妊娠したい!妊活で失敗しないために知っておきたい正しい準備ステップ
2016/07/20
目次
妊活とは計画的に頭を使って行う妊娠活動です
10代や20代では避妊してるのに妊娠しちゃったという現象が稀に起きますが、妊活とは偶発的な産物を期待せず、妊娠を考えた時点から妊娠するまでの計画的な一連の過程のことです。
人によっては出産に際して準備や対策が必要になることもあり、具体的には「健康な子供を産むためにできることや、対処すべきこと」を行います。
もし持病があれば服薬の中止や減量など、長期的な対策が必要になることもあります。
ピルでその時が来るまで体を休ませておくことも大事!
「まだ子供を作るのは早いかな?」と妊娠・出産に関してライフプランに余裕がある場合、無駄な体力的負担を減らして今後の妊活に備えておく時期です。
生涯に排卵される卵子の数は生まれた時から決まっています。必要がない時でも毎月定期的に排卵を繰り返して受精できる状態に体を変化させるというのは、女性の体に負担をかけるだけであまり意味がありません。
そこでピルなどを使って偽妊娠状態にすると、毎月の無駄な負担を減らすことができます。子宮内膜の肥厚を抑制して、脳下垂体から分泌されるホルモンによる体の負担を減らす意味は大きなものです。
えっ?妊活中にピル飲むの?と変に感じるかもしれませんが、子宮に何らかの不調があれば妊娠に向けて子宮内膜症の症状を軽減させたり、月経周期を正確にして受精しやすい状態にさせることができます。
ピルの服用によって卵胞ホルモンと黄体ホルモンを補充すると、子宮内膜症の症状を軽減、治癒します。子宮筋腫に対しても壊死させて排除するといった作用も期待できます。
そしてピルの服用をやめると3か月程度で元の自然なホルモンバランスに戻り、妊娠ができるようになります。
やっぱり若いなら面倒なことは考えずに妊娠できます
20代の男女の通常の性行為では1か月に20%前後の確率で妊娠します。夫婦がともに健康であれば、あまり妊活という言葉を聞くことはなく、焦りもプレッシャーも感じることもはないかもしれません。基礎体温も排卵日も気にすることがなく、自然に妊娠するのが一般的です。
血糖値には注意しておく
ただし、健康で若い女性でも妊娠中はエストロゲンが減少するので、インスリンの効果が少なくなり(インスリン抵抗性と言います)、軽い低血糖を起こすことがあります。
軽い糖代謝異常なので、母体や胎児に深刻な影響は与えない程度の一時的な妊娠糖尿病です。悪性度にもよりますが、インスリンによる血糖値の管理が必要になることもあります。
また、胎児に栄養を送るために少し血圧が上がることがあり、それも妊娠高血圧症と呼ばれ、主に腎臓の血流悪化が原因になります。
どちらにしても妊娠中に起きた変化は、ほとんどが出産後に治ります。
よくある妊活って?
「排卵日が生理開始日の14日前なので、排卵日の数日前から排卵日の翌日にタイミングを合わせて1回だけセックスをすればいい」
「2回以上のセックスでは精液が薄くなるので1回がいい」などなど。
一般的にみる妊活は、
基礎体温を記録しながら、排卵日検査薬を何度も使用して排卵日を特定したうえで1回。その後は妊娠検査薬を使い、陽性になるのをひたすら待つ
というものです。陽性になればあわてて「たまごクラブ」を買いに本屋に駆け込むのも微笑ましいですね。
ピルを止めても妊娠できない?!
実は避妊をやめるだけでは簡単に妊娠できません。3か月で30%が妊娠するという統計結果がありますが、遺伝子の相性の問題や年齢も関係して困難さを極めることもあり、それほど簡単に妊娠出来るわけではないのが不思議なところです。
特に遺伝的に近い(遺伝子が似ている)場合は妊娠・出産確率が下がるだけでなく、障害を持って生まれる可能性も増加します。子供ができると困る時に限って出来てしまったり、肝心の子供が欲しい時にできなかったり、妊娠・出産は思い通りにいかないものです。
持病がある場合は面倒な計画妊娠が必要
もし、糖尿病や高血圧などの持病があれば、妊娠と同時に糖尿病や高血圧がさらに悪化するため、医師と相談して計画妊娠のためのスケジュールを作ることになります。
糖尿病であれば血糖値の厳格なコントロールが必要です。
高血圧では通常のCa拮抗剤(アムロジピンなど)は使わず、メチルドパなどの降圧剤だけが使われます。胎児への影響を考えて利尿剤は使われません。その前にできる限り減塩によって血圧のコントロールが行われますが、それが無理な場合は計画妊娠になり、医師と相談しながら薬の変更や増減などが行われます。
欠乏症はなんとしても避けたい!
最も胎児に悪影響を与えるものが葉酸欠乏症。
これはアデニンやグアニンなどの合成に関わっているので、葉酸の欠乏によって細胞分裂や血球合成に支障が出てきます。その結果、赤血球不足による悪性貧血があり、核酸合成が十分に行われないと神経系の疾患や障害を起こすことがあります。
胎児では神経管閉鎖障害や無脳症などを起こす可能性があり、程度によっては死亡する事もあります。そのため1日当たり400μgの摂取が必要になりますが、妊活を考えている時点で毎日の摂取を始める方が望ましいとされています。
ビタミンB12も葉酸の働きに影響しているので必要です。総合ビタミン剤を飲んでいれば、特に必要なビタミンB群の欠乏症は防げます。ただ、葉酸は妊婦用のサプリで摂取しないと足りないかもしれません。
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