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冷えとりの知っておくべき5つのポイント。冷え性対策のコツはこれ!

   

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冷えが健康や美容の大敵であるのは、漠然とはわかっている人は多いでしょう。
実は、更年期障害・不妊・難産といった女性特有のトラブルだけではなく、多くの病気の原因は冷えです。あるいは冷えを解消することで体の不調がなくなったりします。頭痛ばかりか、虫歯の痛みもとれ、ねんざが治り、視力まで回復します。

このノウハウは、「冷えとり健康法」といったほうがピンとくる人も多いかもしれません。

お金も手間もかかりませんので、日ごろの生活の中に採り入れることで、意外に簡単に実践できます。

1.冷えとり健康法とは

冷えとり健康法は医師の進藤義晴さんのネーミングです。

進藤先生は、もともとは西洋医学の耳鼻科が専門でした。ですが、西洋医学に限界を感じ、東洋医学の勉強もはじめました。

万病のもとに冷えがあるのに気がついたのは、1980年ごろだそうです。以来、30年以上も研究を続けています。

また、2006年にはこの進藤先生の考えを広めたり、冷えとり健康法にあったグッズを開発するためのNPO法人「冷えとり健康法 トラジの会」もでき、少し前までは盛んな活動をしていました。

冷えがあると、血管が縮こまってしまいます。血液が通りにくくなって、細胞への栄養は運ばれません。また、細胞の活動の結果できた老廃物を運び去ることができません。体内に入ってしまったり、発生してしまった毒も同様です。

その血行をよくする方法が冷えとり健康法なのです。

余命3カ月と診断された肝臓がんの患者も、冷えとり健康法を実行することで、約2カ月でそのがんが消えてなくなった例まであるといいます。

2.基本は半身浴と靴下の重ね履き

「冷えをとる」は、逆にいえば「体を温める」「体温を上げる」です。といっても、「肩こりを治したいから」といって肩だけを温めたり、「腰痛の解消に」「背中にニキビがある」といって腰や背中だけを温めるようなことはやりません。全身を温め、冷えを解消すれば、自然とトラブルのある部分も回復します。

これにはたくさんの方法が考えられます。その中でも、進藤先生のおすすめは、半身浴と靴下の重ね履きです。

2- 1.半身浴

お湯はかなり浅めにしか入れません。つかるのはみぞおちから下だけです。温度は37-38度です。

これで最低でも1日1回、時間は20分以上です。

もし、半身浴の準備ができないようならば、足湯でもOKです。一般の家庭であれば、お湯を入れたバケツに足を入れる形でもいいでしょう。ただし、最低でも30分は必要です。途中でお湯を換えるなど、温度を保つようにしましょう。

進藤先生自身の半身浴は、通常は毎日1回1時間、体調が悪い時は2回に増やすそうです。

実は、進藤先生(1923年生まれ)自身も、42歳の後厄の時にがんが見つかったそうです。これもやはり、半身浴などで治しました。

この時、お湯は1回半身浴をするだけで、白く濁ったそうです。「その濁り自体が体から排出された毒」と進藤先生は見ています。

2-2.靴下の重ね履き

もちろん、腹巻き・レギンスなど、服装全般に保温を心がけます。中でもポイントが靴下なのです。

もうひとつの靴下の重ね履きは、「足を温めるだけで、何で全身の血行改善になるのか」と不思議に思う人もいるようです。

足など体の先端は、心臓から遠い分、なかなか血液が循環しません。そのせいで、温度が下がっている人が多いのです。「体温計をわきの下にはさんで測れば37度近く。だけども、足は31度ぐらいしかない」といった例まであるようです。

足元の湯たんぽが有効なのと、同じ理屈です。

また、足の裏は全身でももっとも汗腺が発達しています。「大量に汗が出る」ということです。汗に混ぜて体内の毒を排出するのに、最も効率がいいのです。

進藤先生おすすめの靴下の重ね履きはかなり独特です。肌に近い方から、絹製の5本指靴下・綿製の5本指・絹製の先丸(普通の形)・綿製の先丸と種類を変えて、4枚重ねるのが基本です。

綿の素材には、高い吸湿性があります。絹の場合は吸湿性だけではなく、毒を吸い出す力まであるそうです。ですから、皮膚に直接触れる最初の靴下には、絹製のものを使うのです。

「面倒だから」などといって、厚手のものに変えて、枚数を減らしてはいけません。また、絹ばかりや綿ばかりを続けて重ねてもダメです。

絹と綿を交互にすることがポイントなのです。こうすることで両方ともが効果を最大に発揮してくれます。

また、この重ね履きの靴下は寝る時も履いたままにします。

枚数はもっと増やしてもOKです。

3.食べ物

もちろん、食事も大事です。冷えとり健康法では、小食をすすめています。

ポイントは3点です。

・よくかむこと
・一日のエネルギー量は1,000-1100キロカロリー
・玄米食&菜食

おなかいっぱい食べてしまうと、内蔵などに負担がかかって、排毒の機能が働きにくくなります。

一般的によくいわれる一日に必要なエネルギー量は、男性で1,500-1,800キロカロリー、女性で1,300-1,600キロカロリー程度です。このおすすめの量ではかなり少ないように思うかもしれません。ですが、しっかりとかんで、栄養の吸収をよくすることでカバーできるといいます。慣れると、空腹も感じないそうですよ。

また、どんな健康法でも当たり前のようにいわれている「1日3食、規則正しく取る」というのも、進藤先生は否定しています。「食べたくなければ食べなくていい」のだそうです。

「食べる時間がないから」といって、かき込むようにして食べるのもNGです。そうするぐらいならば、一食抜きましょう。

断食状態になると、いっそう体が排毒に集中できるようになります。

4.好転反応に注意

冷えとりを始めると、そのまま右肩上がりに体調がよくなるとは限りません。

まず、これまで眠っていた毒を排出する機能が回復し始めます。体のどこかに痛みが出たり、血がにじんだり、湿疹・口内炎などが出たりします。ですが、これらこそが体の中に潜んでいた毒が現れ、さらにその毒を排出しようとしている体の動きなのです。

この作用のことを東洋医学の言葉では、好転反応や瞑眩(めんげん)といいます。これらは一時的なものです。これさえ超えてしまえば、体内の毒はなくなっていますから、体調は以前に比べてずっとよくなっているはずです。

重ね履きをしている靴下も、最初はかなりにおうはずです。汗の中に体から出てきた毒が混じっているからです。好転反応を乗り越えた後ならば、この臭いもなくなります。

5.冷えとり健康法に必要なもの

5-1.足湯用バケツ

半身浴はほとんどの人がすぐにでも始められるでしょう。万一、「部屋にはシャワーしかついていない」といった場合は、先にご紹介したように、足湯をするようにしましょう。

足湯専用の大きめのタライやバケツはたくさん出ています。これがあれば家でもできます。ただ、進藤先生がおすすめする足湯では、かなりの長時間つかっていることになります。夏はまだしも、寒い季節には、これらのタライなどでは、入れたお湯が冷めてしまいます。

「家庭用足湯」「フット バス」「フット スパ」などの名前で、保温機能やマサージ機能のついた商品もたくさんあります。数千円ぐらいからありますし、少ない量のお湯の保温ですから、電気代もたいしてかかりません。こちらの方もチェックしてみましょう。

5-2.玄米食、小食などは毎日の習慣に

食べるものは、小食にするだけではなく、添加物などは避けたほうがいいです。また、1回や2回、「玄米ごはんを食べた」ではダメです。毎日の習慣にしなければいけません。

家だけではなく、外での食事にも気をつけなければいけませんから、これが一番大変かもしれませんね。

ただ、いったん玄米食&菜食、小食が当たり前になると、今度は添加物の多いものや砂糖や油(脂)がたっぷり入ったものは、受け付けなくなるそうです。健康になった体が、よくないものを拒否するわけです。

5-3.靴下に迷ったら

重ね履きに使う靴下は、それぞれ絹100パーセントと綿100パーセントのものが必要です。また、靴下以外でも特に肌に直接触れる下着類は、自然素材100パーセントのものを使うようにしましょう。

絹100パーセントの靴下も、綿100パーセントの靴下も決して珍しいものではありません。ですが、それを何枚も組み合わせるとなると、難しく考えてしまう人もいるかもしれません。

そういった人は、楽天やアマゾンなどの通販で「冷えとり用の靴下」「重ね履き用の靴下」で探してみましょう。

最初からセットになったものが、決して高くない値段で出ています。

もちろん、男性用もあります。「冷え」というと、どうしても女性の問題と思ってしまいがちです。ですが、冷えとり健康法を提唱され、自らも実践されているのが進藤先生であることからもわかるように、男性も全く同じ話なのです。

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