高気圧酸素療治療で病気が治る!?と思えば、検査技師や家族を巻き込んで全員が即死。中国で圧倒的に多い医療事故。
酸素欠乏症を劇的に改善させる、高気圧酸素療法
高気圧酸素療法とは、酸素を取り込む能力が低下した患者に対して行う治療法です。2.5~3気圧に加圧した100%酸素のカプセルの中に1時間程度患者を入れておくことで、血管内に大量の酸素を送り込むことができます。急性心不全や一酸化炭素中毒、やけど、クラッシュ症候群、脳梗塞、脳浮腫、その他諸々の疾患で保険適応の治療法になっています。
火傷で皮膚呼吸ができない患者や、血管が詰まりかけて自ら酸素を取り込みにくい患者に対して行われる処置であり、強制的に酸素を血管に入れるというものです。
通常は酸素飽和度(血液中のヘモグロビンと酸素の結合割合)が100%を上回る事はありませんが、加圧した酸素によって2000%(20倍)の酸素を血液中に溶け込ませることが可能になり、劇的に症状を緩和させます。
高圧酸素カプセルが大爆発を起こすと・・・?
保険適応の有効な治療法なのですが、患者のボディーチェックを完全に行わないと、とんでもない大事故を引き起こすことがあります。酸素自体は可燃物ではありませんが、酸素100%の状態では金属でも何でも燃えます。3気圧に加圧した状態では爆発します。
国内では、山梨厚生病院の高圧酸素カプセル爆発事件が有名なものです。脳梗塞の治療中に患者が持ち込んだ使い捨てカイロが原因で爆発。ハッチが吹き飛んで付添人を直撃して死亡。治療室の外壁やドアが吹き飛び、天井が崩れ落ちたというもので、治療室が全壊して3名の死亡者を出しています。
国内の事故は8件ほど起きていますが、ほとんどが使い捨てカイロの持ち込みが原因で、火災や爆発を起こしています。高気圧酸素で治療中の事故では中国人が80%~90%を占めています。
持ち込み禁止を守らない中国人患者
中国では患者が灰になるのは当たり前のようで、最初の燃焼では毛布やカプセルの材質の一部(アクリルなど)が溶けてガスになります。その混合気の圧力が加わって大爆発を起こすと、カプセルや人間が40メートル四方に吹き飛ぶこともあります。
カプセル内に持ち込み禁止とされているものでは、発火物は言うまでもなく、使い捨てカイロや静電気を生じさせる毛布や衣類は持ち込みできません。綿や木綿100%の下着、衣類の着用が求められます。持ち込み可能であっても、毛布などの火災により気化すると考えられるものは爆発の原因になります。
爆発を起こすと骨が飛び散って灰だけがわずかに残ることもあります。火災であれば患者は丸焦げの状態で死亡します。「酸素は燃えないから大丈夫」という考えなのかどうか、その辺りは不明ですが、高気圧酸素カプセルの中で喫煙をする中国人が未だにいるようです。
義務教育レベルの知識欠如
2014年には広東省の高尾市人民病院で爆発事故を起こしています。
交通事故で脳に損傷を受けた患者が、3気圧100%酸素のカプセルの中で、タバコにライターで火をつけた瞬間に爆発を起こすという事故で、この爆発により患者など3名が死亡、黒焦げの遺体と溶けたライターが残っていたとのことです。ちなみに灰皿は無かったようです。
遺族は「煙草の持ち込みやライターの使用の危険性を医師が警告しなかった」という理由で訴訟を起こしているようです。脳に酸素を送り込むための治療中にタバコを吸う意味がわかりませんが、ほとんど自殺行為に思えます。故意であれば病院側が高気圧酸素カプセル破壊に対する損害賠償請求をしそうなものです。
患者の息子は「丸焦げの父親の遺体は焼き豚のようだった」と話すなど、理解不能の爆発事故が中国では相次いでいます。
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