離島看護師で働く!転職前にわかる業界仕事おまとめ

     

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今の職場の環境や、自分の働き方に疑問を感じ、思わず「看護師さん、離島で働いてみませんか」の求人に目を止めたことはないでしょうか。

決して多くはありませんが、ある程度の数の看護師さんの人気を集めているのが、離島の病院・診療所への転職です。

特に勤務期間が短めに限定されている場合は、「離島応援ナース」との言い方もあります。この名前での募集もよく見かけます。

ただ、注意しなければいけないのは、「離島の看護師」といっても、いろいろな職場があることです。

本当に島全体で医師が一人しかいないようなところもあれば、島自体がある程度の大きさがあって、勤務先も総合病院である場合にも、「離島での勤務」と呼ばれています。

応募を考えてみるにしても、こういった違いを見落としてはいけません。

1.離島看護師の仕事内容

1-1.離島とは

「離島」と聞けば、多くの人がまずは沖縄県で、沖縄本島以外の島を思い浮かべるのではないでしょうか。

あとはその北隣の鹿児島県にある奄美群島あたりでしょうか。

これら以外だと、長崎県の五島列島と対馬列島、新潟県の佐渡島、東京都の伊豆諸島などが、実際の勤務先として名前が挙がります。

1-2.離島の総合病院

これらの中には、佐渡島のように周辺の島も含めて人口が約57,000人(佐渡市)もいるところもあります。同様に奄美大島は約44,000人(奄美市)、対馬島は約31,000人(対馬市)います。これらには総合病院もあります。

総合病院であるからには、もちろん、入院病棟もあれば、外来の診療科もいくつもあります。

かつては、「医療機器が古い」「なかなか最新の医療・看護技術が入ってこない」といった問題もありました。

ですが、今はかなり解消されています。

さすがに「専門性が高い」「高度医療に取り組んでいる」というのは難しいでしょう。ですが、血管造影・全身CT・超音波診断装置ぐらいはそろうようになってきています。よほど困難ものでない限り、手術の多くもよそに送らず、自分のところで行っています。

患者さんに高齢者が多いのは確かです。それさえ除けば、「仕事内容としては、本土の地方都市での一般的な病院勤務とは違いはない」と考えていいです。

1-3.医療過疎地

これに対し、特に「医療過疎地」と呼ばれるようなところの中には、「診療所は周辺の島を含めても一か所だけ、スタッフも医師一人、看護師一人、事務員はいないか、いても一人」というところもあります。

もちろん、その一人きりの医師と一人きりの看護師が、診療科を問わず、すべての疾病・ケガ、その他のトラブルに対応することになります。

こういったところでは、設備や備品にも予算をかけるわけにはいかず、不十分なものしかありません。その面からの難しさもあります。

診療所では対応しきれない場合に、「よそにある大きな病院と連携して治療に当たる」や、「そこにできるだけ素早く患者を送り込む」といったことも医師や看護師は常に考えなければいけません。

さらには、「診療所はあるものの、常勤の医師はいない。月に数回、診察日があり、その時に来るだけ。普段は全部看護師一人で対応している」というところまであります。

こうなると、救急の対応も、搬送の手配も看護師一人にかかってきます。

2.離島看護師の給料

離島で働く場合、主に「正社員(正職員)として就職・転職する」と「短期での契約・勤務」の2つが考えられます。

2-1.正社員(正職員)

転職先が総合病院で、民間が経営するものであれば、本土の民間総合病院と話は同じです。チェックするところは、「基本給はいくらか。夜勤手当、残業手当はどうなっているか」などです。

都会の病院に比べれば、月給・ボーナス(賞与)・年収のいずれもが、安くなってしまいます。

ただ、その分物価も安く、出費も少なめで済みます。少々の給料の安さは、それでカバーされます。

また、離島ならではの事情として、病院・診療所とも公立(都道府立、市町村立)のものが多いです。

あるいは、周辺の市町村が共同しての、「広域連合立」といった形もあります。

人口が少ないために民間では経営が難しいのを、地方自治体がカバーする形です。

これらに勤務する場合は、看護師も公務員か準公務員になります。給与計算や待遇はその地方自治体のものが適用されます。

2-2.離島応援ナース

自分や結婚相手の出身地であるのならばまだしも、
離島へ就職・転職するのは、ハードルが高いと感じるのが当たり前です。

それは相手もわかっています。そこで最近増えているのが、期間限定の募集です。「離島応援ナース」といった名前がついています。

ほとんどのものが半年以内の契約期間です。

勤務先は総合病院や小さい診療所など様々です。また、給料などの待遇も異なります。

中には、「島までの交通費は赴任費などとして出る。住むところも用意してくれ、家具や家電も一通りのものが付いている。それが無料。さらに月給は40万円以上になった」というようなところまであります。

ただ、条件がいいのは、「応募者が少ない」「仕事がハード」「すぐに帰ってしまう人もいる」ということの表れであることも多いです。

しっかりと条件や仕事内容を確認したほうがいいでしょう。

3.離島応援ナースの多くは人材派遣

3-1.雇用形態に注意

離島の病院・診療所の募集には、いろいろな雇用形態があります。また、「どこが募集しているか」でもいくつかの形があります。

最もわかりやすいのは、①「病院・診療所、あるいはそれを経営する地方自治体が自分のところの名前で募集しているもの」です。

間に業者が入らず、直接相手に応募し、その相手が採用・不採用を決めます。もちろん、雇用主は病院や診療所、あるいはそれらを運営する地方自治体です。これを「直接雇用」といいます。

この直接雇用には、「正社員(正職員)」とそれら以外があります。

「それ以外」には、「パート」「アルバイト」「契約社員(契約職員)」「臨時社員(臨時職員)」などが含まれます。

「それ以外」の場合、あまり名前と雇用条件・待遇には関連はありません。名前の違いは気にせずに、個々にチェックするようにしましょう。

3-2.職業紹介と人材派遣

注意が必要なのは、②「間に業者が入るもの」です。

この業者には「職業紹介(パート紹介、バイト紹介)会社」と「人材派遣会社」があります。

「職業紹介会社」の場合、かかわりを持つのは、あなたが働き始めるまでです。

職業紹介会社は、あなたの就職をお世話したことで、病院・診療所から紹介料を受け取ります。それで役割は完了です。

ここから先は、病院・診療所が雇用主となる「直接雇用」です。お給料も病院・診療所からあなたに直接出ます。

「人材派遣会社」の場合は、あなたを雇うのは、病院や診療所ではありません。

その人材派遣会社があなたを雇い、病院や診療所に派遣する形です。これを「間接雇用」といいます。

イメージはよくありませんが、実態としては、「人材派遣会社が、病院・診療所にあなたを貸し出している」という状態です。

お金は「病院・診療所が人を貸してもらっている料金(派遣代金)を人材派遣会社に支払う。あなたの給料は、そのお金の中から、人材派遣会社が支払う」という形です。

職業紹介会社とは違い、あなたが働いている間、ずっとこの形は続きます。

実は「離島応援ナース」などの名前で募集しているものは、多くが人材派遣会社によるものです。

職業紹介であれば、採用・不採用は病院・診療所が決めます。なので、現地での面接が必要になります。

一方、人材派遣の場合は、人材派遣会社が採用・不採用を決め、責任も持ちます。そのため、本土での面接だけで済みます。

離島までわざわざいってから、「採用されませんでした」ということがありません。

「短期でしか働かないのに、面接などに手間をかけたくない」という病院・診療所側、あるいは応募する看護師側の気分にも合っているやり方です。

なので、離島応援ナースは、ほとんどが職業紹介ではなく、人材派遣の扱いになっているのです。

3-3.紹介予定派遣とは

人材派遣会社による求人に応募して、「これは紹介予定派遣です」といわれ、その言葉の意味が理解できずに、戸惑う人が後を絶ちません。

実は看護師、医師、薬剤師などの医療関係者は原則的に人材派遣は禁止されています。

ですが、いくつか例外扱いで許可されている条件があります。そのひとつが「紹介予定派遣」です。

もし、人材派遣会社で扱っている離島応援アースがあれば、わざわざ書いていなくても全部この「紹介予定派遣」になっていると考えていいでしょう。

紹介予定派遣とは、「派遣期間終了までに、派遣先(病院・医療機関)と、派遣労働者(看護師)の両者が承諾すれば、直接雇用に切り替えることができる」というものをいいます。

「直接雇用」にはパートやアルバイト、契約社員も含まれます。ですが、離島応援ナースの場合は、正社員(正職員)を予定していることが多いようです。

つまり、「最初は派遣で働いている状態。だけども、後で正社員などになる前提になっている。ただし、たまには向こうから正社員などには断ることがあるし、自分の方から断ってもいい」というのが、「紹介予定派遣」です。

看護師側に都合よく考えれば、「もし気に入るようなことがあれば、そのままその病院・診療所に就職してもいい。実際に働いてみて、様子を知ってから結論を出せる。嫌ならば嫌で、当初の期限だけで帰ってくることもできる」ということになります。

この紹介予定派遣で働く期間は、最大で6か月です。法律で決まっていますので、この期間を超える募集はありません。

4.離島看護師に必要なスキル

離島での勤務といっても、総合病院もあれば、医師一人、看護師一人の診療所もあります。それぞれに応じたスキルや知識が必要なのは、本土の病院・診療所と変わりありません。

ただ、特に診療所の場合、街の中と違って、周辺にもほかの病院や診療所も少ないか、全くありません。

カバーしなければならない病気の範囲はさらに広がるでしょう。都会の診療所でもそうである以上に、経験が浅かったり、専門性が高すぎる診療科出身の看護師には向きません。

また、総合病院の場合も、日常的に起こることの多い病気をできるだけ広くカバーするということが主になります。

高度医療や先端医療の知識やスキルはそれほど求められないと考えていいでしょう。

5.離島の病院・診療所で働くメリット・デメリット

これは①「正社員(正職員)となり、その島に住みつくつもり」と、②「離島応援ナースで短期間だけ、別の生活を送ってみる」でメリット・デメリットは全く違うものになるでしょう。

5-1.正社員での離島看護師のメリット

「診療所に医師は一人、看護師も自分だけ」となると、それだけで重圧を感じてしまう人もいるかもしれません。

ですが、「島の人口も200~300人。患者さんも一日に10数人」といったところもあります。

「都会の病院はあまりに忙しかった。患者さんの顔だってろくに見る余裕がなく、ひたすら医師の指示通りに動いていただけ」といったような不満を持っていた人には、患者さんや島の人との密度の濃い人間関係にほっとするでしょう。

5-2.正社員での離島看護師のデメリット

ただ、この人間関係の密度は逆にしんどく思う人もいます。

また、普段の生活に刺激が少ないのも耐え難い人もいるかもしれません。「ちょっと町に出てくる」といっても、飛行機や船を使って何時間もかかります。

勤務先が総合病院でも、先端医療や高度医療とは無関係です。「看護師としてのスキルアップ」を考えるならば、決して有利とはいえません。

また、こういった離島の総合病院の中には、都会以上に深刻な医師・看護師不足に悩んでいるところもあります。

「都会の病院での忙しさにうんざりして、離島での生活を選んだ」というような人は、とんだ当て外れになる可能性があります。

5-3.離島応援ナースのメリット

人にもよりますが、いくつものメリットが考えられます。

・離島であるからには、海などのレジャースポットが目の前のことも多い。マリンスポーツが趣味ならば、いくらでも楽しむことができる

・数か月程度に限られている上、今までとは全く違う環境に行くことができる。看護師人生の上での気分転換に最適

・募集の中には、「交通費全額、住居も用意」の上に、給料も高いものも多い。短期間で比較的多くのお金を残すことができる

・「わざわざ都会から来てくれた人」と大歓迎してもらえることがある

5-4.離島応援ナースのデメリット

これは正社員の場合のデメリットでも説明しましたが、深刻な人手不足のところも少なくありません。

「せっかく豊かな自然を味わい、レジャーも満喫したかったのに、仕事でヘトヘト。そんな余裕はなかった」という人もいます。

最初から数か月でいなくなる予定です。だからこそ大事にしてくれる人がいる一方で、医師や同僚の看護師から、「適当に付き合っておけばいい」とあまり信頼してもらえない場合もあります。

短い期間だけとはいえ、その間はスキルアップにはほとんど役に立ちません。病院の中には、「すぐにいなくなる人だから」と勉強会・研修会へ参加させないようなところもあります。

6.離島看護師への応募の注意

正社員での就職であれば、雇用上の問題で、意外に思うようなことはあまり出てこないでしょう。

雇用や仕事内容よりも、普段の生活の面に目を向けて考えるようにしましょう。「極端な田舎暮らしになる」ということを中心に考えることになります。

注意が必要なのは、「離島応援ナース」です。これは、「人材派遣」、それも「紹介予定派遣」が前提になっての募集です。

これらを理解しておかないと、「現地面接なし」「期間は最大6か月」の意味が分かりません。

また、「期間が終われば、そのまま正社員として就職してもいいようになっている」というのを、なにか特別なことのように考えてもしまうでしょう。

先にご説明したように、「紹介予定派遣」は全部そうなっているのです。その業者だけの特別な条件やサービスではありません。

このように「短期間限定で、全く違った環境で働きたい」というのが、すぐに用意されているのは、看護師ならではの強みです。

ほかの職業であれば、せいぜいが「リゾートバイト」などの名前で、ホテル従業員などの住み込みバイトがある程度です。

看護師のように国家が定めた免許が必要なものではありませんので、時給なども高くありません。というよりも、むしろ普通のバイトよりも低くなっています。

離島応援ナースは「看護師になってよかった」と実感できることの一つです。

求人探しのポイント

看護師求人を地域別で見ていった場合、どうしても都心部に案件が集中する傾向があります。 しかも看護師の方も、都心部の方で仕事探しをする傾向があります。

そこで、地方では看護師の深刻な人材不足になっていることもあります。 特に離島になってくると、看護師として就職することを希望する人が少なくなってしまいます。

しかし離島であっても、離島ならではの特徴があります。 都心部と離島の看護師求人を見てみると、一般的な傾向として給料は都心部の方が高いところがあることは否めません。

しかし都心部の看護師求人の場合、休日が不規則であったり、残業が多かったりすることもあります。 さらに救急病院であれば、急性期の患者をひっきりなしに対処しないといけなくなる可能性もあります。

一方離島の病院の場合、療養型の病院が募集しているケースが多いです。 ですから急性の症状で患者が担ぎ込まれることは少ないので、精神的なプレッシャーはそれほど高くはありません。 救急対応をしていない医療機関も多いので、残業が続くと言うこともあまりありません。

もし都会の病院で、休みがなく疲れているのであれば、離島の看護師求人を探してみるのもありです。 離島の良い所は、海に囲まれている所です。 このため休日になれば、海に繰り出すことも簡単にできちゃいます。 マリンスポーツが趣味の人はいませんか? そのような人であれば、休日の日はいつでもマリンスポーツにすぐに興じることができる所も魅力です。

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