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三菱電機の年収ってやっぱり高い?年齢別、役職別に比較しました。

      2017/01/24

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三菱電機は総合電機メーカーです。その「総合」の中でも、重電メーカーとしての比重が高めです。

もう少しわかりやすくいえば、液晶テレビ、炊飯器、冷蔵庫、洗濯機から、ビル用のエレベーター・エスカレーター、太陽光発電システム、産業用ロボット、レーダー、さらには人工衛星といったように、家庭にある身近な電気製品から、国を挙げての事業になるような大掛かりな装置まで作っている会社です。

また、三菱グループの一員で、いわゆる財閥系企業です。

規模の大きさからいっても、作っているものの重要性からも、その歴史からも、日本を代表する大企業です。

三菱電機の平均年収ってどのくらい?

まず同社の平均年収についてですが、およそ746万円で社員の平均年齢は40歳になります。
業界全体を見渡した時に総合電機メーカーの平均は599万円となりますので、他社と比較すれば給与水準がかなり高いことが分かります。

年代別

続いて年代別に細かく見ていくと

30歳でおよそ552万円、

35歳で639万円、

40歳で737万円、

45歳で849万円、

50歳で924万円とされています。

10年単位での伸び率についてですがおよそ186万円ほどになりますので、この点においても同業他社の平均と比較しても非常に恵まれています。

役職

また役職ごとに収入についてですが、

課長級でおよそ856万円

部長級は1,070万円

ほどと高くなります。

また同社で特筆すべきは役員への報酬で1億円超えは18人もおり、上場企業の中でも1億円を超える報酬を受け取る役員数がもっとも多い企業です(下記のように具体的な数値は変動しますのであくまで参考程度にしてください)。

大手と比較

三菱電機は大手電機8社の一角です。ほかの7社は、日立製作所、パナソニック、東芝、ソニー、シャープ、NEC、富士通です。

また、日立製作所、東芝と合わせて、大手重電3社、といった言い方もします。

ですから、よく比較の対象になるのは、日立製作所と東芝です。

発表時期が少しずつ異なりますが、この3社の給料をそれぞれ最も新しいデータでピックアップして見ましょう。(30歳推定年収、40歳推定年収、平均年収のデータはいずれも東洋経済新報社。順位は全上場企業3千数百社の中でのもの)

・三菱電機
初任給(月額)= 修士修了233,000円
大卒209,000円
30歳推定年収=630万円、205位
40歳推定年収=773万円、265位
平均年収=778万円(平均40.3歳)、286位

・日立製作所
初任給(月額)=修士修了 233,000円
大卒 209,000円
高専卒 184,000円
30歳推定年収=687万円、109位
40歳推定年収=844万円、141位
平均年収=861万円(平均41.0歳)、143位

・東芝
初任給(月額)=修士修了 月給233,000円
大卒 月給209,000円
30歳推定年収=625万円、221位
40歳推定年収=767万円、282位
平均年収=844万円(平均43.1歳)、149位

平均年収の数字だけ見れば、三菱電機よりも、日立93万円、東芝は66万円高いです。ただ、平均年齢の違いを考えると、日立との差はもう少し小さく、東芝とはほとんど違いがなくなるでしょう。

初任給については、高専卒まで前面に出しているかどうかなどの違いはありますが、修士修了・大卒とも3社とも全く同じになっています。

じつはこれは、大手電機8社で見ても同じです。互いに意識してやっているようです。横並びというやつですね。

参考

同じグループの三菱重工の年収は?

三菱重工の年収はどのくらい?マンモス企業は本社採用が一番高給?

院卒は有利なの?

こういったメーカーには「大学院卒で入社するのがいいか、学部卒で入社するのがいいか」といった疑問がつきまといます。

総合電機に限りませんが、多くのところで、「学部卒後3 年目の給料=院卒(修士修了)の初任給」となっています。つまり、同じ24歳同士ならば、同じ給料になります。

ですが、配属先が異なります。研究職へ配属されるのは、ほぼ修士修了以上に限られます。学部卒ならば工場などの配属になったり、理科系出身でも営業や事務に回されるのが一般的です。

高卒は?

また、高卒の初任給については、なかなか情報が出てきません。といって、採用していないわけではないのです。

求人は一般公募ではなく、特定の高校のみに来ます。なので、初任給なども公表する必要がないのです。

どうしても知りたければ、2chなどで丹念に情報を拾うしかないでしょう。

役職

また、50歳やそれ以降の給料も気になるところです。しかし、東洋経済新報社ではそのデータは公表していません。

この3社のいずれもが大企業です。社内に役職がたくさんあります。また、多くの子会社を持っています。

50代ともなると、役職に就く人と就かない人にわかれます。

子会社への出向・転籍もあります。その時にも役職に差が出ます。いきなり子会社の社長になる人もいれば、本社ではもう活躍の場がなく、出向・転籍になる人もいるのが現実です。

個人差が大きいので、一律に「50歳の給料がいくら」と出してもあまり意味がありません。

ストレートにいってしまうと、「会社が大きいだけに、出世する人としない人で大きな差が付く」といったところです。

また、三菱電機もライバルメーカーも等級制度を設けています。勤続年数・スキル・実績などに応じてランクが付けられるのです。これは課長や部長といった役職とはまた別のものです。

この等級は、総合職、技術職、技能職などにかかわらず共通のものです。ただし、高卒の人などは最初は最も低いランクから始まり、その後もなかなか上昇しないのも現実です。

三菱電機でしかも大卒の場合、入社10年目ぐらいに当たるMSの等級まではほとんどの人は同じように昇格するといいます。

逆にいえば、「50代まで行かなくても、30台半ばぐらいには給料などに差が出始める」ということになります。

業績悪化で大きく変わる

また、こういったメーカーに共通していえることですが、その時々の業績で給料が大きく変わります。

ここ数年のことでいえば、東芝が急落しています。

2011年の福島第一原子力発電所の事故の後、主力事業のひとつである原発関連が大きく落ち込みました。

さらには2015年には粉飾決算が明らかになりました。それまでの7年間に1,500億円以上の利益を水増し、赤字経営を隠していたのです。

これで社会的な信用もガタ落ちです。

これらのトラブルの経営への影響はまだ出きっていません。従業員への給料もさらに下がると見ておいたほうがよさそうです。

三菱電機にはここまで大きなトラブルはありません。ただし、この先では、その可能性はゼロではないことは意識しておいたほうがいいでしょう。

電機業界に関する基本的な知識

ひとことで電機メーカーといっても、その中にはかなりいろいろなタイプの企業が含まれます。区別の仕方も様々です。

たとえば、家電メーカー、重電メーカー、電子部品メーカーといった分け方があります。

・重電メーカー=富士電機、明電舎などをいいます。製品としては、工業用の大型の発電機・変圧器・電池などです。

・家電メーカー=パナソニック、ソニー、シャープなどが代表的なものです。作っているものは、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、照明器具など家庭で使う電気製品です。重電メーカー・重電製品に対して、軽電メーカー・軽電製品といった言い方もします。

・電子部品メーカー=主に重電、家電、自動車、パソコンなどほかのメーカーが使うパーツを作ります。一般の消費者がその製品を買うことはありません。なので、家電メーカーなどに比べると、製品名はもちろん、会社名もあまり知られていません。あるいは、一部に家電なども作っていて名前が知られていても、その印象以上に経営規模が大きいのが特徴です。京セラ、TDK、日本電産、村田製作所、オムロン、日東電工などが業界大手です。

これらの中で、三菱電機、日立製作所、東芝は重電業界のトップ3であると同時に、総合電機メーカーとしても扱われています。あらゆる電気製品(電機製品)を扱っており、家電や電子部品のメーカーとして見ても大手なのです。

電機メーカー売上高ランキング

この電機メーカーのシェアを売上高で見ると、トップ10(2014年)は次のようになっています。

①日立製作所 9兆6,162億円
②ソニー 7兆7,672億円
③パナソニック 7兆7,365億円
④東芝 6兆5,025億円
⑤富士通 4兆7,624億円
⑥三菱電機 4兆0,543億円
⑦キヤノン 3兆7,313億円
⑧NEC 3兆0,431億円
⑨シャープ 2兆9,271億円
⑩富士フイルムホールディングス 2兆4,399億円

こうやって見ると、重電以外の部門も含めた数字ですが、日立製作所の3分の2が東芝、東芝の3分の2が三菱電機といったところです。

このように規模では劣りますが、三菱電機は産業用ロボットや自動車用機器などに強みを持っていることで知られています。

三菱電機について

三菱電機について考えるときに、必ず注目しなければいけないのが、財閥系企業である点です。

三菱財閥は、明治26(1893)年土佐藩出身の岩崎弥太郎が作った三菱合資会社に始まります。

ここが中心になって、造船業・航空機産業、鉱業、金融業、貿易、交通・輸送業などに進出します。

戦後、この財閥のシステムは解体されます。ですが今でも、三菱グループという形で、互いの連携を保っています。

三菱電機は大正10(1921)年、三菱造船から分離独立する形で始まっています。

ちなみにこの三菱造船は、そののち三菱重工となりました。三菱自動車もこの三菱重工から分離する形で始まっています。

三菱電機について知るには

三菱電機を知るには、三菱電機そのものだけではなく、①電機産業(重電、家電、電子部品)、②三菱財閥、などの面からも考える必要があります。

電機産業については、

・『日本の電機産業 何が勝敗を分けるのか』泉田良輔(日本経済新聞出版社・2013/4)

三菱財閥については、

・『週刊ダイヤモンド 2016年 1/30 号 (三菱最強伝説)』(周間ダイヤモンド・2016/1)

といった本が出ています。

また、就職希望者も多いだけに、就職試験のための参考書として、そのものズバリのものが毎年度出されています。

・『三菱電機の会社研究―JOB HUNTING BOOK (会社別就職試験対策シリーズ) 』就職活動研究会(協同出版)

 

三菱電機ってどんな会社?

 

三菱電機は総合電機メーカーとして馴染みが深い会社の一つで、戦前からの三菱財閥の流れを汲む大手企業です。
同社は総合電機メーカーとして国内売上高第4位の規模を誇り、液晶テレビやキッチン家電からエアコンなどを始め数多くのラインアップを手がけている事から同社製品をお持ちの方も多くなります。

家庭から宇宙や防衛まで

また同社は個人向けの製品だけでなくビル・産業・公共・エネルギー・宇宙・防衛・通信などを始めとする各種重電の分野も手がけており、重電では大手三社の1角を占めています。

三菱電機の現在の様子について

同社の企業としての現在の様子についてですが、日立製作所や東芝を含めた重電三社の中でもトップの伸び率になります。

2020年度までの目標として売上高を4兆円からさらに5兆円以上に上乗せし、営業利益率についても8%以上にする成長目標を掲げており堅調に推移しています。

 

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