サヴァン症候群とは？高橋みなみや有名人の絵がすごい？！右脳をフルに使う記憶の天才

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サヴァン症候群の特徴

瞬間的に記憶や計算をするというサバン症候群は自閉症の10人に1人、または、脳損傷を受けた者や知的障害者の2,000人に1人の割合で存在して驚異的な能力を発揮します。

通常使われない右脳を集中的に使うことで能力を発揮します。

サヴァン症候群と噂される有名人

芸能人の中にも、このサヴァン症候群ではないかと言われている人がいます。

・高橋みなみさん（元AKB）
・松村邦洋さん
・山下清画伯さん
・ジミー大西さん

映画

・「レインマン」のレイモンド（ダスティン・ホフマン。トムクルーズ主演）

・「ATARU」の主人公チョコザイ（中居正広さん主演）

海外

スティーヴン・ウィルシャーさん （イギリスの建築画家である）
デレク・パラヴィチーニさん（同じくイギリスのピアニスト）
レスリー・レムケさん　（アメリカの音楽家）・・・

意外と身近なところにみられる症状かもしれません。

瞬時に記憶することができるサバン症候群とは？

書籍や百科事典などの「膨大な情報量の文字を画像として記憶することが出来る」「10桁の掛け算が暗算できる」など、必要性を感じないと思われる事に対して、脳の機能をフルに使ってしまうという能力を持った人間がいます。

サヴァン症候群といわれて自閉症の一つに分類されています。ある一つの事だけにアタマを使って優れた能力を発揮するので周りから驚かれる存在ですが、総合的な思考ができずIQが低いのが特徴的です。

これは、左脳と右脳の連携が出来ていないのが原因で、その能力は客観的に見た場合に実証されるだけです。本人にとってはその能力が優れているとは自覚していない場合が多く、有効利用しようとは考えないようです。しかし、異常な記憶力を周りの者に利用されることがあるかもしれません。

9,000冊の本を全て記憶するキム・ピーク

キム・ピーク氏は映画レインマンのレイモンドのモデルとなった人。

メガ・サヴァンと呼ばれ、先天的に左脳と右脳をつなぐ脳梁が欠損していたため常に介護が必要な状態でしたが、生後18か月で欠損している脳梁の部分が特異的に神経細胞で繋がり、急に記憶容量が増えたようです。

9,000冊の本の文字を画像として記憶する「直感像記憶」が可能という意味では、その情報を検索する能力もあるので、無駄な能力とは言い切れないようです。

1ページあたり8秒程度で記憶できるというスキャナー以上の性能です。そして読み終えると本を上下逆にして本棚に納めるといった作業を繰り返し、電話帳から住所録まで全て記憶するという。

1ページ1,000文字1,000ページとして、9,000冊で288GB程度なので、脳の記憶容量は多いのかもしれません。瞬時に検索して必要な情報を引き出せるというのも凄いものです。

脳卒中の後に絵画の才能が目覚める

英国のトミー・マクヒューは脳卒中で倒れた後、芸術的な才能を発揮しています。脳の損傷によって才能が生まれたという稀なパターンですが、左脳の損傷によって視覚的な認識能力が低下したことで、一部の脳を集中的に使えるようになったと思われます。

聞こえてくる言葉は「韻文のようだ」といい、韻を踏んだ言葉に聞こえたり、聴覚に形象をイメージさせるものが混ざってきたようです。そして誰の言葉も理解できないという事が続きます。

その後は自分が経験したものを絵で表現するということが続き、1日に10時間は絵を描いているという。逆に何を描こうかと考えるのは10秒程度。描いていく順は細部から書き始めて、最後に全体像が出来るというもの。

共感覚と記憶力

共感覚とは数字や文字に嗅覚・視覚・聴覚・味覚を関連付けるというもので、数字によって色が異なって見える、単語に匂いを感じる、言葉に味を感じる、その他にも、音が聞こえる、感情が沸くなどを無意識下で五感と結び付けるというものです。実際に五感で感じるとは限らず、脳の中で関連付けたものを思い出すということを行っています。

特に数字に匂いを関連付けると覚えやすく、実際に健康な人でも無意識に嗅覚と数字を関連付けて記憶している人もいます。歳を取って最後に衰えるのが嗅覚なので、記憶を呼び覚ますのに最適なのかもしれません。

黄色い声、柔らかい声、鋭い声、甘い声、くさいセリフ、などという表現は普通に使っていますね。

円周率を2万桁記憶する意味とは？

円周率2万桁や電話帳1冊を記憶しても有効利用はできません。円周率は小数点以下４桁（3.1415）まで記憶すれば大学でも支障のないレベルです。ゆとり教育では円周率は３と教えられます。必要以上に記憶してもアタマの使い方が効率的ではありません。

円周率の小数点以下10兆桁を超えると全く意味のない数字になる可能性もあります。原子レベルの小さいものや、小さい数字は通常の確率とは無関係になります。一つ存在するはずの水素電子が同時に2つ存在したり消滅したりということが起こるので、確率自体存在しない世界です。

数字も小さくなると意味を成しません。3.1415・・・100兆桁目が仮に９とすると、この９が正しい確率はゼロかもしれません。数字が小さくなると限りなく不確定なものになり、究極はデジタルになるので０と１しか存在しなくなります。円周率は10兆桁まではランダムに０～９の数字が並んでいるものの、10兆桁を超えるとランダムかどうかは現在のところ分かっていません。現在判明しているのは13兆桁までです。

計算上９などという数字が出てきたとしてもそれが正しいという確率も存在せず、何の意味も持たないということです。それを2万桁まで記憶することに何の意味があるのか、疑問を抱く人がいればその方が人間的です。

優秀と思われないサヴァン症候群の患者

頭脳が持っている能力の５％が使われているというのが一般的な説ですが、その５％をフルに偏った使い方をしているため、一部の能力が人並み外れて優秀だとしても、全体的に考えるとコミュニケーション能力が皆無であったり、論理的、総合的な脳の使い方が出来ていない。というのがサバン症候群と言われるものです。

六法全書を記憶して司法試験に合格しても、それを活用するための論理的思考ができないという欠点があるので、司法書士や弁護士にはなれるわけもなく、あまり意味がないと思われます。

人によっては目次だけしか記憶できないケースもあります。他には、「会った人の顔と名前を忘れない」、「数十年先の誕生日が何曜日なのか瞬時に分かる」、「素数が直感的にわかる」などもありますが、使い道がなさそうです。

誰でも潜在的に持っている能力

実はこの全ての能力は誰もが持っています。健康な人でも同じような使い方をすれば全て可能です。また、50歳を過ぎても記憶容量はまだまだ残っているということです。そして、共感覚を上手く利用すれば、驚異的と言われる能力を得る事は誰でも可能になります。

後天的に目立った才能を発揮した者は、後頭部を打った後に音楽の天才になる。頭を強打した後に左脳が活発になり数学と物理にのめり込み頭頂葉が活発化、内向的な性格になり文系から理系に変わったという者までいるほどで、人間の持つ脳の可能性は限りないかもしれず、そのほとんどを使わないまま加齢を重ねるのでしょう。