年収300万時代と言われる現在の格差社会について
2015/05/28
近年、日本では長引く不況などの影響も大きく、年収300万円時代とも言われています。
転職サイトであるDUDAの情報を見ると、2014年度の平均年収は442万円と平均年収こそ400万円を上回っているのですが、その内訳はかなり異なるのです。
最も多いボリュームゾーンは300万円~400万円未満の人、そして300万円未満の収入の人をあわせると、およそ50%にまで達してしまうのが現状だと考えてください。
格差社会って本当に格差社会なの?
上でも書いたように、およそ日本では10人に5人は年収400万円未満であると考えることができます。
年収400万円~500万円までの層が2割程度なことを考えると、500万円以上の収入というのは3割の人しかもらっていないことになります。
一昔前まで日本は1億総中流と呼ばれた時代があり、それなりに所得は高かったと考えても良いかもしれません。
ですが、所得格差の推移というグラフをみると、2014年ではおよそ4.5倍程度の差があるという形になります。
この格差ですが、実はバブルの頃と比較すると小さくなっており、近年ではさらに縮まっている傾向にあると言って良いでしょう。
つまり、所得格差というよりは全体的に所得が低くなっていることが問題だと言えるでしょう。
勿論、一部の人たちが高収入であることは否定しませんが、その一部の人というのも少なくなってきているのが現状だととらえて良いかもしれません。
格差社会における年収事情
年収においてもかなり低くなっているのが現状です。
最初に書いたように年収400万円未満の人がおよそ半数となる訳で、多くの企業が新入社員の頃から給与を下げていることがわかります。
そして、これまでなら順当に上がっていた給与もアップせずに据置という形になっているのが一般的ですね。
当然役職付きになるなど昇進することでの給与アップはありますが、劇的に変わることは少ないと言われています。
日本における格差社会とはどんなものか?
格差社会とは世界的な問題でもあり、世界では経済的なものだけではなく、社会的な不平等なども含めて格差社会と言われています。
日本では経済的な意味での不平等に対するとするイメージがあり、多くは収入に関する格差だと言って良いでしょう。
日本では勤務する企業によって同じ業種であっても待遇や収入の格差が大きいのですが、欧米では職種によってある程度の収入が決まっていることから企業の規模によって格差は起こらないというのが違いだと考えることができます。
日本で問題になっている派遣社員などの収入の低さですが、欧米では同一の職務であれば同等の賃金を支払うことになっており、待遇差が主に格差社会の原因だと考えて良いかもしれません。
関連記事
-
-
弁護士の年収はピンキリ?現在の弁護士年収事情について
弁護士と言えば、昔から高収入の代名詞のような存在です。 最難関国家資格の1つであ …
-
-
公認会計士の年収は多い?一般的な公認会計士の年収について
公認会計士とは企業の監査を行う仕事のことですね。基本的には監査法人に勤務すること …
-
-
アクセンチュアの年収について知っておきたい事
給料の高い会社として名前が挙がるのは、テレビ局、商社、証券会社などです。 おそら …
-
-
アサツーディケイ(ADK)の年収はどれくらい?アニメに強い業界3位の魅力
advertimes.com 「激務らしいが、仕事は面白いらしいし、給料は高い」 …
-
-
35歳の人はどのくらいの給料をもらっている?35歳の平均年収について
仕事をする中では現在のご自身の給料や待遇など周囲と比較する事が多くあります。現状 …
-
-
医者の年収は実際どうなのか?気になる医者の現状について
医者と言えば、お金持ちというイメージがある人も多いようです。 しかし、実際には勤 …
-
-
地方公務員になりたい方は知っておくべき地方公務員の平均年収
地方公務員になりたいと就職で目指す方は非常にたくさんいます。公務員 …
-
-
サラリーマンの平均年収の動向について調べました
最近では年収が300万円という人も増えているそうです。特に若い世代の人にとっては …
-
-
やっぱり電通は年収が良いのか?あまり知られていない電通の年収について
電通と言えば、広告代理店として有名ですね。 その規模は世界一であり、平均年収は1 …
-
-
三菱電機の年収ってやっぱり高い?年齢別、役職別に比較しました。
三菱電機は総合電機メーカーです。その「総合」の中でも、重電メーカーとしての比重が …