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キュアレアの効果ってどう?副作用はあるの?

   

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顔の皮膚のトラブルは多いですよね。

皮膚が薄いだけではなく、目、鼻、口・唇などがあり、その多くは粘膜質です。花粉症などはここを狙ってダメージを与えます。外出でもすれば、暑い寒いといった空気にも吹きさらしですし、直射日光に当ててしまうことも多いです。

その上女性ならば、お化粧をし、それを落とすためにはクレンジングもします。こんな負担をされられている皮膚は体の中でも顔だけです。

これでは、かゆみが出たり、かぶれたりといったように、トラブルが多いのも当たり前ですよね。いくら化粧水などでお肌ケアをしても限度があります。

なのに、実は使える塗り薬は限られていました。製薬会社からすると、「そんなトラブルの多いところなんだから、よほど安全性の高いものでないと、今度は副作用が怖い」といったところです。

ですが、ようやく安心して使えるものが出ました。小林製薬の「キュアレア」といいます。顔だけではなく、「デリケートな目の周りにも使える」と言い切ったのは、おそらくはかゆみ止めやそれに近いものでは初めてでしょう。

1.キュアレアの基本データ

分類=第二類医薬品
効果・効能=湿しん、皮ふ炎、かゆみ、かぶれ、ただれ、あせも、おむつかぶれ
有効成分(100グラム中)=ウフェナマート5g(抗炎症)、ジフェンヒドラミン1g(抗ヒスタミン)、グリチルレチン酸0.3g(抗炎症)
用法・用量=1日数回、適量を患部に塗布
希望小売価格=1,000円(税込1,080円) 8g
発売=2016年9月

2.配合成分の特徴

2-1.キュアレアは非ステロイド系

肌トラブルの塗り薬には、ステロイドが入ったもの(ステロイド系)とそうでないもの(非ステロイド系)があります。

ステロイドとは、化学物質としては「ステロイド環とよばれる化学構造を有する物質の総称」といった素人にはわかりにくい定義があります、ですが、医薬品に使われるときは、ほぼ「副腎皮質ホルモン」と考えていいです。

副腎皮質ホルモンは、その名前の通り、腎臓の上にある副腎の表面で作られるホルモンの総称です。つまり副腎皮質ホルモンにもいろいろな種類があります。

それらが持つ作用もいろいろですが、ここで大事なのは免疫反応と炎症の抑制です。

この副腎皮質ホルモンを人工的に合成し、配合したのがステロイド系の薬です。

外用薬(塗り薬)だけではなく、注射薬や内服薬もあります。このどれもが喘息やアトピー性皮膚炎の治療には強力な味方です。塗り薬に配合すると、かゆみやかぶれにも強力な効果を発揮してくれます。

ただし、大量に使ったり、長期に使うと、肥満、糖尿病、副腎機能障害、筋力の低下、白内障・緑内障、生理異常などの副作用があります。皮膚についてだけでも、ニキビの発生・悪化、多毛症などが知られています。

また、あくまで対症療法にしかなりません。その時に出ている症状を抑えるだけで、トラブルの元までは治療できないのです。なので、治り切っていない時に使うのをやめると、また同じ症状が復活してしまいます。

顔に使う塗り薬に配合されるときには、特に副作用の弱い種類のものが選ばれます。最初に申し上げたように、顔は特に皮膚が弱く、目・鼻・口などの粘膜もあるためです。

その分、効果も強力ではありません。

ただ、ステロイドについては、どちらかといえば、あまりに副作用が大げさに語られています。とはいっても、「使わずに済めばそうしたい」「もう少し安心して使えるものはないか」という気分になるのは正直なところです。

この副作用が心配されがちなステロイドを避けて作られているのが、非ステロイド系の医薬品です。キュアレアもそのひとつです。

2-2.有効成分

ステロイドの代わりに配合されている有効成分は次の3つです。

ステロイドの配合成分に比べると、一つ一つの配合成分の効果が劣るのは仕方のないところです。3種類使うことで、相乗効果を狙っているといったところです。

・ウフェナマート

小林製薬では、作用として「抗炎症」をアピールしています。違う言い方をすれば、皮膚に起きた赤みを抑えます。

アトピー性皮膚炎、脂漏性湿しん、急性湿しん・慢性湿しん、おむつかぶれ・口囲皮膚炎・帯状疱疹などの配合薬をしてはおなじみのものです。それだけに、安全性については十分に検証されています。

副作用としては、過敏症、乾燥症、刺激感、刺激感(ヒリヒリ感)など軽いものが知られている程度です。重大なものはないとされています。

対症療法にしかならず、トラブルの原因まで解消できないのは、ヒスタミンと同じです。

・ジフェンヒドラミン(ジフェンヒドラミン塩酸塩)

アレルギー症状を抑えるための配合成分です。キュアレアには、アレルギーの症状のひとつであるかゆみを抑える効果を狙って配合されています。

抗原(ウイルス、病原菌、化学物質など)が体内に入ってくると、免疫系の細胞はヒスタミンなどの化学伝達物質を放出します。抗原を無害化したり、排除するためには必要な作用です。しかし、このヒスタミンが神経受容体(H1受容体)と結合するとき、強い刺激が発生することがあります。これがアレルギー症状を引き起こします。

ジフェンヒドラミンは、ヒスタミンと神経受容体が結合するのをブロックすることで、アレルギー症状が起きないようにします。この作用からは、抗ヒスタミン薬と呼ばれます。

飲み薬として使った場合には、眠気を催すという副作用があります。

風邪薬にもよく配合されていて、「飲むと眠くなることがあります」「服用中は、乗り物の運転や機械の操作はしないでください」となっているのは、主にこのジフェンヒドラミンの作用のためです。

これを逆に利用して、睡眠導入剤では主成分として使われています。

ほかの副作用としては、口の渇き、吐き気、食欲不振、便秘、どうき、頭痛などがありますが、これらも主に内服薬や注射薬として使った場合です。キュアレアのように、外用薬(塗り薬)として使った場合は、重大なものはありません。

・グリチルレチン酸

生薬の甘草から抽出される成分です。

ステロイドと同じような作用があります。つまり抗炎症作用・免疫抑制作用です。さらには肝機能障害、美白などの効果があります。このことから、医薬品だけではなく、化粧品類にも広く使われています。

人工甘味料としてもおなじみです。砂糖の数十倍の甘みがあるのです。

副作用の種類もステロイドとほぼ同じです。特に問題にされることが多いのは、高血圧、むくみなどです。

ただし、効果、副作用ともステロイドと比べると弱いです。

厚生労働省からは、「医薬品(経口剤、注射剤)については、1日最大配合量が、グリチルリチン酸として40ミリグラム(0.04グラム)以上、甘草として1グラム以上の場合、使用上の注意事項を追加記載した文書を添付して販売すること」といった通達が出ています。

キュアレアは塗り薬です。しかも配合量は丸1本の中に24ミリグラム(0.024グラム)です。ほとんど問題にしなくていいでしょう。

3.キュアレアの使い方

赤みやかゆみのあるお肌のトラブル全般に使えます。開発にあたって製薬会社が特に意識したのは、顔で、しかも化粧品、花粉、乾燥などによるトラブルです。

「目の周りにも使える」ということを考えると、花粉症や化粧品かぶれの時に特に出番が多くなるでしょう。

また、しみるなどの刺激の少なさ・副作用の心配の少なさから、赤ちゃん子供、やデリケートゾーンにもよさそうです。

値段もたいしたことはありませんので、家庭の常備薬としておすすめできます。

4.キュアレア以外のかゆみ止め・かぶれ治療薬

4-1.市販薬で安心して顔に使えるステロイド系はない

ステロイド系の塗り薬の中にも、副作用の心配の少ない種類のステロイドを配合しているものもあります。ただし、その分効果は弱めです。タイプとしては、キュアレアと似たようなものになってきます。

しかも、これらは体用、あるいは特に体用とか顔用とかは指定していないものばかりです。

「目の周りにも使える」ということになると、市販薬ではステロイド系のものはありません。町の薬局・薬店、ドラッグストアでは扱っていないのです。楽天やアマゾンといった通販でも同じです。

この場合は、眼科や皮膚科の医師の診察を受け、処方薬を出してもらう必要があります。

「まずは安心感の強いキュアレアで始めてみる。効果がないようならば、病院に行く」がおすすめの順番です。

あとは、薬の効果の強さと副作用の強さをてんびんにかけながら、ステロイドの種類を選んでいくことになります。もしかしたら、目などへの危険性を考えて、塗り薬はあきらめ、飲み薬に切り替えることになるかもしれません。

もちろん、これらを判断するのは医師です。

4-2.キュアレアのライバル商品

キュアレアの発売と前後して、同じように「顔にも使える」というのをセールスポイントにした非ステロイド系の塗り薬が二つ三つ出ています。

キュアレアとは配合成分が一部異なります。「どれが一番効果が高いか」は使う人の体質や、かゆみ・かぶれの原因にもよります。ネット上の口コミ・レビューなどの評判・評価では判断し切れません。

「キュアレア以外にも試してみたい」という時の参考にしてみましょう。

・メンソレータム カユピット(ロート製薬)

分類=第二類医薬品
有効成分(100グラム中)=ジフェンヒドラミン2グラム、グリチルレチン酸0.5グラム、リドカイン0.5グラム(かゆみを鎮める)、アラントイン0.2グラム(赤み・炎症を抑える。皮膚の修復促進)
希望小売価格=1,200円(税込1,296円) 15g
発売=2016年9月

・イハダ プリスクリードAA (資生堂)

分類=第二類医薬品
有効成分(100グラム中)=ウフェナマート5グラム、ビタミンA油(レチノールパルミチン酸エステル)0.2グラム(皮膚代謝改善成分)、トコフェロール酢酸エステル(血行促進成分)0.5グラム
希望小売価格=1,800円(税込1,944円) 12g
発売=2015年9月

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