年末で……

療養費1=108
療養費2=144
従来型=6,840

……という状況です。多くの訪問看護ステーションには、条件のハードルが高かったようです。

とはいっても、まだ始まったばかりです。訪問看護ステーション側の対応もこれからです。

この機能強化型訪問看護ステーションが日本の医療の中でどういった役割を果たしていくのか、これから発展していくのかは、まだしばらく様子を見ないといけないでしょう。

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