クリニカルコーディネーターに転職するときの志望動機は何を書けばいい?

志望動機が必要になるのは、①「履歴書の志望動機欄に書き込む」と②「面接で質問される」の2つのシチュエーションが考えられます。

内容としては変わりありません。ですが、難しいのは面接のほうでしょう。とっさの反応も必要です。「面接用に」と取ってつけたような答えは簡単にボロが出ます。

仕事内容をよく知っておくこと

クリニカルコーディネーター(CC)に限らず、どんな業種、どんな職種でも共通することです。仕事内容を十分に知っておかなければなりません。それがないと「どうしてもこの仕事に就きたい」なんて語れませんから。

それに加えて、CCならではの難しさもあります。

CCは医療機器メーカーごとに、仕事内容がガラリと変わるのです。

単に「病院や医師・看護師を相手の説明係」というところもあれば、「説明に加えて、しっかりと売り込む。契約を取ってくる」なんてことを任されるところもあります。

この場合は、ほとんど「営業マン」や「セールスマン」と変わりがありません。

「どちらのほうがいいのか」は自分の考え方次第です。当然、志望動機もその選んだ方に合わせて考える必要があります。

「企業研究」もしっかりと

看護系の学校を出ての最初の就職の際には、応募しようという個々の病院についてはそれほど調べなかったかもしれません。医療機器メーカーに比べれば、病院ごとの違いはそれほど大きくはありませんから。

でも、今度は違います。

「クリニカルコーディネーター(フィールドナース)になる」ということは、「医療機器メーカーの社員になる」ということでもあります。

その応募しようとしている医療機器メーカーについて調べておかなければなりません。これを就職用語で「企業研究」といいます。

履歴書に志望動機を書かせたり、面接で質問して、相手が知りたいのは、「看護師が転職する職業や業界はほかにもあるだろう。なのになぜ、医療機器メーカーなのか」「医療機器メーカーもたくさんあるのに、その中でなぜうちを選んで応募してきたのか」といったことです。

「仕事内容に興味が持てるかどうか」だけではなく、「その会社に魅力を感じた」といえるようにしておく必要があります。

もちろん、これは口先だけではダメです。ちゃんと企業研究をした結果、本当に魅力を感じるようなところに応募するようにしましょう。

自分の経験を交えて志望理由を考える

企業研究をすれば、なんらかの志望動機は思いつくでしょう。でも、それだけでは説得力はありません。面接官担当者から「よく調べているなあ」とか「詳しいなぁ」と思ってもらえるだけです。

自分の経験から「だからCCになりたいと思った」「だから御社に応募しました」といったことがいえないと説得力がありません。

たとえば、「医療機器に興味があった」にしても、「実際に病院勤務しているときに、こういった医療機器を使っていた」といったことから話を起こす必要があります。

また相手にすれば、それができないようでは、看護師経験者を雇う理由もありません。

なかなか現実には難しいかもしれませんが、「実際にその社の製品を使ってみたことがあって、それについて話ができる」というのがベストですね。

志望動機サンプル集はあくまで参考程度に

どうしてもいい志望動機が思いつかなければ、ネット上などから、「CC志望動機サンプル集」なんて見つけ出してくるかもしれません。

ですが、あくまで参考程度にしておきましょう。丸写しや丸暗記は絶対にNGです。相手に見透かされます。

また、そうは分かってはいても、いくら考えても思いつかないこともあるでしょう。

ならば、CCへの転職自体を見なおす必要がありそうです。そうなるのは「本当はCCの仕事に魅力を感じていない」「転職しなければならないような理由がない」ということなのかもしれませんから。

 

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